ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

再びiPadを買い換えた

2024年12月14日 20時35分00秒 | デジタル・インターネット

 妻のiPadAir(第3世代)を買い換えることにして機種を選んでいる間に、私のiPad(第9世代)も買い換えることにして、渋谷で第10世代のiPad(シルバー)を購入しました。私にとっては4台目のiPadです。

 私が第9世代のiPadを購入したのは2022年1月です。それから2年11か月近く使用してきました。現在も第9世代のiPadは販売されているくらいですから、もう少し使おうかとも思ったのですが、USB-Cや4Kに負けた、ということです。

 これまで、私は主に講義で、ノート代わりとして使ってきました。これからもそのような使い方を中心とすることでしょう。

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VAIOがノジマに買収されるというニュースを聞いて

2024年11月12日 11時00分00秒 | デジタル・インターネット

 今ではMacをメイン機などとして使っていますが、大分大学勤務時から長らくの間、私はVAIOを何台か購入してメインとして使っていました。そのため、VAIOがノジマに買収されるというニュースを昨日(2024年11月11日)の午後に知り、「どうなるのだろうか」と考えたりしました。

 今日の朝日新聞朝刊6面13版Sに「VAIO ノジマがファンドから112億円で買収へ ソニーから独立後に収益改善 ブランドは継続」という記事が掲載されています。この記事によると、VAIOの株式のおよそ93%が日本産業パートナーによって保有されており、この全てをノジマが買い取るとのことです。時期は2025年1月6日の予定です。ただ、子会社化すると言っても「VAIOの経営陣は続投する。ノジマで独占販売することはせず、ブランドや販売形態も維持する」とされています。

 VAIOは元々、ソニーが1997年に発売したPCのブランド名です(上記朝日新聞朝刊記事では1996年と書かれていますが、VAIO社の公式サイトでは1997年とされています)。ソニーらしく、音楽や映像の面が強化されたパソコンで、私は1999年にデスクトップ型のPCV-S510を購入し、大分大学を離れる時まで使っていました。今は勿論、当時でも信じられないほどディスプレイが重い機種でしたが(モニター画面がトリニトロンを採用したものであったためです)、画面が美しかったこと、紫という、当時としては珍しい色を使っていたことなどから、うちのメイン機として愛用していました。ホームページもこのデスクトップで作っていました。他社のパソコンではゲームなどのソフトが多く入れられていましたが、VAIOには入っておらず、そこが気に入っていたのです。今のWindows機はわかりませんが、当時のWindows機には当初からあれこれのソフトがプレインストールされており、その多くは全く使われないままであったりしたので、それとは一線を画したVAIOが新鮮に思われた訳です。

 すぐに、VAIOは人気のブランドとなりました。何せ、あのKraftwerkもVAIOのノート型パソコンでステージをこなしていたのです。一時期は、家電量販店でパソコンを見ると半分はVAIOではないかと思われるくらいに多く取り揃えられたほどの勢いでしたし、VAIOだけのコーナーが広く取られている店も少なくなかったはずです。

 しかし、そのような時代も長く続かず、VAIOは価格競争で劣勢に立たされました。ソニーの製品全般に言えることでもありますが、VAIOは富士通やNECなどのパソコンに比べて価格が高く、それでいて性能は……、という部分がありました(私の経験ではカセットテープに外れが多く、TDKやマクセルをよく買っていました。そしてDENONを見つけたらDENON DX3などを買っていました。ミュージックテープでソニーとDENONとの性能の際は歴然としています)。価格設定にソニーの戦略があったのかもしれませんが、そうであるならばパソコンに関しては完全に失敗したということになります。OSで独自路線を進むアップル社であればともあれ、VAIOのOSはWindowsですから、性能が同じであれば安価な機種のほうが売れるに決まっています。VAIOは他社製品との差別化に成功しなかったとも言えるかもしれません。海外メーカー(DELL、Lenovoなど)が徐々にシェアを伸ばした結果、VAIOは競争に敗れ、収益が悪化して、一説には(としておきます)ソニーの業績悪化の原因の一つになったとも言われています。ここで再び私自身のことを記すと、2005年に購入したVGN-S52Bが同年の西南学院大学での集中講義期間中に深刻なトラブルに見舞われ、その後も何度か面倒事に遭いました。また、2010年12月にVPCW21AAJをソニーストアで購入したのですが、これが全くと言ってよいほど使い物にならず、2011年8月に福岡大学で集中講義を行った時にはとにかく時間ばかり食っていてどうしようもなかったのです。そこで、2010年から検討していたMacBook Airを2011年8月に購入し、西南学院大学での集中講義で使用して、結局は7年7か月ほど使い続けたのでした。これは機種選定の失敗で片付けられるかもしれませんし、Windows Vista、Windows 7など、OSのせいかもしれませんが、小型で持ち運びに便利なノート型パソコンであればMacBook Airなど、良いモデルが他にあったということでもあります。

