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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 4 of 7

2015-09-16 07:43:08 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

キリス・ウンゴル。
シェロブの棲む洞窟に入ったフロドはゴラムに騙された事を知ります。
何とかシェロブから逃げるとゴラムが出口で待ち構えていました。
フロドに襲い掛かるゴラムですが形勢が逆転すると、
「It wasn't us. It wasn't us. Smeagol wouldn't hurt master. We promised.
You must believe us. It was the precious. The precious made us do it.」
わしらがやったんじゃない。スメアゴルはマスターを傷つけたりしない。
約束したよ。信じて。いとしいしとだよ。いとしいしとがやらせたんだ。

それを聞いたフロド。
「I have to destroy it Smeagol. I have to destroy it for both our sakes.」
指輪を葬らないと、スメアゴル。僕たちのためにも葬らないと。」

ゴラムの形相が一転して再びフロドに襲い掛かりますがそのまま崖から落ちていきます。

果たしてゴラムに良心が残っているのか・・・スメアゴルに良心があるのか・・・
ちょっとハラハラした部分でもあります。

サム、ごめん、と謝りつつ気を失うフロドの前にはガラドリエルがいました。

「This task was appointed to you, Frodo of the Shire.
If you do not find a way, no one will. 」
この困難な仕事があなたに任じられていたのです、シャイアのフロド。
あなたが道を見出さなければ、誰もかなわぬでしょう。

ミナス・ティリスに向かう途中、メリーはエオウィンに言います。

「You are fair and brave and have much to live for and many who love you.
I know it is too late to turn aside. I know there is not much point now in hoping.
If I were a knight of Rohan capable of great deeds, but I'm not.

I'm a Hobbit. And I know I can't save Middle Earth.
I just want to help my friends; Frodo, Sam, Pippin.
More than anything I wish I could see them again.」

あなたは公正で勇敢で、命をかけてあなたを愛する人がたくさんいます。
今さら顔を背けるわけにはいきません。
僕に期待するのは無意味だとわかっています。
僕がローハンの騎士だったら偉業を成し遂げられたでしょう。

僕はホビットです。僕には中つ国を救うなんてできません。
ただ友達を助けたいだけなんです。フロド、サム、ピピンを。
何よりも僕はまた彼らに会いたいんです。

メリー、かっこいいなあ。
頭もいいんでしょうね。


デネソールがファラミアと無理心中をしようとしていた時、白の木に一輪の花が咲いていました。


シェロブの毒で意識を失ったフロドですがサムが戻ってきました。

「Let him go, you filth! Let him go!」
上の腕だけの部分はPJ監督の腕らしいです。

シェロブを撃退したサムですが毒で麻痺したフロドを死んだと思っているサム。
このフロドがすごくキレイなんですけど。

「Wake up. Don't leave me here alone.」
僕をひとりにしないでください。

その頃ガンダルフは魔王と対峙します。

危ないガンダルフー! と、その時角笛と共にセオデン王の軍隊が到着します。

セオデン王が兵士たちを鼓舞する場面。
王様ってこうやって士気を高めるんですね。

「Forth and fear no darkness! Arise! Arise riders of Theoden.
Spears shall be shaken, shields shall be splintered, a sword day, a red day ere the sun rises!」
前進するぞ、暗闇を恐れるな!行け、セオデンの騎手たちよ。
槍を振れば盾は砕けるだろう。剣の日に赤い太陽が昇るだろう。

勝ち目の無い戦だけど兵士を鼓舞し、
先頭をきって突撃していく王様もかっこいいです。


油をかぶり火をつけよと命じるデネソールですがピピンが頑張ってガンダルフを探し出し、
部屋に飛び込んだガンダルフとピピンがファミリアを助け出しますが、
デネソールは火だるまになり塔から落ちていきます。


厳しい戦いが繰り広げられ覚悟を決めるピピン。
この時のガンダルフとの静かな会話が心に沁みるんです。

P「I didn't think it would end this way.」
こんなふうに終わりを迎えるとは思いませんでした。
G「End? No, the journey doesn't end here.
Death is just another path, one that we all must take.
The grey rain curtain of this world rolls back and all turns to silvered glass.
And then you see it.
終わり?旅はまだ終わっていないぞ。死はみんなが進むもうひとつの道なんだ。
世界を覆う灰色の雨が次第にやみ、銀色のガラスに変わっていく。その時お前は見るだろう。
P「What? Gandalf? See what?」
何を見るんですか?
G「White shores and beyond, a far green country under a swift sunrise.」
白い岸とその彼方。はるかな緑の国の暁と太陽を。
P「Well, that's not so bad.」
それは悪くないですね。

海賊船で到着したアラゴルンたち。

三銃士登場って感じ。

レゴラスとギムリがまた倒した数を争っています。
その時、「レゴラース!」とアラゴルンの声。
その一言でじゅうを倒しに行くレゴラス。え?これ倒すの?という感じ?


あっさりとじゅうを倒しその上に乗っていた人たちも倒しますが人数をカウントする事も忘れません。
「34」とドヤ顔のレゴラスにギムリ「まとめて1体だからな!」

「That still only counts as one! 」

それにしても死者の軍が強すぎて、もうね。


魔王に襲われたセオデン王を守るため必死に戦ったエオウィンとそれを助けたメリー。
瀕死の重傷を負いながらエオウィンはセオデンの最期を見届けます。
最後のセオデン王の表情がすごく柔らかくて、何となくお父さんの顔になっています。

「I go to my fathers, in whose mighty company; I shall not now feel ashamed.」
偉大な父祖のもとへいく。今なら何も恥じる事はない。

ミナス・ティリスでの戦いが終りました。
アラゴルンが死者たちを解放する場面。
解放してくれと死者の王ですが、この人たち強いし使えるから解放するなとギムリにすごく同感。

「You gave us your word! 」
約束は果たしたぞ!
「I hold your oath fulfilled. Go. Be at peace.」
誓約は果たされた。行け。安らかに眠るんだ。

その様子を見ていたガンダルフがアラゴルンに一礼します。
この場面、アンデュリルの剣と共に帰還したアラゴルンを王として迎えたのかと思っていましたが、
もしかしたら、王として約束を果たしたから敬意を表したのかなーとも思いました。
ホビット3でバルドが約束を果たさないトーリンに「王の言葉はそれだけ重いんだ。」とか言ってましたし。

でもせっかく王が帰還したのに描写これだけ?とか思いましたけど。
そういうものなの?何かちょっと寂しいです。

ともあれ人間の弱さゆえに自信をなくし自分の運命を受け入れられずにきたアラゴルンが、
ボロミアの思いを受け止めアンデュリルを手にミナス・ティリスまでたどり着いたのが感慨深かったです。
アラゴルンもまた指輪の旅で成長したひとりなんですね(87才だけど)