日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

アルアインが5歳世代の意地を見せて大阪杯制覇!北村友一は念願のGⅠ初勝利!

2019年03月31日 | 競馬

アーモンドアイのドバイターフ優勝から一夜明けた31日は、阪神競馬場で春の中距離王決定戦・第63回大阪杯(GⅠ・芝2000m 14頭立て)が行われました。GⅠ昇格3年目の今年は、昨年の有馬記念馬⑦ブラストワンピース、第85代ダービー馬②ワグネリアン、マイルCS優勝⑫ステルヴィオ、皐月賞馬④エポカドーロの「最強4歳世代」のGⅠ馬4頭が参戦。一方の5歳世代も2017年⑥キセキ、③アルアイン、⑪ペルシアンナイトのGⅠ馬3頭の他に、金鯱賞3着⑨エアウィンザー、京都記念を勝った⑭ダンビュライト、⑧サングレーザーと強力メンバーが揃います。他にも2016年ダービー馬①マカヒキ、福島と小倉の重賞を連勝した⑬スティッフェリオなども参戦してきました。


単勝のオッズは、1番人気ブラストワンピース(3.7倍)、2番人気キセキ(4.1倍)、3番人気ペルシアンナイト(7.3倍)。4番人気以降はワグネリアン(8.2倍)、エアウィンザー(9.3倍)、ステルヴィオ、サングレーザー、エポカドーロと続きました。
正面スタンド前のスタートは、14頭横一線。ブラストワンピースはまずまずのスタートを切る。最初の先行争いで、エポカドーロがスーッと前に出る。外からはスティッフェリオ、内からアルアイン、真ん中にキセキとステルヴィオも先団につける。エアウィンザーとワグネリアンは中団の位置、ペルシアンナイト10番手、ブラストワンピース11番手、マカヒキが最後方で1コーナーを回る。
1,2コーナーの中間から向正面に入るところで、エポカドーロが先頭、キセキが単独2番手を追走し、スティッフェリオが3番手、アルアインが内側4番手。5番手ステルヴィオ、6番手ダンビュライト。中団グループは、ワグネリアンが7番手、8番手エアウィンザー、ペルシアンナイトは外側9番手。後方勢は10番手に⑩ステイフーリッシュ、ブラストワンピースが11番手に控え、12番手⑤ムイトオブリガード、マカヒキが13番手、サングレーザーがしんがりに下がる。
内回り3コーナーを差し掛かり、先頭のエポカは前半1000mを61秒3で通過。これはスローペースだ。キセキがガッチリと2番手につけ、3番手フェリオ、ダンビュラが4番手、アルアイン5番手、ステル6番手、ペルシアン7番手、ウィンザー8番手。ブラワンは大外に持ち出し、ワグネリは内側。後方にはマカヒキとレーザーも控えている。
4コーナーを回り、勝負の直線コース追い比べ!エポカドーロがまだ先頭、アルアインがインを突き、キセキは外に回す。馬群の中からエアウィンザー、ワグネリアンも最内を掬うように脚を伸ばす。大外に出したブラストワンピースは苦しいか?残り200mを切って、アルアインがエポカをかわして先頭に立ち、ゴール前でキセキとワグネリが迫って来るが、アルアインがそのまま先頭でゴールイン!アルアインが4歳世代を抑えて2度目のGⅠ制覇を果たしました!





【全着順】
1着③アルアイン    2分01秒0
2着⑥キセキ       クビ差
3着②ワグネリアン    クビ差
4着①マカヒキ      3/4馬身
5着⑨エアウィンザー   クビ差
6着⑦ブラストワンピース
7着⑬スティッフェリオ
8着⑤ムイトオブリガード
9着⑭ダンビュライト
10着④エポカドーロ
11着⑪ペルシアンナイト
12着⑧サングレーザー
13着⑩ステイフーリッシュ
14着⑫ステルヴィオ

単勝 ③ 2,220円
複勝 ③ 450円  ⑥ 180円  ② 320円
枠連 3⃣-4⃣ 1,750円
馬連 ③-⑥ 3,680円
馬単 ③-⑥ 10,940円
ワイド ③-⑥ 1,090円
    ②-③ 2,880円
    ②-⑥  880円
3連複 ②-③-⑥ 10,740円
3連単 ③-⑥-② 93,560円



GⅠ馬が8頭も参戦した今年の大阪杯は、単勝9番人気の伏兵・アルアインが優勝。序盤から内側4番手を走り、最後の直線では内からエポカドーロを捕らえ、残り200mで抜け出すと、キセキとワグネリアンを振り切りました。2着のキセキは、川田将雅騎手とコンビを組んでからは惜敗続き。ワグネリアンは最内を上手く突いて3着。2016年ダービー馬のマカヒキが4着に入り、1番人気のブラストワンピースは伸びを欠いて6着。戦前は4歳世代の頂上対決と言われていましたが、5歳世代が上位を占め、4歳勢はワグネリアンだけが掲示板に入りました。
他の4歳勢は、序盤からスローペースで先行し続けたエポカドーロが10着。レース後には鼻出血を発症していたことが判明。皐月賞馬で明暗が分かれました。ステルヴィオは最下位の14着。2000m以上は全くダメです。3番人気だったペルシアンナイトは11着。昨年は2着だったのに…。
アルアインは2017年の皐月賞以来、実に2年ぶりの勝利を挙げ、重賞も通算3勝目。鞍上の北村友一騎手は、デビュー14年目で悲願のJRA・GⅠ初勝利。先週の高松宮記念では1番人気のダノンスマッシュに騎乗しながらも4着と敗戦、それから1週間後に雪辱を果たしました。勝利騎手インタビューの時は泣きそうになってました。北村騎手は来週の桜花賞でクロノジェネシスに騎乗し、2週連続GⅠ勝利も期待されています。
アルアインは皐月賞を勝って以降、日本ダービー5着、菊花賞7着、昨年の大阪杯で3着、天皇賞秋で4着、マイルチャンピオンシップで3着と掲示板に入りながらも、あと少しのところで勝利を逃してきました。前走の金鯱賞では乗り替わりが影響して5着でした。2年前の皐月賞を勝った時も9番人気でしたが、今回の大阪杯でも9番人気で優勝。人気が低くなると余計モチベーションが上がるのだろうか?
大阪杯で復活勝利を飾り、次走が安田記念となれば、ダノンプレミアムとの再戦が見られるかもしれない。宝塚記念は1ハロン延びるけど、馬場が少し荒れれば、今回の再現もあると思います。大阪杯の勝利がフロックかどうかは、これからの活躍次第です。