 2014年にソニーはパソコン事業を日本産業パートナーに売却し、VAIO社が新たに設立されました。上記朝日新聞朝刊記事には「海外事業からの撤退や個人向け機種の大幅な削減を打ち出す一方、国内の法人向けに注力して収益改善を進め、3年目に営業黒字に転換した」、「近年は個人向けを再び拡充するなど業容を広げている。24年5月期の売上高は421億円と、2年連続で過去最高を更新した」と書かれています。たしかに、家電量販店などでVAIO社のパソコンを見かけることはほとんどなくなっていました。ノート型であれば僅かに出回っているという感じもありましたが、デスクトップ型を見ることはなかったのです。もっとも、ソニーがVAIOを完全に手放したかというとそうでもなく、銀座のソニーストアでは引き続き販売されています。

 さて、ノジマはVAIOを手にしてどのような展開を想定するのでしょうか。

 御存知の方も多いと思われますが、プロバイダ事業を主力とするニフティは、現在、ノジマの完全子会社です。ニフティは元々が日商岩井(現在の双日)と富士通が出資して設立された会社で、程なく富士通の完全子会社となっていました。ノジマの手に渡ったのは2017年のことです。

 また、ノジマは2023年にコネクシオ(携帯電話販売代理店)を傘下に収めています。

 そして2025年にVAIOです。上記朝日新聞朝刊記事には「VAIOのPCを手中にすることで、ネット接続やスマートフォンとセット販売できるようになる。『両社の法人向けの顧客基盤を活用したい』(ノジマ広報)としている」と書かれています。そういうことか、ということでしょう。

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最新モデルのiMacが気になる

2024年10月29日 08時37分25秒 | デジタル・インターネット

 少し前に話を聞いたので知ってはいましたが、M4チップを搭載したiMacが発表されました。

 まだ発売されておらず、予約受付の段階ですが、気になっています。

 これまで、iMacを何度となく見て、操作してみたりしました。しばらくデスクトップ型を使ったことがないので、画面が大きすぎるような気もしますが、操作感は良さそうでした。

 Macの良いところは、OSが変わっても基本的操作が変わらないところです。Windowsとは逆ですね。たしか、Windows 11が出た時にスタートやら何やらの位置が変わって使いにくいなどという声が飛び交っていましたから。

 また、安価なWindows機だとあからさまなくらいに低性能で使い物になりませんが、Macの場合はそのようなことがありません。

 今年4月に購入したM3チップのMacBook Airを、講義の場などで使用して「やっぱり買って良かった」と思っています。一方で、メインのMacBook Proはもう4年半も、毎日のように使用しています。買い換えるか買い換えないか、などを考えています。

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ちょっと気になる

2024年10月21日 00時30分00秒 | デジタル・インターネット

 今月23日に発売されることとなっている新型iPad miniが、ちょっと気になっています。

 今使っているiPadは第9世代のもので、2022年1月から使用しています。ただ、今年の3月までTOKYU POINTで行われた「のるレージサービス」で「名誉駅長」になると抽選でiPad miniがあたることになっていたのですが、私はiPad miniどころか抽選に当たったことが1回もなかったし、実物を見るとサイズ感がよいと感じていました(第10世代iPadは第9世代より少し大きくなっています)。東急電鉄の乗務員さんがiPad miniを使用しているのを何度も見ていて、便利そうだと思ったのです。

