ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

或る意味で業界ネタですが

2012年04月30日 09時21分12秒 | 受験・学校

 今日の日本経済新聞朝刊34面12版に「東京女学館大、16年に閉校 来春募集停止 ブランド力生かせず」という記事が掲載されています。私は大学に勤務する者ですので、目が行きました。

 東京女学館というと、渋谷駅から学03系統の都バスに乗って終点の一つ手前にある学校がすぐに思い浮かびます。非常勤で仕事に行く國學院大学の近くにあるからですが、渋谷区広尾にあるのは小学校、中学校、高等学校であり、大学はそこにありません。町田市鶴間にあるとのことで、最寄り駅は田園都市線の南町田です。

 この大学は、正直なところ、あまり知名度は高くないと思われます。関東地方以外にお住まいの方であれば、おそらく耳にしたことはないでしょう。高校は比較的に有名だそうで(私は、国学院大学で非常勤の仕事を始める2004年6月まで全く知りませんでしたが)、元をたどると伊藤博文や渋沢栄一の名前もあがる「女子教育奨励会」に至ります。1956年に短期大学が開かれ、2002年に4年制大学となったのですが、その年から11年連続で定員割れとなっていました。上記記事によると、首都圏にある他の女子大よりも学費が高いそうです(定員割れの理由はそれだけでなさそうですが)。

 2011年度、日本全国の私立大学の数は572であるそうです(日経の記事によるのですが、4年制大学だけなのでしょう)。そのうちの223校で定員割れが起きており、これはおよそ4割にあたります。2009年度の決算で赤字となった大学も226校あり、4割を超えています。「厳しい時代だ」と、改めて感じます。

 悪いことに、こと学校(大学は勿論、高校なども含みます)だけに関して言えば、国公立学校よりも私立学校のほうが、統合再編などを行いにくいという現実があるようです。武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が統合して東京都市大学になったという例がすぐにあげられますが、これは同じ学校法人の経営下であったから比較的容易に進んだとも言えます。国公立学校はまさにこの典型で、経営主体が同じところ(国、同一地方公共団体)であれば、統合再編は楽に進められます。県立高校が代表例で、神奈川県立の高校は再編が進んでいます。川崎市内ですと川崎南高校が川崎高校に統合されていますし、柿生高校と柿生西高校が統合して麻生総合高校になっています。こう書いてしまいますとどこからか矢が飛んできそうですが、これまでのところ、再編の対象となっているのは進学実績に乏しく、偏差値の低い学校です。実際に、神奈川県は進学などについて重点的に支援する高校を選定しており、川崎市内では多摩高校だけが選ばれています。

 また、国立大学では、2003年10月に東京商船大学と東京水産大学が統合し、東京海洋大学になっています。同時期に統合した国立大学は少なくなく、私が勤務していた大分大学も大分医科大学と統合しています。独立行政法人化されてからは統合再編の例がないようですが、今後もありうるものと思われます。

 統合再編と言えば、首都大学東京を忘れてはなりません。東京都立大学などの都立学校が統合されて誕生したのですが、様々な問題が生じ、多くの教員が東京都立大学を離れています。統合時まで東京都立大学が目黒区にあれば、話は違っていたのではないかとも思うのですが、どうなのでしょうか。世間のうわさ話の程度ではありますが、都立大学が都庁移転と同じくらいの費用をかけて目黒区から八王子市へ移転したのが失敗の元である、という話はよく聞かれました(移転でレベルが下がったという話は、他にもたくさんあります)。

 私立大学の場合、学校法人の合併・吸収合併ということになります。高校くらいまでであればよくあるのですが、大学ではあまり例がありません。学校法人の性質は財団法人ですので、社団法人のように話が進まないのかもしれません。しかし、今後はそうも言っていられません。学校法人の合併が進まなければならなくなるのでしょう。私もその中に身を置いているだけに、考えておかなければなりません。

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桜新町のさくらまつり(4)

2012年04月29日 08時23分39秒 | まち歩き

田園都市線桜新町駅周辺で2012年4月22日(日)に行われたさくらまつりの様子です。

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桜新町のさくらまつり(3)

2012年04月28日 09時15分36秒 | まち歩き

2012年4月22日(日)に桜新町で行われたさくらまつりの様子です。

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桜新町のさくらまつり(2)

2012年04月27日 07時21分34秒 | まち歩き

さくらまつりの様子です。

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桜新町のさくらまつり(1)

