2019年の春のスプリント王決定戦・第49回高松宮記念(GⅠ・芝1200m 18頭立て)が24日、中京競馬場で行われました。スプリント界の絶対王者・ロードカナロアとの親子制覇に挑む⑬ダノンスマッシュ、オーシャンステークスで逃げ切り勝ちを収めた⑮モズスーパーフレア、昨年のファルコンステークスを勝った③ミスターメロディといった4歳世代の他に、2年前の優勝馬④セイウンコウセイ、2年連続で宮記念2着⑧レッツゴードンキ、スプリント初挑戦⑫ロジクライ、オーシャンステークス2着⑨ナックビーナス、藤田菜七子騎手が鞍上①スノードラゴンなどが参戦しました。
単勝の人気は、1番人気ダノンスマッシュ(2.5倍)、2番人気モズスーパーフレア(4.1倍)、3番人気ミスターメロディ(7.8倍)、4番人気ロジクライ(9.2倍)、5番人気のレッツゴードンキ(9.8倍)まで10倍以下。その後はナックビーナス、⑥アレスバローズ、⑯デアレガーロ、⑱ダイメイプリンセスと続きました。
スタートでセイウンコウセイがポンと飛び出し、⑩ラブカンプーとモズスーパーフレアも先行争いに加わる。4,5番手の位置にミスターメロディとダノンスマッシュが並ぶ。6番手アレスバローズ、7番手ナックビーナス、8番手⑭ペイシャフェリシタ、9番手に②ラインスピリット。中団グループには⑤ティーハーフ、⑰ダイメイフジ、12番手ロジクライ、13番手⑦ショウナンアンセム。後方勢は14番手デアレガーロ、15番手レッツゴードンキ、16番手スノードラゴン、17番手ダイメイプリンセス、最後方⑪ヒルノデイバローと続く。
3,4コーナー中間、残り600mを通過して、今度はモズフレが単独先頭。カンプーが2番手追走、コウセイ3番手、ダノスマは外側4番手、ナックが一番外に持ち出す。アレスバとミスメロは中団より前の馬群、ロジクラとドンキはまだ後方の位置。
4コーナーから最後の直線に向いて、モズスーパーフレアが先頭で坂を駆け上がるが、セイウンコウセイとミスターメロディが接近する。外からダノンスマッシュも脚を伸ばす。残り200mでコウセイが先頭に立ち、ミスメロが内を突く。さらに最内からショウナンアンセムも上がってきている。ダノスマはちょっと苦しいか。残り100mでミスメロがコウセイをかわし、最内からアンセムが迫るも、ミスターメロディが先頭ゴールイン!4歳馬のミスターメロディが、平成最後のスプリントGⅠを制しました。
【全着順】
1着③ミスターメロディ 1分07秒3
2着④セイウンコウセイ 1/2馬身
3着⑦ショウナンアンセム アタマ差
4着⑬ダノンスマッシュ 1/2馬身
5着⑤ティーハーフ 1/2馬身
6着⑧レッツゴードンキ
7着⑯デアレガーロ
8着⑫ロジクライ
9着⑥アレスバローズ
10着②ラインスピリット
11着⑰ダイメイフジ
12着⑭ペイシャフェリシタ
13着⑪ヒルノデイバロー
14着⑨ナックビーナス
15着⑮モズスーパーフレア
16着⑱ダイメイプリンセス
17着①スノードラゴン
18着⑩ラブカンプー
【払戻金】
単勝 ③ 780円
複勝 ③ 320円 ④ 2,210円 ⑦ 6,410円
枠連 2⃣-2⃣ 33,310円
馬連 ③-④ 30,530円
馬単 ③-④ 49,630円
ワイド ③-④ 7,590円
③-⑦ 30,460円
④-⑦ 88,520円
3連複 ③-④-⑦ 870,740円
3連単 ③-④-⑦ 4,497,740円
春のGⅠシリーズの開幕戦は、ダノンスマッシュ&モズスーパーフレアと同じ4歳世代のミスターメロディが優勝し、春のスプリント王に輝きました。2年前の優勝馬・セイウンコウセイが2着、最内から伸びてきたショウナンアンセムが3着に入りました。コウセイは単勝で12番人気、アンセムはなんとブービーの17番人気!3連単で449万円7,740円の大波乱となりました。
1番人気のダノンスマッシュは伸びきれず4着。2番人気のモズスーパーフレアは3コーナーで先頭に立ったけど、直線でズルズルと失速して15着と大敗しました。上位に入った3頭は内枠に対し、人気の2頭ともに7枠で、左回りの適性が無いのでしょう。昨年のファルコンステークスではミスメロが1着、モズフレ5着、ダノスマは9着という結果だから…。
3度目の正直を狙ったレッツゴードンキは6着、藤田菜七子が鞍上のスノードラゴンは17着に終わりました。
GⅠ初制覇のミスターメロディは、昨年のファルコンステークス以来となる2度目の重賞勝ち。鞍上の福永祐一騎手は、高松宮記念で3勝目。今月19日に2000年の高松宮記念を制したキングヘイローが死亡。その馬のデビューの時からコンビを組んでいた福永騎手が、弔い星を捧げたのでありました。
また、ミスメロの父・スキャットダディ産駒は、JRAのGⅠレース初勝利。藤原英昭調教師は同レース初勝利です。
ミスターメロディは今回初めて芝1200mのレースに挑戦。序盤から馬群の内側を走り続け、直線コースでは早めに抜け出たセイウンコウセイを、残り100mで内から差し切りました。この馬は今回で通算4勝目ですが、全て左回りのレースで挙げてます。それにダートでも2勝しているんです。念願のGⅠ勝利を果たし、今後もスプリント戦線で活躍し続ける事でしょう。
来週は阪神競馬場で大阪杯が行われます。ダービー馬・ワグネリアン、有馬記念馬・ブラストワンピース、皐月賞馬・エポカドーロ、マイルチャンピオンシップを勝ったステルヴィオの4歳世代が激突。ダノンプレミアムが登録していれば、より一層盛り上がったんだけどなぁ。他にも、京都記念を勝ったダンビュライト、ペルシアンナイト、アルアイン、サングレーザー、エアウィンザー、キセキの5歳世代、3年前のダービー馬・マカヒキが登録。豪華メンバーが集まるので、楽しみでしかありません。
さらに、30日深夜はメイダン競馬場で「ドバイワールドカップデー」が開催されます。昨年の年度代表馬・アーモンドアイが「ドバイターフ」で初めての海外GⅠレースに挑戦。「ドバイターフ」にはアーモンドの他にディアドラ、ヴィブロスも出走予定。「ドバイシーマクラシック」では、レイデオロとスワーヴリチャード、シュヴァルグランの3頭が参戦します。ドバイで日本馬の勝利を期待しています。