 また、第10世代iPadそのものは非常に軽いのですが、Magic Keyboardを付けるとかなり重くなります。第9世代iPadにSmart Keyboardのセットのほうが軽いのです。機能が違うと言われたらそれまでですが、講義などで私はiPadとMacBook Airを併用するので、第10世代に踏み切れません。また、私の使用パターンからすると、Keyboardは要らないかもしれません。最近ではApple Pencilもあまり使わなくなりました。

 第9世代iPadが壊れた訳でもないし、まだ使い続けるかもしれません。どうしようかはまた考えることとします。

 

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気にはなりますが

2024年09月10日 19時00分30秒 | デジタル・インターネット

 アップル社からiPhone16(およびPro)、Apple Watch Series 10などが発表されました。

 気にはなりますが、今のところ、iPhone15 Proで満足していますし、Apple Watch Series 7も使い続けています。

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M3チップのMacBook Airを使用してみて

2024年05月02日 00時00分00秒 | デジタル・インターネット

 今月2日に注文し、12日に届いたM3チップのMacBook Air(13インチ)を、主に大学での講義で使用しています。また、自宅でオンデマンド講義のための録画にも使用しています。別途、Incase Hardshell Case for 13インチMacBook Airも購入し、取り付けました(上の写真の通りです)。

 以前にも記したように、標準の8GBのメモリ、512GBのSSDではなく、24GBのメモリ、2TBのSSDにしています。

 まだ使用開始から1か月も経過していないのですが、購入してよかったと思っています。何よりも、M3チップの処理の速さがありがたいところです。2024年度もオンライン併用の講義がありますし、オンデマンド講義を行う必要もあります。つまり、映像の送信が伴いますし、PowerPointやWordを開くことが多くなりますから、処理が遅いと使い物にならないのです。

 うちのMacBook Pro(15インチ)は2.4 GHz 8コアIntel Core i9で、2020年当時であればそれなりの速さですが、4年も経過すれば見劣りもしてきます。今のMacBook Proのチップは、M3、M3 PROまたはM3 MAXとなっています。それならばMacBook Proを購入する手もありますが、14インチまたは16インチでは持ち歩くのに大きすぎますし、私には自宅でのメイン機を持ち歩く勇気はありません。一度、うちのMacBook Pro(15インチ)を教室での講義のために持ち出したことがありますが、普通のビジネスバッグに入らず、しかも重かったのです。一般に市販されている、仕事のために使用するバッグにノート型パソコンを入れるのであれば、13インチが限界でしょう。

 大きさの点でもMacBook Air(13インチ)でよかったと思っています。MacBook Airには15インチもありますが、持ち歩くには大きすぎます。さりとて、画面が小さいと見辛く、ソフト(アプリ)の操作も楽でないことがあります。12インチでも悪くはないのですが、13インチのほうが見易く、使い易いのです。

 また、電池の持ちがよくなっているように感じます。新品だからかもしれませんが、MacBookなどよりもバッテリーの使用時間が長くなりました。オンライン講義であれば2コマか3コマの連続でも大丈夫でしょう。

 ただ、不満点もあります。MacBook(12インチ)を5年も使ってきたからかもしれませんが、重く感じます。いつも使っているバッグに入れるとよくわかります。MacBookよりもMacBook Airのほうが少し厚いので、仕方がないかもしれませんが、2011年8月21日から2019年4月1日まで使用していたMacBook Airが薄くて軽く、当時としては性能も申し分がなかっただけに、今のMacBook Airがもう少し軽くなれば、とは思っています。いつのことであったか、電車の中で「Windows Surfaceを買えばよかったかな」、「一時期、電器屋に行く度にSurfaceを見ていたっけ。いつから見なくなったかのな」などと頭に浮かんだのですが、Surfaceの種類が多く、選ぶと迷ってしまうでしょうし、機種によってはMacBook AirやMacBook Proよりも高額になるようです。うちではMacBook Proを使っているのだから、MacBook Airでよかったということでしょう。外見も気に入っていますから。

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MacBook Airを購入した

2024年04月14日 00時00分00秒 | デジタル・インターネット

 今月2日に、M3チップのMacBook Air(13インチ)をApple Storeに注文しました。12日の夜、それが届きました。

 日数が空いていますが、これはカスタマイズをしたからです。Apple Storeのサイトを御覧いただければおわかりになれますが、M3チップのMacBook Air(13インチ)の場合は8GBのメモリ、512GBのSSDが標準となっています。MacBook ProやMacBook Airを扱っている家電量販店でも同様ですので、それならうちの近所で即日購入が可能でした。