2012年04月26日 23時27分37秒 | まち歩き

2012年4月22日、桜新町でさくらまつりが行われました。曇天にして肌寒い日でしたが、日曜日ということもあって、多くの人で賑わっていました。

今回はその時に撮影した写真を掲載します。枚数が多いので、何回かに分けます。

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9年ほど前の写真ですが

2012年04月25日 13時15分55秒 | 写真

2003年6月7日に撮影した写真ですが、ここに載せておきます。

Hankyukawaramachi02

 阪急京都線の河原町駅で撮影した2300系です。今は運転されていない「急行」でした。

 1960年から1967年まで製造されており、古いものでは車齢が50年を超えることとなりますが、現在も運用されているようです。廃車となっているものもあります。

 当時、京都での或る研究会に参加していたため、大分から何度か京都へ行きました。この日は、京都市内の会場と往復割引か何かの関係で大分から大阪まではJR、大阪から京都までは阪急京都線を使いました。研究会が終わって、河原町四条で飲んだりしてから大分へ戻るところでした。

Limitedexpressfujiosaka

 河原町から阪急の快速急行で梅田に出ました。時間が時間であったので、東京発の寝台特急「富士」に乗ることとしていました。大分が終点です。

 2005年までは「富士」単独での運行でしたが、乗客数が少なかったのは明らかであり、長時間の運転なのに食堂車がなく、車内販売もあったかどうかわからず、おまけに九州に入ってから杵築で特急に抜かされるなど、不便な点ばかりが目立っていました。2005年から「はやぶさ」と併結され(東京⇔門司)、2009年に廃止されました。

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世田谷線(4)

2012年04月23日 00時14分41秒 | 写真

 これまで、「世田谷線(1)」(2月27日付)、「世田谷線(2)」(3月15日付)、「世田谷線(3)」(3月20日付)の3回にわたり、東急世田谷線を走る300系を取り上げました。今回は4回目となります。

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 まずは、再度306Fです。2012年4月22日、上町駅(世田谷3号踏切)で撮影しました(以下の写真も同じです)。右側のホームは下高井戸方面のもので、三軒茶屋方面のホームは踏切の反対側にあります。どちらにも番線表示はありません。

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 次は304Fです。これも以前に写真を掲載しています。301Fと同じく緑系ですが、304Fのほうが薄めになっています。アップルグリーンと言われる色で、実際に見ると自動車のメタリックグリーンのようにも思えてきます。

 307Fが三軒茶屋に向けて発車しました。青みがかった紫という感じで、ラベンダーの花の色に似ています。私の趣味としては、この塗色が最も気に入っています。ブルーイッシュラベンダーと言われる色です。

Tokyu309kamimachi

 撮影場所は同じですが、向きを変えて三軒茶屋方面のホームを撮影しました。停車しているのは309Fです。308Fと似たような色ですが、309Fはオレンジとなっています。なお、左奥に写っているのが上町の車庫です。

 これで、残るは303Fのみとなりました。撮影したら、ここに掲載します。


YouTube: 東急世田谷線300系305F

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桜新町駅前の桜並木

2012年04月22日 09時23分10秒 | まち歩き

 昨日に引き続いて、田園都市線桜新町駅を取り上げます。駅の真上にある通り(かつて東急玉川線の電車が走っていた通り)の桜並木が美しく、道行く人の多くが撮影していました。私もその中の一人です。

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こちらの桜は山桜のようです。ピンクの花のほうが多いようですが、所々で白い花も見られます。

Dsc01744

 仕事の帰りに途中下車したので、持っていたデジタルカメラはSONY のCyber Shot DSC-W380でした。Canon EOS Kiss X5のようには撮影できませんが、そこそこの写り具合ではないかと思っています。

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 田園都市線はこの道路の真下を通っており、歩道にある通風孔からも音が聞こえます。同線を通勤用に利用していますが、意外に桜の隠れた名所が多いのには驚かされます。

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三井住友銀行の桜新町支店が左側に見えます。長谷川町子美術館へ向かう道路との交差点です。

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こちらは白い花です。撮影者の技術とカメラの性能の関係で、こんな写真になってしまいました。

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この並木が、駅を中心にして何百メートルか続きます。

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桜新町駅前のサザエさん銅像

2012年04月21日 22時11分11秒 | まち歩き

 大学院生時代から、時折、桜新町駅を利用します。急行通過駅(準急停車駅)で、ここで各駅停車が急行の通過待ちをしますが、それとは関係がなく、桜新町を歩いていると楽しいからです。

 日本の漫画の大傑作である「サザエさん」の舞台としても有名な桜新町は、以前からそのサザエさんの一家を商店街のキャラクターとして使っています。今日(2012年4月21日)、国学院大学での1限の講義を終えて帰宅する途中、桜新町駅で降り、地上に出てみたら、駅の入口のそばに銅像が立っていました。

