日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

武豊が日経賞で50代最初の重賞勝ち!毎日杯はランスオブプラーナが逃げ切る。

2019年03月24日 | 競馬

3月23日は春のGⅠに直結する重賞レースが2つもありました。阪神競馬場は3歳馬の重賞競走・毎日杯。一昨年のアルアイン、昨年のブラストワンピースと2年連続でGⅠ馬を輩出している注目のレースです。中山競馬場では日経賞が行われ、50歳になったばかりのレジェンド・武豊騎手が快心の騎乗を見せました。






第66回毎日杯(GⅢ・芝1800m 13頭立て)は、新潟2歳ステークスを勝った⑤ケイデンスコール、マカヒキの弟②ウーリリ、きさらぎ賞組から①ランスオブプラーナ&⑬ヴァンドギャルド、シンザン記念2着⑪マイネルフラップ、③ルモンド、④キングオブコージ、⑨アントリューズ、⑥オールイズウェルも参戦しました。
スタートで⑫アンタエウス(名古屋)とランスオブプラーナが好スタートを見せ、ランスオブプラーナがスッと前に出て先手を奪う。2番手に⑦ダノンテイオーがつけ、3番手争いは内からウーリリ・ルモンド・⑧コパノマーティンの3頭が並ぶ。6,7番手の位置にキングオブコージとアントリューズの2頭が並走。内側8番手にケイデンスコール、9番手に⑩セントウル、10番手オールイズウェル、11番手マイネルフラップ、12番手ヴァンドギャルド、最後方にアンタエウス。
外回りコースに入り、先頭のプラーナは3コーナーで後続を引き離し、前半1000mを60秒7で通過。ダノテイが2番手、マーティンが3番手に上がり、ウーリリ4番手。ルモンドは5番手を追走し、アントリューズとコージは依然として6,7番手。ケイデンスとフラップは中団の外側につけ、ヴァンギャルは最後方に下がった。残り600mでアンタエウスとフラップの2頭が外からポジションを押し上げる。
13頭一団の状態で4コーナーから直線コースへ。ランスオブプラーナが先頭をキープし、2番手のダノンテイオーが追いかける。ウーリリは最内に入り、コパノマーティンとルモンドも前を追う。アントリューズは馬場の真ん中から、外からはマイネルフラップとヴァンドギャルド。残り200mでケイデンスコールが馬群を突いて伸びてくる。しかし、プラーナの脚は止まらない。2番手に上がったウーリリが差を詰め、ケイデンスとヴァンギャルが外から襲い掛かるが、ランスオブプラーナが先頭ゴールイン!ウーリリの追撃を凌いだランスオブプラーナが見事に逃げ切りました!


数多くの名馬が生まれている出世レース・毎日杯は、単勝3番人気のランスオブプラーナが快勝。前走のアルメリア賞に続いての連勝で、重賞初制覇を飾りました。2番人気だったウーリリは、最内から2番手に上がり、ゴール前で差を詰めましたが、クビ差届かず2着。1番人気のヴァンドギャルドは大外猛追も3着まで。人気上位3頭での決着となりました。メンバー唯一の重賞馬・ケイデンスコールは4着、4番人気のマイネルフラップは5着。地方・名古屋から参戦のアンタエウスは最下位の13着でした。
ランスオブプラーナは、栗東・本田優厩舎に所属し、父・ケープオブブランコ、母・マイプラーナの間に生まれました。お父さんのケープオブブランコは、2010年のアイリッシュダービー、2011年のアーリントンミリオンなどGⅠ5勝をマーク。同産駒はこれがJRA重賞初勝利となります。鞍上の松山弘平騎手は2年ぶりの同レース勝利です。
プラーナは好スタートから先手を奪うと、終始スローペースの逃げを打ち続け、直線も脚を止めず後続を抑えました。前走のアルメリア賞も鮮やかな逃げ切りでしたが、毎日杯でその再現を見せましたなぁ。ここまで6戦3勝、全て3着以内。3勝は全て阪神コースで挙げております。今回のような粘り強い走りができれば、NHKマイルカップで優勝する可能性充分ありそうだ。