 しかし、講義の場などで使用するためのサブ機とするには、カスタマイズをする必要があるだろうと考えていました。2019年4月1日から12インチのMacBookを使用してきた経験からしても、何らカスタマイズを行わないのでは非力である、あるいは不十分になる可能性は否めません。VAIOがまだソニーの製品として発売されていた頃であれば、ドライバーを使って蓋を開けて、別途購入したメモリを自分で増設することもできました。しかし、Mac、Windowsを問わず、最近では薄型で、自分でメモリを増設することができない機種が多いので、性能不足であったら後でメモリを増設すればよい、ということにはならないのです(少なくとも、私には改造の技量などありません)。ならば、カスタマイズをしてメモリやSSDを強化した形で購入するのがよいということにもなります。もとより、外部接続の機器をつなげて増強する手もありますが、これにも限度がありますし、持ち歩くのには煩わしすぎます。

 COVID-19の勢いもかなり低調となった現在、多くの大学では原則として教室での対面授業のスタイルが取られているはずですが、ZoomやWebexなどを使用したオンライン授業あるいはオンデマンド授業の可能性もあります。実際、私は2023年度にオンライン併用の授業を行いましたし、2024年度もオンライン併用を行います。また、早速オンデマンド授業を行う必要性も出てきました。画像処理や伝送が必要となる訳で、非力なノート型パソコンでは使い物になりません。まして、最近ではWi-fiを利用することが当たり前となっています。

 こうした事情があって、12インチのMacBookに代わるものとして13インチのMacBook Air、それもカスタマイズ済みのものを購入したのです。

 実は、MacBook Airを購入することは2023年のうちに決めていました。私は、パソコンを購入する場合に数ヶ月、場合によっては1年程の期間を置き、検討を重ねます。今回の購入もそうで、渋谷、梶が谷、青葉台などの家電量販店に行く度に現物を見て、操作感などを確かめていました。一時は15インチも考えましたが、さすがに大きくてカバンの中に入れたりして持ち歩くには大きすぎる、ということで13インチに落ち着きました。

 今年にずれ込んだのは、どの程度のカスタマイズを施してもらうかということを考えていたからです。ZoomやWebexを使うことを念頭に置き、様々な用途で使うことを想定して、メモリは24GB、SSDは2TBとしました。その結果、私が購入したパソコンとしては3番目に高額なものとなりましたが、仕事のために使う道具であるということで、長く使えるであろうと思って購入したのです。実際、私の経験からWindows機よりMacのほうが長く使えることはわかっています。2014年3月に購入したMacBook Pro(13インチ)は、今月5日に手放すまで研究室で使用していたのです。また、12インチのMacBookはこれから研究室でのパソコンとして使い続けます。

 12日の夜に届いてからすぐにMacBook Airをセットアップし、使ってみました。処理が非常に速いので「これはかなり使えそうだ」と感じました。スターライトという、ゴールドを薄くしたような色も気に入っています。まずはあれこれと使ってみて、また感想などを書いてみることとしましょう。

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学校タブレット故障多発問題に関する徳島県監査委員からの厳しい意見

2024年03月19日 00時00分00秒 | デジタル・インターネット

 2023年10月31日に「学校タブレット故障多発問題」という記事を載せました。今回はその続篇です。

 2024年3月17日の10時30分付で、共同通信社の47ニュースに「後藤田知事も激怒、高校生に配備のタブレット「3年もたず半数超が故障」の異常 後手に回る教育委員会、中国メーカーからは返答なし」(https://nordot.app/1138751085466010550?c=39546741839462401)という記事が掲載されています。

 「学校タブレット故障多発問題」においては「単純に計算すれば1台が48000円超であったということになります」と書きましたが、上記47ニュース記事には「1台あたりの価格は4万8950円だった」と書かれています。2021年に発売された第9世代のiPadは、仕様にもよりますが最低で39800円(64GBモデル。ちなみに、私は256GBモデルを買いました)でしたし、2020年に販売された第8世代のiPadは最低で34800円でした(アップル社の場合は学校関係者に関して割引があります)。どう考えても徳島県で問題になったタブレットは高すぎると思えます。安物買いの銭失いといいますが、その言葉が当てはまっているとも言えないだけに、問題となっているタブレットの仕様は一体いかなるものであったのかが気になります。

