日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダート界にまた新たな怪物現る!シャケトラが1年ぶりのレースでAJCC制覇!

2019年01月21日 | 競馬

1月20日は中山競馬場と中京競馬場でGⅡ競走がありました。新春開催最終日の中山はアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)が行われ、昨年の菊花賞馬・フィエールマンが登場。今週開幕の中京は、ダート重賞の東海ステークスでした。



中京メイン・第36回東海テレビ杯東海ステークス(GⅡ・ダート1800m 13頭立て)は、おととしの勝ち馬①グレンツェント、JBCレディスクラシック優勝⑦アンジュデジール、③チュウワウィザード&⑤スマハマの4歳世代コンビ、現在5連勝中の④インティなどが参戦しました。
スタートで⑩マイネルバサラが躓きかけたが、なんとか持ち直した。スタンド前の先行争いでインティとスマハマの2頭が前に出たが、インティがハナを奪ってスタンド前を通過。グレンツェント3番手、チュウワウィザードとアンジュデジールは5,6番手で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入ったところで、インティが先頭、2番手にスマハマ、グレンツェントが内側3番手。4番手⑧モルトベーネ、5番手チュウワウィザード、アンジュデジールは6番手を追走。7番手にマイネルバサラ、8番手⑪コスモカナディアン、9番手に②アスカノロマン、10番手⑫メイショウスミトモ。後方勢は11番手⑥アングライフェン、12番手⑨シャイニービーム、最後方⑫カゼノコという展開。
3,4コーナー中間を過ぎ、インティが先頭キープ。スマハマがピタリと2番手につけ、チュウワが3番手のグレンツェントに迫る。バサラが大外に持ち出し、デジールは中団馬群。
4コーナーを回って最後の直線コースに入っても、先頭のインティはまだ持ったまま。2番手からスマハマ、外側からチュウワウィザードが追い上げる。ゴール残り200mを切ってもインティは止まらない。チュウワが2番手に上がったが、インティがそのまま1着でゴールイン!インティが初めての重賞で逃げ切り勝ち!

ダート界にまた期待の1頭が現れました。単勝1.5倍の1番人気だったインティが影を踏ませぬ快走を見せて優勝。6連勝で重賞初勝利を果たしました。2番人気のチュウワウィザードは直線追い込んだものの、インティから2馬身差の2着。3着のスマハマは、昨年5月に左ひざを骨折し、今回が8か月ぶりの実戦でした。3番人気だったアンジュデジールは、ブービーの12着大敗。JBCレディスクラシック優勝&チャンピオンズカップ4着と実績では出走メンバー中で一番だったのに…。
勝ったインティは、栗東・野中賢二厩舎に所属し、父・ケイムホーム、母・キティ。東海ステークス2勝目の武豊騎手は、33年連続の重賞勝利を達成しました。この馬は2戦目の未勝利戦で7馬身差の圧勝を飾ると、3戦目の500万下で4馬身、4戦目の500万下も4馬身、5戦目の1000万下で10馬身差、前走の観月橋ステークスは5馬身差で勝利。5戦とも圧勝で、トータルで30馬身差をつけました。
今回はオープン昇級戦で、しかも初重賞がGⅡ、初めての左回り。好スタートから先手を奪い、最後の直線でも脚は止まらず、ムチ一発だけで2馬身差の快勝でした。勝ち時計1分49秒8は、チャンピオンズカップのルヴァンスレーヴより0.3秒速いタイムです。この勝利でフェブラリーステークスの優先出走権を獲得。次はGⅠ級の馬達が相手だし、マイル戦。もしGⅠを勝てたらすごいと思う…。





中山のメイン・第60回アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ・芝2200m 11頭立て)は、菊花賞以来3か月ぶりのレースに臨む④フィエールマン、重賞2勝の中山巧者①ジェネラーレウーノ、昨年覇者⑤ダンビュライト、有馬記念参戦の⑪サクラアンプルール、中日新聞杯2着⑨ショウナンバッハ、⑩メートルダール、⑧シャケトラなどが出走しました。
スタンド前のスタートで、ジェネラーレウーノが好スタートを切ったが、⑦ステイインシアトルがハナに立った。ジェネラーレウーノは2番手争い、ダンビュライトは5番手、フィエールマンは6番手でスタンド前を通過。
1コーナーから外回りコースに向かうところで、ステイインシアトルがレースを引っ張り、ジェネラーレウーノは2番手追走。3番手に⑥ミライヘノツバサ、4番手にダンビュライト、5番手にシャケトラ。6番手③マイネルミラノ、そのすぐ外側7番手にフィエールマンがいる。②アクションスター・サクラアンプルール・メートルダールの3頭が8番手グループを形成し、ショウナンバッハが最後方。
3コーナーに差し掛かり、先頭のシアトルにジェネラーレとミラツバの2頭が並びかける。4番手からシャケトラ、ダンビュラ5番手、フィエールは6番手につける。
最後の直線のところで、今度はシャケトラが先頭。内側でジェネラーレウーノが抵抗し、外からメートルダールが追い込む。フィエールマンはシャケトラとメートルの間を割って入る。ゴール残り200mでシャケトラが抜け出し、フィエールがラスト100mで2番手に上がり、ゴール前でシャケトラに詰め寄ったが、シャケトラが僅差でゴール!フィエールマンは2着までか…。

60回目の節目を迎えたAJCCは、7番人気の伏兵・シャケトラが優勝。単勝1.7倍の1番人気だったフィエールマンはアタマ差の2着。直線で前が塞がれた分、追い出すタイミングが遅れたかも。3着のメートルダールは5番人気。2番人気のジェネラーレウーノは4着、3番人気のダンビュライトは6着に終わりました。
勝ったシャケトラは、2017年の日経賞以来となる重賞2勝目で、通算でも5勝目。おととしの有馬記念で6着の後、左脚を骨折して1年以上も休養し、今回のレースが復帰戦でした。道中は4番手で上手く折り合い、直線に入ったところで先頭に立ち、フィエールマンらの追撃を抑えました。ゴール直後には石橋脩騎手のガッツポーズが出ました。石橋騎手も久しぶりの重賞勝ち。
また、昨年7月に酒気帯び運転で逮捕され、半年間の調教停止処分から戻って来た角居勝彦調教師も復帰後初勝利となりました。シャケトラと共に、角居調教師も復活アピールですか。角居さん、もう二度と不祥事を起こさないでください。


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