前回は視聴直後だったのでおかしなテンションで書いてしまいましたが、
今回は真面目に感想と考察を書きます。
これまでに頂いたコメントのやりとりを含めながらまとめていきたいと思っているので
内容がいろいろ重複しちゃいますが、ご了承ください。
E3の宿敵、マグヌッセン。
これはご存じ「ミルヴァートン」なのですが、
正典でのホームズさんは不法侵入と窃盗、そして婚約詐欺?(笑)という違法行為を犯していますが、
BBCでは窃盗ではなく殺人しちゃいました。
元々は、ミルヴァートン不法侵入している時にミルヴァートン殺害を目撃していますが、
今回はメアリーさんが殺害するところを結果的には阻止しちゃって自分がやってしまうと。
恐喝王ミルヴァートンの話自体、ホームズさんの計画があまりにもずさんで失敗譚とも言われていましたので、
それを準えれば今回のエピソードのシャーロックがイマイチなのも納得してしまうところです。
221Bでの交渉がうまくいかないのも含めて今回はBased on The Adventure of Charles Augustus Milvertonですか?
が、やはり解せないポイントのひとつとしてシャーロックがマグヌッセンを射殺してしまう動機が、
これ以上不幸な被害者を出さないため、ではなくジョンのため、つまり感情的な動機なところだと思われます。
これもシャーロックの失敗と言えば失敗なんでしょうけど。
シャーロックはS1から感情は邪魔だから、恋愛は害でしかない、と切り捨てて探偵をしているので、
ジョンに出会った事で人間らしい感情を再びマインドパレスから取り出されてしまった結果だと思うと(涙)
E2でマイクロフトが「Redbeard」の話を出したのはお兄ちゃんなりの警告だったんでしょうね。
「Redbeard」は、だからE2で「犬」ってしちゃったらダメなんじゃないかしら。今更ですが。
あそこでは「Redbeard」って何だろう?なぜマイクロフトはこんな話をしたんだろう、な反応で、
221Bでマグヌッセンが読み取っていたシャーロックのPressure Pointに入っている「Redbeard」も、
シャーロックのPressure Pointになってる「Redbeard」って何だろう、になって、
シャーロックが撃たれて初めて「犬」だってわかる展開になってるのに。。。。
マインドパレスで「Redbeard」に話しかけるシャーロックの場面、
「They're putting me down, too, now」がシャーロックのセリフなんですが、
このセリフは私もイマイチわからないまま訳したので人の事を言えませんが、
「僕を殺そうとするんだ」はちょっと微妙な気もします。
「Redbeard」はシャーロックが子供の頃に安楽死させられたという解釈も多く、
確かに、安楽死させた理由によっては十分シャーロックのPressure Pointになるし、
(自分が原因だったとか、安楽死してからしばらくはショック状態だったとか、誰かに襲われたSHを助けるために
Redbeardが犯人に噛みつき安楽死させたとか・・・ヤバい、考え始めると嵌るよこれ(笑))
E2でマイクロフトがあえて「Redbeard」を出したのも頷けます。
ちなみに「Put down」は動物の安楽死という意味にもなります。
その他、ちょっと微妙だったと思われる日本語(重箱の隅ですみません。。。)では
前回も書きましたが、「もうひとりの兄弟」。
「The other one」が原語で、この時点では「もうひとつの件」なのか「もうひとりの件」なのか、
そこもはっきりしないくらい、前後にもそれを示す文がないんです。
おそらく本国放送時に翻訳された方もあまりそこを明言してないだろうと思うのですが、
今回の日本語は「兄弟」にしてたのでかなりびっくりです。
私も当時のS4で3人目のホームズ兄弟登場?の記事を見たので「もうひとり」と訳しましたが、
「もうひとり」であっても兄弟ではないかもしれない可能性もあるんだし、
何しろ、モファティスさんのやることですから(笑)
圧力点。確かに圧力をかけるべきポイントなので正しいですよ?
正しいけど、とってもわかりづいらいと思うの。「圧力点」ってあまり聞かない言葉だし。
普通に「弱点」とかでOKなように思うのですが、今までいろいろ意訳してるのに
なぜ、ここはあえて直訳なんでしょうね。
今朝、E1でメアリーに浮き出たたくさんのテキストの中の「Cat Lover」、
これは「猫好き」ではなく愛用の銃だよ、というツイートを見かけまして、これベレッタの事かな?
でも、「猫好き」より銃の方がメアリーさんらしいし、しっくりきます。
映画の話ですがマットさんのジェイソンボーンがベレッタ使ってたし、CIAががよく使う銃だったように思います。
CAMオフィスやレンスターガーデンでメアリーさんが使ってた銃が知りたいです。
そう考えるとメアリーのテキストはまだまだ解読すべきところがあるのかもしれません。
(私はなにひとつ解読していませんが・・・)
今回のSherlockは今までにないほど人気が高く注目度もスゴイと観る人が多い、
ということはそれだけクレームがくる可能性も高いんでしょうね。
だから、誰が見てもわかりやすい日本語、それがたとえ制作側の意図を無視しようとも
あくまでわかりやすい日本語訳にしたんでしょうかね。
所詮、N※Kも役所体質だという事です。
さて、マグヌッセン。
冒頭でスモールウッド議員のデータのところで弱みがなかなか出て来ず、
メガネをふきふきしながら「えーと、えーと」と考えていたんでしょうかね。
で、「思い出した!」とばかりに「夫」と出てきますが、
シャーロックは相手を推理して読み取りますがマグヌッセンは入手したデータを記憶するだけなんでしょうか。
マグヌッセン>シャーロック>モリアーティではなく、単にシャーロックがマグヌッセンを見くびっていた、
書類は存在せず全てマグヌッセンの頭の中だけなので策尽きての射殺しちゃっただけ?だからSH失敗譚?
マグヌッセンは情を理解できない。
愛情や友情のために人は時に破滅なことをするが
合理性を積み重ねれば人は簡単に屈服すると侮ったことが敗因
こんな考察をいただいた事があって、なるほどなーと思いました。
逆にモリアーティは人の友情や愛情をとことん利用するからこそシャーロックを本気にさせたと。
長いので続きます。