来週は三歳牝馬クラシックの第1戦・桜花賞が行われます。4連勝中の2歳女王・ダノンファンタジーをはじめ、朝日杯FS以来の実戦となるグランアレグリア、クイーンカップを勝ったクロノジェネシス、阪神ジュベナイルフィリーズ3着のビーチサンバ、フィリーズレビュー1着同着のプールヴィルとノーワン、フェアリーステークスから直行のフィリアプーラ、アクアミラビリス、シェーングランツ、アウィルアウェイなどが登録しています。






日本の至宝・アーモンドアイがドバイで快勝!GⅠ競走5連勝を達成!

2019年03月31日 | 競馬

毎年恒例の「ドバイ・ワールドカップデー」が、日本時間30日深夜にメイダン競馬場で行われました。昨年のジャパンカップで圧勝した日本最強牝馬のアーモンドアイが、ドバイターフ(芝1800m・13頭立て)で海外GⅠに初挑戦。この秋の凱旋門賞参戦へ、まずはドバイで結果を残せるかどうか。このレースにはアーモンドアイの他にも、日本からディアドラとヴィブロスも出走しました。



スタートは13頭綺麗に揃い、アーモンドアイも好スタートを決める。⑪センチュリードリーム(英国)がレースを引っ張り、⑫ウィズアウトパロール(英国)が2番手、3番手グループに⑬ウートン(UAE)・⑨マウンテンハンター(UAE)・②ドリームキャッスル(UAE)とゴドルフィン勢が固める。中団勢は、最内に①サザンレジェンド(香港)、真ん中に④ヴィブロス、アーモンドアイは外側8番手。9番手に⑥ロードグリッターズ(英国)、10番手⑤マジェスティックマンボ(南アフリカ)、ディアドラは11番手、後方はユーロンプリンス(南アフリカ)と⑧アイキャンフライ(アイルランド)が並ぶ。
3,4コーナーを回り、センチュリードリームが軽快に飛ばし、パロールが2番手、マウンテンとウートンが3番手争い。キャッスル4番手、アーモンドが5番手に押し上げ、ヴィブロスとグリッターズは中団馬群、ディアドラはまだ後方のポジション。
4コーナーを回って最後の直線に入ってもセンチュリードリームが逃げる。ウィズアウトパロールとドリームキャッスルが差を詰めるが、アーモンドアイが4番手から脚を伸ばし、残り300mでついに先頭!後続からはロードグリッターズとヴィブロスが追い上げ、残り100mでヴィブロスが2番手に浮上。しかし、その2頭を尻目にアーモンドアイが先頭でゴールイン!これが日本最強牝馬の実力だ!アーモンドアイが世界デビュー戦を勝利で飾りました!



いやぁ~さすがです!海外GⅠ初挑戦のアーモンドアイが、ドバイターフで見事に優勝を飾りました。2着にはヴィブロスが入り、日本の牝馬がワンツーを独占しました。ヴィブロスは一昨年のレースで優勝し、昨年2着、今年も2着とドバイでの相性の良さを証明。これがラストランですが、素晴らしい走りを見せてくれました。日本馬のもう1頭・ディアドラは、後方待機から直線追い込んで4着と健闘。ディアドラも海外に何度も挑戦してるけど、惜しいレースが続きます。
アーモンドアイはレース前から日本や海外で大きく注目され、英国のブックメーカーも1番人気に支持されました。レースでも最後の直線残り300mのところで抜け出し、ヴィブロスの追撃を抑えて1着。期待を上回るような内容で海外デビューを飾りました。ヴィブロスもゴール前詰めていたんだけど、アーモンドは強かったです。
これで未勝利から7連勝、GⅠ競走も5連勝を達成。ドバイのGⅠを勝ったことで海外での評価も一段と上がるだろうし、「ロンジンワールドベストレースホースランキング」でも上位に入りそうです。
凱旋門賞挑戦へ前途洋々ですが、今後はどんなローテーションを組むのか気になります。6月には宝塚記念が行われるけど、それと同時期にフランスでサンクルー大賞典、英国でプリンスオブウェールズステークスやキングジョージといった大レースが開催されます。アーモンドが日本で走る姿も見たいけど、もう一度海外GⅠを勝ってほしいなという思いもあります。次は何処へ向かうのか非常に楽しみでしかないです。