何故なのかよくわかりませんが、或る日、妻が突然「都電荒川線に乗ってみたい」と言い出しました。土曜休日ともなると大変な混雑(大げさではなく、平日朝のラッシュ時並みの混み方)となることを十分に知っている私は、一緒に行くとなれば日曜日か祝日しかないために躊躇しましたが、結局、5月4日に行くこととしました。
都電荒川線は新宿区の早稲田電停から、豊島区、北区を通り、荒川区の三ノ輪橋電停までの路線です。早稲田電停から乗ることも考えたのですが、後のコースのことも考え、三ノ輪橋電停から乗ることとしました。うちから行くには、田園都市線に乗り、表参道で銀座線に乗り換え、銀座か上野で日比谷線に乗り換えるというコースとなります。この日は上野で乗り換えたのですが、銀座で乗り換えるほうが楽です。
台東区にある日比谷線三ノ輪駅を降り、交差点から常磐線のガードを抜けます。ややわかりにくい所に、都電荒川線の三ノ輪橋電停への入口となる小売市場(?)があり、その中を歩くとすぐに電停が見えてきます。ちょっとした広場のようになっている電停前を右に曲がれば、アーケード商店街となっている三ノ輪橋商店街です。
まち歩きの面白さは路地にある、という訳でもないのでしょうが、やはり気になります。いかにも下町らしい風景ですが、商店街から脇の路地に入ると住宅地となっている所は多く、私が知っている限りでも元住吉、武蔵小山、西小山などが似たような構成となっています。佐賀市のしらやま商店街も同様でした。
奥のほうに都電荒川線の架線が僅かに見えます。この道の細さですから、自動車が通るのは困難かもしれません。大阪の法善寺横丁もこのくらいの幅だったでしょうか。
都電荒川線とは逆の方向です。この路地には何軒かの商店があります。
それにしても自転車が多い所です。ここが荒川区南千住であることを実感させられます。
商店街からこの道に入り、少し歩くと、荒川線の三ノ輪橋電停(降車専用ホーム)へ行くことができます。せっかくのことなので、歩いてみましょう。連休中の日中ということもあって、電停付近は混んでいました。
早稲田行きの7000形が荒川一中前電停に向けて走ります。昔の黄色に青帯の時代から走っている車両で、1954年から1956年にかけて製造されました。車体は更新されていますが、それも1970年代後半のことです。
吊りかけ駆動ながら今でも荒川線で最も多い車両が7000形です。しかし、廃車も進められているようで、この数年で8800形が最も多くなるでしょう。
別アングルで。
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