いよいよ今週から春の3歳クラシックのトライアル競走が始まります。3月2日は阪神競馬場で桜花賞トライアル・第26回チューリップ賞(GⅡ・芝1600m 13頭立て)が行われました。3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制した①ダノンファンタジーをはじめ、阪神JF4着⑥シェーングランツ、デイリー杯2歳ステークス2着⑤メイショウショウブ、エルフィンステークス組の③ブランノワール&⑦ノーブルスコア、⑬シゲルピンクダイヤ、⑫ドナウデルタなどが桜花賞の優先出走権獲得に挑みました。
スタートでダノンファンタジーが抜群の飛び出しを見せ、先頭を行くか思ったが、⑨オーパキャラマードが先頭に立つ。2番手グループに⑩アフランシール、ブランノワール、ダノンファンタジーの3頭が固まる。メイショウショウブが5番手につけ、6番手に⑧ブリッツアウェイ、7番手に②マルモネオフォース、8番手に④ハニーウィル、9番手⑫ドナウデルタ、10番手の位置にシェーングランツが追走する。後方勢は11番手ノーブルスコア、12番手⑪サムシングジャスト、⑬シゲルピングダイヤが最後方。
外回り3コーナーを回って、パキャマラードが先頭、アフランが単独2番手、ダノファンは内側3番手、ブリッツが4番手に浮上。ショウブは中団の7番手、ドナデルとグランツは中団より後ろの位置、ピンクダイヤは後方2番手。
4コーナーのところで、オーパキャラマード・アフランシール・メイショウショウブの3頭が先頭で並ぶ。ダノンファンタジーはまだ4番手。シェーングランツは大外に持ち出す。最後の直線コースで、アフランシールとメイショウショウブが競り合い、外からドナウデルタが伸びてくる。ダノンファンタジーは前が壁になっているのを見てから、外側に進路を変えた。残り200mでドナデルが抜け出すが、残り100mでダノファンがドナデルをかわして先頭。後続からシゲルピンクダイヤとノーブルスコアが追い込んできたが、ダノンファンタジーが1着でゴール!苦しい展開でも、最後は2歳女王の意地で勝ち切りました!
【全着順】
1着①ダノンファンタジー 1分34秒1
2着⑬シゲルピンクダイヤ 1馬身
3着⑦ノーブルスコア ハナ差
4着⑫ドナウデルタ アタマ差
5着⑥シェーングランツ 1馬身1/4
6着③ブランノワール
7着②マルモネオフォース
8着⑩アフランシール
9着⑤メイショウショウブ
10着⑨オーパキャマラード
11着④ハニーウィル
12着⑪サムシングジャスト
13着⑧ブリッツアウェイ
単勝 ① 130円
複勝 ① 110円 ⑬ 290円 ⑦ 320円
枠連 1⃣-8⃣ 620円
馬連 ①-⑬ 1,080円
馬単 ①-⑬ 1,310円
ワイド ①-⑬ 460円
①-⑦ 490円
⑦-⑬ 2,850円
3連複 ①-⑦-⑬ 4,330円
3連単 ①-⑬-⑦ 10,890円
桜花賞と同じ舞台で行われるチューリップ賞は、ダノンファンタジーが残り100mでドナウデルタを差し切って優勝しました。2着争いは後方から追い込んだシゲルピンクダイヤ、ドナウデルタ、ノーブルスコアの3頭がほとんど並んでゴールしましたが、シゲルピンクダイヤが2着、3着にノーブルスコアが入り、桜花賞の優先出走権を獲得しました。ドナウデルタはアタマ差及ばず4着。2番人気のシェーングランツは、直線伸びずに5着。3番人気だったメイショウショウブは9着に終わりました。
ダノンファンタジーはこれで4連勝、重賞も通算3勝目をマーク。チューリップ賞2勝目の川田将雅騎手は、このレースを含めて1日5勝を挙げました。
年明け初戦となった今回、単勝オッズで1.3倍の圧倒的1番人気。好スタートを決めたあと、4番手で折り合いをつけ、直線では前で詰まってピンチになりましたが、外側に持ち出して末脚炸裂。最後は1馬身差をつけて勝ちました。ちょっと危なかったけど、強い競馬をしたダノンファンタジー。平成最後の桜の女王へ死角はなさそうです。