昨日(2025年4月13日)の21時からNHK教育テレビで放送された「クラシック音楽館」の前半(?)は、今年の3月にサントリー・ホールで開かれた日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でした。カーチュン・ウォン指揮で、マーラーの交響曲第2番だったのです。私の知る限り、日フィルが「クラシック音楽館」で取り上げられることはほとんどなかったはずです。
実は、昨年、「復活」が取り上げられることを知っており、見に行くかどうか迷ったのでした。この曲の第4楽章か第5楽章が、何回か東急ジルヴェスター・コンサートでカウントダウンの曲として演奏されていましたし、その部分は好きであったからです。
結局行かなかったのは、私の中でマーラーの交響曲と言えば第9番、第10番(第1楽章のみが完成しており、それしか聴いたことがありません)、第5番、「大地の歌」(本来であればこれが第9番のはずでした)であるということが理由です。
でも、見に行けばよかったかな、と思いました。アルト独唱の第4楽章と、後半で声楽が入る第5楽章がよかったからです。それに、テレビで見ているのでは様々な生活上の雑音が入ったりします。時にはテレビの音が聞こえなくなったりするのですから。
このブログにも書きましたが、2024年5月から6月まで、カーチュン・ウォン指揮の日フィルのコンサートに3回も行きました。ウォンさんの指揮は、演奏者の立場ではどうかわかりませんが、観客の立場からすれば、見ているだけで「こういう曲なんだ」、「この曲をこういう風に演奏するんだ」ということがわかりやすいですのです。マーラーの交響曲第9番で、ウォンさんの指揮とブロムシュテットさんの指揮の両方を見て、あまりに対照的であったことに驚かされたくらいです。