Sakurashimmachi01

これは、駅の北口のそばにある銅像です。すぐそばに信号付きの交差点があるためか、カツオちゃんとワカメちゃんが手を上げているポーズの像となっています。

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 足元にはこんなプレートが付けられていました。駅にはサザエさんのキャラクターが一切描かれていないのに対し、商店街にはサザエさん一家などがたくさん登場します。面白いことに、漫画版とアニメ版の両方が用いられており、両者の違いなどもよくわかります。

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 駅の西口のそばには、磯野家の4人がいます。波平さん、カツオちゃん、ワカメちゃん、そしてフネさんです。作者の長谷川町子氏は生涯を通じて独身でしたので、どのようにしてこの一家を描いていったのか、以前から気にはなっています。

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足元にはこんなプレートが付けられています。これも交通安全に関係する言葉が添えられています。

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 ようやくサザエさんが登場しました。フグ田家ということになります。サザエさん、タラちゃん、そしてマスオさんです。勿論、サザエさんの旧姓は磯野です。

 この漫画の登場人物は、基本的に海の物に由来します(アニメ版に登場する脇役は別です)。そのため、この一家の名前は「カツオ」を除けば同名の人が実社会にいないものと思われるでしょう。私もそう思っていました。

 「カツオ」にしても、片仮名の名前ではなく、漢字の名前でしょう。既に亡くなられて久しいのですが、ヤクルトスワローズには大杉勝男という選手が在籍していました。大杉氏は、パ・リーグ、セ・リーグの両方で1000本安打を達成したという、珍しい記録を達成したことで知られています。他には、一定の世代には馴染みが深かった新栄電機産業の関東ローカルのCMに登場していた海野かつを氏が有名ですが、こちらは本名ではありません。

 また、「マスオ」であれば、やはり故人ですが池田満寿夫氏が思い浮かびます。こちらは実社会でも割に多く見かける名前ですが、やはり片仮名の名前の人はほとんどいないでしょう。

 「カツオ」と「マスオ」以外の名前は、実社会でほとんど見かけないでしょう。いるとしても、多くは芸名などではないでしょうか。とくに、実社会で一番見かけなさそうな名前は「サザエ」ではないかと思います。多くの方にとってもそうでしょう。

 しかし、父から何度か聞いた話によれば、父の小学校か中学校の同級生に「サザエ」という名前の人がいたそうです。「嘘だろう?」と問うたら「本当だ!」と返されました。どのような字の名前なのかは、父も覚えていません。漢字で書くならどのような名前なのでしょうか。

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  今日、改めて知ったのですが、桜新町駅周辺は桜並木の美しいところです。道を歩く人々の多くが、デジタルカメラや携帯電話のカメラ機能を使って撮影していました。山桜が多いようですが、うちの近所では既に葉桜になっていますし、山桜は鮮やかですので、印象に残ります。田園都市線の沿線で、桜並木の美しい所と言えばたまプラーザ駅付近というイマージュがあり、今月、妻と一緒に歩いていますが、桜新町駅付近も加えなければなりません。もっとも、こちらのほうは妻と歩いたことがなく、今後もおそらくその機会は訪れないでしょう。

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この連載記事はチェックしておこう(私の講義を受講している学生諸君におすすめ)

2012年04月21日 00時10分37秒 | 法律学

 いつからであったかよくわからないのですが、4月18日まで、朝日新聞朝刊で「教えて! 消費税」という連載記事がありました。

 その名の通り、消費税法改正法案に関連して消費税の様々な問題を扱う記事でしたが、消費税に留まらず、所得税、法人税、相続税などを扱う記事もありました。スペースなどを考えると、いずれの回もなかなかよくできた記事でして、参考になると思っています。

 残念ながら全ての記事ではないのですが、私も、とくに「これは!」と思う記事は切り抜き、保存しています。全ての回をまとめてもう一度読みたいとも考えていますので、朝日新書で刊行して欲しいとも思っています。

 この連載記事については、私が担当している講義・演習の中で、次のものを受講している学生諸君に、とくに推薦いたします。図書館などでは過去の朝刊も読むことができますので、目を通してみてください。

 ▲「税法」(大東文化大学法学部、西南学院大学法学部)

 ▲「法学特殊講義2A(財政法A)」および「法学特殊講義2B(財政法B)」(大東文化大学法学部)

 ▲「専門演習」(同上。3年生、4年生のいずれも)

 ▲「租税法Ⅰ」(大東文化大学大学院法務研究科)

 ▲「税法特殊講義」(大東文化大学大学院法学研究科)

 ▲「税法演習」(同上)

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