サッカーの国際親善試合「キリンチャレンジカップ2018 日本代表VSキルギス代表」が20日、豊田スタジアムで行われました。16日のベネズエラ戦では酒井宏樹選手が先制ゴールを決めながらも、後半にPKを献上。試合も1-1の引き分けに終わり、森保JAPANの4連勝とはなりませんでした。今回のキルギス戦は、日本代表の今年最後の試合。勝って波乱の2018年を締めくくりたいところでした。
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[日本]
GK 12 権田修一
DF 20 槙野智章(Cap.)
DF 5 山中亮輔
DF 3 室屋成
DF 2 三浦弦太
MF 8 原口元気
MF 14 伊東純也
MF 17 守田英正
MF 18 三竿健斗
FW 11 杉本健勇
FW 13 北川航也
試合は開始直後に動きます。前半2分、右サイドで北川がドリブルで仕掛けてから杉本にパス。杉本が左サイドにボールを送り、ペナルティエリア内に入ったDF山中が左足でシュート。ボールはポストに当たってから、ゴールイン!代表初スタメンの山中がいきなりの大仕事!早い時間帯で日本が先制点を奪います。
日本はその後も攻め続け、前半8分に右サイドのCKを立て続けに獲得するも、ゴール生まれず。前半19分、左サイドのPA手前で原口が倒されてFKを獲得。このFKを原口が右足でシュート。GKの手を弾いた後、ゴール左隅に吸い込まれていった。原口は納得してなかったが、それでも日本に2点目が入りました。
さらに日本のチャンスは続き、24分に右サイドの北川が逆サイドへロングパス→杉本が頭で折り返して、伊東が反転してから右足シュートを放ったが、ゴール左に外れる。31分にはPA右で伊東がクロスを上げ、杉本が頭で叩きつけたが、GKの正面。37分には伊東の低いクロスから、北川が飛び込んだがボールを合わせられず。前半は日本が2点をリードして終えました。
後半に入っても日本がキルギスゴールに襲い掛かります。後半4分に左CKをDF三浦が頭で合わせたが、GKの正面を突いてノーゴール。後半11分には左サイドの山中クロス→ゴール前で杉本のヘディングシュートはGKにキャッチされた。
なかなか追加点が生まれない日本は、後半14分に杉本→FW大迫勇也、伊東→MF堂安律、三竿→MF柴崎岳と3選手を同時投入。さらに16分にはDFの槙野が脳震盪を起こし、DF吉田麻也と交代。槙野の巻いていたキャプテンマークも吉田に引き継がれた。
迎えた後半27分、守田の縦パス→北川のヒールパス→最後は大迫が右足で流し込んでゴール!日本にようやく3点目のゴールが生まれます。その直後、南野拓実&中島翔哉がピッチに入ると、南野→堂安とつなぎ、最後は中島が右足でゴールに突き刺して4点目!入ったばかり南野と中島が得点に絡み、キルギスを突き放します。
終盤に差し掛かった後半36分、中島がドリブルで中央突破を見せると、中島のパスを受けた南野が左サイドから左足でシュート。これはGKにキャッチされる。後半44分、中島の左CK→三浦のヘディングシュートはポスト右に当たって、GKに掻き出された。後半47分には大迫が頭で落とし、南野が抜け出してシュートをはなつも、わずかにゴール左…。ダメ押しの5点目は生まれなかったものの、日本がキルギスに4-0と完勝しました。
日本代表の2018年最終戦は、開始わずか2分に山中選手の先制弾を皮切りに、原口選手のFKゴール、後半27分からの連続ゴールも生まれ、快心のゴールラッシュとなりました。試合内容も結果も良かったので、来年1月のアジアカップに弾みがつきましたね。
左サイドバックでスタメン出場の山中選手は、ファーストタッチの左足シュートでゴールネットを揺らし、森保監督の期待に見事に応えました。キックオフから1分49秒でのゴールは、最速記録じゃないかと思います。代表デビュー戦でいきなり結果を出したから、アジア杯のメンバーにも入ってきそうだし、スタメンでの起用もあるはずだ。
後半27分から途中出場の中島選手、入ってすぐにゴールを決めました。代表戦でのゴールは今年3月23日のマリ戦以来で、森保体制では初得点となります。あの得点シーンは、南野選手から堂安選手、最後に中島選手が右足一閃。森保ジャパンの「三銃士」が得点に絡みました。ゴール以外でも随所に見せ場を作り、切れ味鋭いドリブルでキルギスのDF陣を翻弄させました。それに倒れそうになってもドリブルを続ける場面もありました。
後半27分の大迫選手のゴールは、新戦力の2人が良いプレーを見せました。守田選手が速くて正確な縦パスを出すと、北川選手がヒールパスでゴールをアシスト。北川選手も前半開始直後にドリブルでチャンスを作ってましたよね。あと、南野選手は惜しいシュートが2,3本あったなあ。
サッカー日本代表の2018年の戦いはこれにて終了。今年3月の欧州遠征でマリ戦で引き分け、ウクライナ戦で敗戦。その後の4月に当時の監督だったハリルホジッチ氏が解任され、西野朗氏が監督に就任。ロシアW杯開幕直前での監督交代は大きな騒ぎとなりました。
「西野JAPAN」になってもW杯前のテストマッチで苦戦が続きましたが、最悪の状態で迎えたW杯本番では、グループリーグ初戦のコロンビア戦で勝利。セネガル戦では2度もリードされながらも追いつき、貴重な勝ち点1を獲得。3戦目のポーランド戦では敗れましたが、辛くもGL突破。決勝トーナメント1回戦では、優勝候補のベルギーを相手に、原口選手と乾貴士選手のゴールで2点をリード。しかし、ベルギーに3点を奪い返されて逆転負けを喫し、ベスト16で幕を閉じました。
W杯後に西野氏が退任し、サンフレッチェ広島で3度もJ1優勝に導いた森保一氏が就任。「森保体制」になってからは、コスタリカ、パナマ、ウルグアイといったロシアW杯出場国を次々と撃破し、5試合で4勝1分けと無敗キープしています。
日本代表の指揮官が次々と変わり、長年日本代表を支え続けた長谷部誠選手と本田圭佑選手が代表引退を表明し、中島・南野・堂安の3選手が台頭。本当に波乱に満ちた年だったなぁて思います。
2019年1月5日からは、UAE(アラブ首長国連邦)で「2019 AFCアジアカップ」が始まります。日本代表はグループFに入り、9日にトルクメニスタン戦、13日にオマーン戦、17日にウズベキスタン戦が控えています。初戦から厳しい戦いが続くけど、8年ぶりのアジア制覇を目指して頑張ってほしいものです。