1月最後の日曜日だった27日は、東京競馬場でダート重賞の根岸ステークス、京都競馬場は今年最初のスプリント重賞・シルクロードステークスでした。春のGⅠに繋がるレースで、勝ち名乗りを上げたのは?
京都メイン・第24回シルクロードステークス(GⅢ・芝1200m 18頭立て)は、スプリンターズステークス2着⑩ラブカンプー、京阪杯を勝った②ダノンスマッシュ、2017年の高松宮記念覇者⑭セイウンコウセイ、①ナインテイルズ・⑯アンヴァル・⑱ティーハーフ・⑦リョーノテソーロの「淀単距離ステークス組」、昨年のサマースプリントシリーズ王者⑰アレスバローズ、⑬ダイメイプリンセス、⑥ラインスピリット、⑨ペイシャフェリシタなどが参戦しました。
スタートで④キングハートが出遅れ。ダノンスマッシュとラブカンプーが好スタートを決めたが、セイウンコウセイがハナを奪い取る。ラブカンプーは2番手を追走し、ラインスピリット3番手、4番手に⑮トウショウピスト。5番手グループにはダノンスマッシュ・⑤ビップライブリー・⑫ライトフェアリーの3頭が一団となる。8番手にアンヴァル、その後ろの中団グループはナインテイルズ・リョーノテソーロ・アレスバローズ・ダイメイプリンセス・ペイシャフェリシタが控える。後方勢は14番手から⑧エスティタート、15番手⑪サイタスリーレッド、16番手③フミノムーン、17番手ティーハーフ、最後方キングハートという展開。
内回り3,4コーナー中間を過ぎ、先頭のコウセイは積極果敢な走りを見せ、2番手争いはカンプーとアンヴァル、さらに大外からアレスバも加わる。ダノスマとテイルズは中団馬群の内側。
4コーナーを回って直線コースに入っても、セイウンコウセイが先頭だが、2番手に上がったアレスバローズが残り200mのところでコウセイをかわす。さらにエスティタート、アンヴァル、ティーハーフも追い上げ、ダノンスマッシュも馬群を割ってやって来た。そして残り100mを切ってダノンスマッシュがまとめて抜き去り、そのまま1着でゴール!ゴール前突き抜けたダノンスマッシュが、京阪杯に続いての重賞制覇!
今年のスプリント戦線の幕開けを告げるシルクロードステークスは、1番人気のダノンスマッシュが差し切り勝ちを決めて優勝。2着には11番人気のエスティタート、3着にティーハーフ。2ケタ人気の馬が揃って馬券に絡みましたね~。3番人気のアンヴァルは4着、スタートから軽快に飛ばしたセイウンコウセイは15着。2番人気のラブカンプーは最下位の18着。ブービーのトウショウピストから7馬身も離されての大敗でした。カンプーの身に何があったのでしょうか…。
重賞2勝目のダノンスマッシュは、安田隆行厩舎に所属し、父・ロードカナロア、母はスピニングワイルドキャットという血統。父も現役時代に京阪杯とファンタジーステークスを連勝しました。前走の京阪杯は内ラチ沿いから抜け出しての快勝。今回も内側で控えていましたが、直線で前が詰まっていたのを見て、外側に進路変更。北村友一騎手の判断力も見事でしたね。2戦続けて1番人気で快勝し、高松宮記念に弾みがついたと思います。ダノスマも父のような名スプリンターになれるかな?
東京メイン・第33回根岸ステークス(GⅢ・ダート1400m 16頭立て)は、府中を得意としている⑫サンライズノヴァ、カペラステークスを制した⑪コパノキッキング、韓国スプリント覇者⑥モーニン、プロキオンステークスでレコードVの⑯マテラスカイ、昨年の3歳マイル王で今回ダート初挑戦③ケイアイノーテック、府中ダート1400mで勝利経験あり②ユラノトと③サトノファンタジー、南関東のエース⑮キタサンミカヅキ(船橋)などが出走しました。
バラついたスタートで始まったこのレース、サンライズノヴァと⑬メイショウウタゲが出遅れる。マテラスカイが勢いよく前に出て、2番手に⑩レッドゲルニカ、3番手⑭ノボバカラ、ユラノトが4番手。⑤ラブバレットと⑨ワンダーリーデルが5,6番手で並び、中団には①クインズサターン・⑧ヤマニンアプリメ・コパノキッキングの3頭が横一線、ケイアイノーテックは10番手を追走。11番手にキタサンミカヅキ、12~14番手のところにサトノファンタジー・モーニン・サンライズノヴァがいて、後方は⑦クロスケとメイショウウタゲ。
ゴール残り600mを切り、マテラが先頭、ゲルニカ2番手、バカラ3番手、ユラノト4番手、キッキングが5番手まで押し上がった。サンノヴァも大外に持ち出し、末脚にかける。
最後の直線を向いて、マテラスカイが粘り込みを図るが、ユラノトが最内を突き、ノボバカラも迫って来る。さらに外からコパノキッキングが飛んできている。サンライズノヴァは伸びてこない。残り200mでユラノトがマテラを捕らえるが、その直後にキッキングがかわして先頭に躍り出る。ユラノトも2番手をキープし、クインズサターンが3番手に上がったが、コパノキッキングが先頭ゴールイン!府中も4歳世代が勝ちました!
フェブラリーステークスの前哨戦・根岸ステークスは、単勝2番人気だったコパノキッキングが、3番人気のユラノトを抑えて優勝しました。ユラノトは内を突いて一旦は先頭に立ったけど、2着でした。3着のクインズサターンも内を上手くすくいましたなあ。1番人気だったサンライズノヴァは伸びを欠いて8着。船橋から参戦のマテラスカイは8着、初ダートのケイアイノーテックは10着。ダートの厳しさを痛感させられましたな。マテラスカイは残り200mで失速して13着に終わりました。
コパノキッキングは前走のカペラステークスに続いての重賞連覇で、自身4連勝をマーク。鞍上のオイシン・マーフィー騎手はJRA重賞初勝利。マーフィー騎手はイングランド出身の若手ジョッキーで、これまでにドバイターフやアイルランドチャンピオンステークス、クイーンエリザベス2世ステークスといった海外の大レースで優勝しています。昨年12月から短期免許で騎乗し、最終日だったこの日は5勝を挙げ、1か月半で25勝をマークしました。
前走のカペラステークスでは後方から一気にごぼう抜きを決め、この日は中団の位置から末脚を爆発させました。左回りは初めてだったけど、問題ありませんでした。次走はフェブラリーステークスに向かい、鞍上には藤田菜七子騎手を起用するとのこと。Drコパさん、本当に菜七子に任せていいんですか?