5日に開幕した2019年の中央競馬。今年最初の日曜日だった6日は、京都競馬場で3歳馬のマイル重賞・第53回日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ・芝1600m 12頭立て)が行われました。昨年はアーモンドアイが勝利し、その後に牝馬三冠達成&ジャパンカップでレコード勝ち。アーモンドの快進撃はシンザン記念から始まりました。
今年のシンザン記念は、ベゴニア賞を勝った⑤アントリューズ、デビュー2戦目の②ヴァルディゼール、母はドナウブルー
⑥ドナウデルタ、デイリー杯2歳ステークス3着③ハッピーアワー、⑩ミッキーブリランテ、木梨憲武さん命名の④ゴータイミングなどが参戦しました。
スタートで⑫コパノマーティンがポンと飛び出したのに対し、①マイネルフラップと⑧ミヤケは少し出遅れ。コパノマーティンが先手を取り、ゴータイミングが2番手につけ、3番手に⑦ニホンピロヘンソン。4番手グループは内側からヴァルディゼール・ドナウデルタ・⑨パッシングスルー・⑪シャドウエンペラーの4頭が並ぶ。その後ろの8,9番手の位置にミッキーブリランテとアンドリューズが並走する。集団から離れた後方勢は、10番手③ハッピーアワー、11番手マイネルフラップ、最後方にミヤケ。
外回りの3コーナーに差し掛かり、先頭のコパマーは前半800mを47.3秒で通過。ヘンソンが単独2番手に上がり、3番手にシャドエン、ゴータイが4番手。ドナデル5番手、パッシング6番手、ヴァルディ・アントリューズ・ミキブリは中団馬群。
最後の直線でもコパノマーティンが先頭だが、ヴァルディゼールが最内からかわしにかかり、真ん中ゴータイミング、外からミッキーブリランテとマイネルフラップが伸びてくる。ゴールまで残り200mを切り、ヴァルディが先頭だが、ミキブリが並びかけ、一番外からフラップが襲い掛かる。しかし、ヴァルディがゴール前で抜け出して1着ゴール!フラップが外から差を詰めるも2着まで。
シンザン記念全着順&払戻金
1着②ヴァルディゼール 1分35秒7
2着①マイネルフラップ クビ差
3着⑩ミッキーブリランテ 1馬身1/2
4着⑨パッシングスルー 1馬身1/4
5着③ハッピーアワー アタマ差
6着⑧ミヤケ
7着④ゴータイミング
8着⑦アントリューズ
9着⑥ドナウデルタ
10着⑫コパノマーティン
11着⑪シャドウエンペラー
12着⑦ニホンピロヘンソン
単勝 ② 680円
複勝 ② 230円 ① 640円 ⑩ 220円
枠連 1⃣-2⃣ 11,350円
馬連 ①-② 11,220円
馬単 ②-① 17,720円
3連複 ①-②-⑩ 16,270円
3連単 ②-①-⑩ 112,900円
ワイド ①-② 2,930円
②-⑩ 780円
①-⑩ 2,420円
GⅠ馬への登竜門・シンザン記念は、単勝4番人気のヴァルディゼールが優勝。新馬戦に続いての連勝で重賞初制覇を飾りました。2着のマイネルフラップは、大外から鋭く脚を伸ばし、最後は勝ち馬にクビ差まで迫りました。フラップは前走の千両賞で1着になりながらも、この日の単勝オッズは10番人気。その低評価を覆す激走ぶりでした。2番人気のミッキーブリランテが3着で、3番人気のハッピーアワーが5着。1番人気だったアンドリューズは8着に終わりました。
ヴァルディゼールは栗東の渡辺薫彦厩舎に所属し、父・ロードカナロア、母・ファーゴの間に生まれました。鞍上の北村友一騎手はこのレース初勝利。渡辺調教師は開業4年目で重賞初勝利。騎手時代はナリタトップロードの主戦騎手を務め、1999年の菊花賞で優勝しました。また、ロードカナロア産駒はこのレースで2年連続勝利を挙げました。
ヴァルディは昨年11月の新馬戦で2着に3馬身差の圧勝。キャリア2戦目の今回、序盤は4,5番手を追走すると、直線で内ラチ沿いからスッと抜け出し、マイネルフラップの追撃を抑えました。今年もまたロードカナロア産駒から楽しみな1頭が現れましたが、アーモンドアイに続くかどうかはわからない…。