 1万6500台が調達されたタブレットの半数超が故障するというのは異常な事態です。2021年4月から使用されているというので3年が経過しようとしていますが、その間に半数超が使えなくなるということは、あまり例がないでしょう。「修理したり予備機を使ったりして対応しているが追い付かず、現在も7千台以上が不足する。正常な状態に戻るのは9月ごろになるという」と書かれていて、そんな状態だったら新しい機種でも入れたほうがよいのではないかとすら思えてきます。予算の都合もあるでしょうが、早く対応すべきでした。「学校タブレット故障多発問題」でも書きましたし、上記47ニュース記事にも書かれていることですが、2021年5月24日、徳島県立城ノ内中学校で、ツーウェイ社のHi10Xというタブレットが焼け焦げた状態で見つかっており、バッテリーから傷が見つかったとのことです。この段階では他の端末に不具合が見つからなかったらしいのですが、一歩誤れば火災につながりますから、何らかの対策をとるべきでした。しかし、徳島県教育委員会は消費者安全法に基づいた消費者庁への通知を怠っていました(ちなみに、この通知は義務付けられています)。実際に連絡されたのは2023年11月のことです。

 現在問題となっているのは、同じくツーウェイ社のUBOOKというモデルです。何時頃から導入されたのかわかりませんが、2023年7月に故障が急増したようです。上記47ニュース記事には「厳しい暑さが原因とみられるバッテリーの膨張が各校で続出した。約850台の予備機を投入しても間に合わず、1台の端末を複数の生徒で共有するなどしてしのいだ」と書かれていますが、この時点でいくつもの疑問が生じたはずです。大体、猛暑あるいは酷暑がバッテリー膨張の原因であれば、UBOOKに限らず、iPadなどでも同様の症状が多数発生するはずですし、徳島県だけではなく、例えば神奈川県に住んでいる私のiPadもおかしくなっていたかもしれないはずです。

 ともあれ、故障が急増したのであれば、と考えるところですが、徳島県教育委員会が何かをしたのかといえば「県の知事部局に代替機を確保するための予算措置の相談をしていなかった」というのです。「約850台の予備機を投入しても間に合わ」なかったのであれば、授業などに支障を来していたことになるはずですが、教育委員会の担当者曰く、「学校が夏休みに入ってしまい、故障台数の集計に時間がかかった。故障の全体像が見えてきたのが9月下旬だった」。台数の把握や集計は後の問題だろうと言えるでしょうし、夏休み云々以前の話だろうとも考えられるのですが、11月27日に故障台数が6301となったというのも或る意味で凄い話です。

 2023年11月30日、徳島県議会は補正予算を可決しました。その内容に「代替機6500台をリース方式で調達する費用7200万円」が入っていました。その上で「今年3月末までに納入業者の無償提供も含めて7千台を調達し、新年度が始まる4月には1人1台が配備できる算段だった」とのことですが、その算段は甘かったようです(上記47ニュース記事からの引用が多くなることを御容赦ください)。2024年に入ってからも「1月下旬、充電後にバッテリーが1時間未満しかもたない新たなトラブルの報告があった。教育委員会は充電器に接続しながらであれば使用できるため、外付けバッテリーの確保などで対応できないか検討している」。2月29日には県議会文教厚生委員会において県議会議員からの怒りが爆発しました。「納入業者やメーカーの責任を追及すべきとの声が相次いだ」のは当然の話です。

 泥沼という言葉が当てはまるような話になっていますが、調達に何らかの問題があったのでしょうか。県の支出額からして入札が行われるのは当然であり、一般競争入札が行われたようです。ただ、その入札に参加したのは四電工徳島支店のみだったそうで、「四電工が複数の代理店に調達を依頼したところ、想定する仕入れ価格に見合うのがツーウェイ社の製品のみだったと説明する」と記事には書かれていますが、ここにも私は問題の所在を感じます。さらに、ツーウェイ社からは何の反応もないとのことです。