第67回日経賞(GⅡ・芝2500m 12頭立て)は、菊花賞2着⑦エタリオウ、ラジオNIKKEI賞を勝った①メイショウテッコン、青葉賞覇者②ゴーフォザサミットの4歳世代の他に、昨年2着⑪チェスナットコート、昨年3着④サクラアンプルール、日経新春杯2着⑥ルックトゥワイス、凱旋門賞に参戦した⑫クリンチャーなどが出走しました。
1周目3コーナーからのスタートで、⑤ブラックバゴと③アクションスターが出遅れ。先行争いでメイショウテッコンが先手を奪い、ゴーフォザサミットが2番手。⑨カフェブリッツ3番手、⑩ハッピーグリン(北海道)が4番手につける。クリンチャー・チェスナットコート・エタリオウ・サクラアンプルールの4頭が5番手集団を形成し、ルックトゥワイス9番手、⑧グランアルマダ10番手。その後にアクションスター11番手、ブラックバゴが最後方。
1周目の正面スタンド前に差し掛かり、メイショウテッコンが先頭、カフェブリッツが2番手、ゴーフォザサミット3番手。サクラアンプルールは5番手、エタリオウは6番手、クリンチャー8番手、ルックトゥワイス9番手でゴール板を通過して1コーナーを回る。
1,2コーナー中間から向正面に入り、テッコンがゆったりと逃げ、カフェブリッツが2番手、ゴーフォザ3番手、ハピグリが4番手。アンプルール5番手のすぐ後ろにエタリが追走。7,8番手のところにトゥワイスとクリンチャー、9番手チェスナット。出遅れたアクションが10番手に上がり、アルマダ11番手、ブラバゴがポツンとしんがり。
残り1000mを切り、エタリが早めに仕掛けて2番手に上がり、先頭のテッコンに接近。その後ろでブリッツとゴーフォザが3,4番手争い。5番手ハピグリ、6番手クリンチャー、アンプルール7番手。トゥワイスはまだ8番手の位置。
4コーナーを回り、ラストの直線に入ってもメイショウテッコンが先頭。外からエタリオウがかわしにかかるが、なかなか捕まえきれない。後続ではサクラアンプルールが内を突いて3番手、ハッピーグリンが4番手に浮上。ラスト100mでメイショウテッコンがもう一度脚を伸ばし、そのまま1着でゴールイン!エタリオウは2着、サクラアンプルールが3着でフィニッシュ。

稍重の馬場で行われた日経賞は、武豊騎手鞍上のメイショウテッコンが逃げ切って優勝。序盤からゆったりと逃げ続け、エタリオウとの叩き合いを制しました。単勝2.1倍の1番人気だったエタリオウは、1馬身1/4差の2着。これでもう2着は7回目ですよ…。勝たなきゃいけないレースで負けたのはちょっと痛いかもしれません…。サクラアンプルールは2年連続で日経賞3着。8歳になっても元気ですねー。
道営馬のハッピーグリンは10番人気の低評価を覆しての4着。2番人気だったルックトゥワイスは6着、クリンチャーは7着でした。
勝ったメイショウテッコンは、ラジオNIKKEI賞以来の勝利を挙げ、重賞2勝目。武豊騎手は50代になって初めての重賞勝ちを収めました。ユタカさんが逃げたら、他の馬と騎手は何もできんわなぁ。50歳を迎えても衰えを見せない武豊騎手、24日の高松宮記念ではモズスーパーフレアに騎乗。50代最初のGⅠ騎乗で勝利なるか!?




24日は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・高松宮記念が行われます。ロードカナロアとの父子制覇がかかる⑬ダノンスマッシュ、2連勝中の⑮モズスーパーフレア、昨年はハナ差の2着で涙を呑んだ⑧レッツゴードンキ、⑨ナックビーナス、⑫ロジクライ、2年前の勝ち馬④セイウンコウセイ、2度目のGⅠ騎乗・藤田菜七子騎手が鞍上の①スノードラゴンなどが出走します。昨年の最優秀短距離馬・ファインニードルが引退し、再び混戦模様のスプリント界に新たなスターは現れるのか?







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