 2月、徳島県監査委員が監査結果を公表します。徳島県のサイトを参照すると、2024年2月9日付の徳島県監査委員公表第3号が掲載されています。そこには、次のように記されています(引用文の後のかっこ書きは私によるものです)。

 「県立高校分の入札は、令和2年9月28日に実施しており、1社のみ((株)四電工徳島支店)の参加で落札し、契約を締結した。県のアプリ調達が、入札不調により業者決定に3週間の遅れが生じたため、納入期限日を当初の令和3年3月31日から、4月30日に変更する契約を締結し、令和3年4月28日に徳島市との共同調達分を含めた17,500台のうち、県分の16,500台が納品された。」(県立中学校の分は省略しました。)

 「県立高校分の端末の仕様については、文部科学省の標準仕様書に示されているストレージ容量『64GB以上』に対し、教育委員会教育政策課が作成した仕様書では『128GB以上』とされている。同課によれば、「納入後にOSの大型アップデートが想定されたことや多数のアプリを保存する必要があること等から、容量を増やした。』との説明があった。/この点については、その意思決定がなされた過程が分かる書類が不存在であったため、書面で確認することはできなかった。ただ、本県以外の3県がストレージ容量を『128GB以上』としていることから、ストレージ容量を増やしたこと自体が必ずしも適正さを欠いていたとは言い切れない。」(/は原文における改行箇所。求められるストレージ量のためにiPadが外されたということでしょう。しかし、私が第6世代iPadを2018年5月12日から2022年1月28日まで使用し、同日から現在に至るまで第9世代iPadを使っている経験からすると、タブレットのOSの大型アップデートがあるとしても128GB以上というのは高すぎる要求であるように思えてきます。iOS以外のものは相当に仕様や性能などが違うようです。)

 「県立高校分の予定価格については、先に実施された県立中学校分の予定価格に加えて、県立中学校分の国庫補助額の算定には含まれていない『ネットワーク設定やウイルス対策ソフトのインストール及び動作確認等の初期設定を含めたものである。』との説明を受けたが、その積算根拠及び事前の参考見積りの徴収については書類で確認できなかった。また、本県と同様に128GB以上のストレージ容量に設定した3県の予定価格は確認できなかった。」(書類で確認できないというは不思議な話です。また、県立中学校と県立高校とでネットワーク設定、ウイルス対策ソフトなどの点で違いがあるのは、どういう理由に基づくのでしょうか?)

 「なお、次の3点を意見として述べることとする。

 1点目は、物品の調達手続についてである。

 全国の自治体による学習用端末の一斉確保やコロナ禍における部材の高騰などに より需給がひっ迫する中で、最低価格落札方式を採用したことから、発注者にとっては、製品の品質よりも価格を優先した物品納入がなされる恐れが生じていた。今回の物品調達においては、その危惧されたリスクが発現したと言えなくもない。タブレット端末製品は、一般の物品に比べ、その品質や耐久性について、本来は配慮が求められるものであるが、その対策が不十分であった。

 なお、タブレット端末に限らず、今後の物品調達にあたっては、事前の市場調査を徹底するとともに、従前の仕様要件では必要とはされていなかった『製品の耐久性』を担保する第三者機関の認証を追加するなど、調達内容に応じた『品質の担保』 や『故障リスクの回避』に向けた対策を十分に検討すべきである。

 2点目は、調達物品の保守管理についてである。

 県立高校において、令和5年12月11日現在、納入台数の約39.3%に当たる6,487台(うちバッテリー膨張によるもの5,510台)の端末で故障が発生している(下表参照)が、落札業者との間で、納入後1年間しか無償の修理はできない契約となっている。教育委員会教育政策課によれば、『端末の調達を検討する段階において、 当初は保守契約付リース契約を考えていたが「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を財源とした「危機管理調整費」から費用を捻出することとなり、複数年にまたがる保守契約料を支出することができなかった。』との説明を受けた。

 本来であれば、無償の保証期間が終了する前に、保守契約に係る検討を行うべきであるが、当時の状況を書面で確認することはできなかった。無償の保証期間の終了後の端末の故障が増加していた令和4年度において、『保守契約に係る予算措置の検討は行ったが、結果的に、保守契約は締結せず、その都度修繕費の予算措置で対応することとなった。』との説明を受けた。 このように対症療法的な対応は行っているものの、令和3年1月に策定された『徳島県GIGAスクール構想』には、『機器導入後5年間端末を利用する必要がある ことを考えると、機器保守契約を締結し、教育活動に支障を生じさせない必要がある。』と記載されていることに対し、それを着実に履行する努力を怠っていたと判断せざるを得ない。

 3点目は、危機管理意識の徹底についてである。

 令和3年5月に県立中学校において端末の不具合が発生した際には、『県立高校分の端末は、同メーカーの製品とはいえ機種が異なることから、同様の不具合は想定されなかった。』との説明を受けた。国内で流通している主要メーカーや第三者機関の認証を受けた製品であるならまだしも、国内での納入実績の乏しいメーカーの端末であったことを鑑みれば、通常以上に危機管理意識を持って一斉点検を行うべきであった。

 以上の3点について、今後の物品調達事務や保守管理業務がより適正なものとなるよう期待する。」(なお、下表は省略しました。)

 監査委員の意見の妥当性はここで問いませんが、かなり厳しい意見であることは確かでしょう。とくに3点目については「その通り」と言わざるをえません。ただ、私は、やはり教育委員会における仕様の設定や機種の選定(最終的には納入業者側が行ったとしても、教育委員会も或る程度は選定なり想定なりはしていたでしょう)に問題があったと考えざるをえません。それとともに、ギガスクール構想そのものの問題点はなかったのか、冷静に検証することが必要でしょう。

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非常に気になる

2024年03月05日 07時00分00秒 | デジタル・インターネット

 Yahoo! Japan Newsに「新型『MacBook Air』登場 M3チップ、外部出力は2画面までOKに 16万4800円から」(https://news.yahoo.co.jp/articles/0141e7d463c8da0acab2485ab88334114660cf27)という記事が掲載されていました。元はIT media NEWSの記事であるようです。アップル社のサイトでも紹介されていました。

 2019年4月1日に二子玉川の蔦屋家電でスペースグレイのMacBookを購入してから、大学の講義などでMacBookを使用してきました。12インチの画面で軽く、使い易いので重宝していますが、非力である点は否めません(それでも同じ画面サイズのWindows機よりはるかに高い性能ですが)。そのため、MacBook Airを購入しようかと考え、今まで渋谷、二子玉川、溝口、梶ヶ谷、青葉台などで実機を見て、検討を続けてきました。13インチの画面のものを購入したいと思っていたのです。

 そこに来て新型が登場します。3月8日発売ということなので、実機を見た上で価格、スペックなどを検討したいと考えていますが、仕事道具であるため、購入を前提にしたいのです。2014年3月に購入したMacBook Proの13インチを処分し、MacBookは今後も使用しますが、新型のMacBook Airを講義用などとして活用しようという訳です。

 検討すべき事項は色々とありますが、SSD、メモリなどをどうするかが重要でしょう。私は、これまで、現在のメイン機であるMacBook Proの16インチを除き、カスタマイズをしたことがありません。あくまでも持ち歩き用であってメイン機ではないと割り切っていたからです。しかし、実際に外で使ってみると、或る程度のカスタマイズをしたほうがよいことがわかりました。時にはメイン機の代わりを務めさせなければならないこともありますし、2024年度もオンライン併用講義などをしなければならないかもしれません。ZoomやWebexを使う際には、それなりに高い性能であることが求められます。その意味で、新型ののMacBook Airは最有力候補となりうる訳です。

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iPhoneやiPadでSafariを使う際には、タブの数に注意しよう。

2024年01月24日 00時00分00秒 | デジタル・インターネット

 私自身は或る時に偶然気付いたのですが、iPhoneやiPadでSafariやGoogleを使用すると、知らない間にいくつもタブが開いたままになります。

 これを放置しておくと、100以上もタブが開いたままになりかねません。そうなると、iPadに接続しているSmart Keyboardが動作しないこともあります。私もこれには驚きましたが、おそらくメモリが関係しているのでしょう。

 iPhoneやiPadを使用されている方は気をつけましょう。一週間に一回はチェックして、開いているタブは全て終了させてください。アプリについても同様です。

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