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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

SHERLOCK is coming to SHERLOCKED UK

2016-09-20 23:51:18 | Sherlock Topics 2016
私は今朝知りましたが昨日FBのイベントアカウントに、
すごいニュースがあるよ、まだ言えないけど明日アナウンスするよって投稿されていて、
その後、間もなくベネディクト参戦の発表という流れになっていました。一体何が(笑)


これはデイリーメールの飛ばしだったのか、それとも炎上したからなのかよくわかりませんが
いずれにしても、一日のみですが参加するとの事で嬉しいですね。
昨日、一日くらい参加すればいいじゃん、とか話していたばかりだったから、
びっくりというよりは何か笑っちゃいました。

ベネディクトは9月25日(日)のみ参加で、トークイベントと撮影とサインをしますが
それぞれにFeeが発生するようです。

Autograph: £55.00
Photo Shoot: £55.00
You with BC on 221b Victorian Living Room Set: £95.00
Talk Ticket: £35.00

プラチナチケットは上記も含まれるとあったのでVIPも含まれるんでしょうね。
ゴールドはトークのみ含まれ、それ以外は別途発生するみたいですね。
ゴールドは295ポンドなので、例えばサインと通常の撮影をすると505ポンド?

撮影は結構細かく設定されていて、
特にグループセッションなんてどれを選べばいいの?となります(行くわけじゃないのに)


フォトセッション個人の部、一番高いのはもちろんベネディクトですが
その次はアンスコさんで35ポンド。
次にアマンダ、カンバーバッチ夫妻、ハドソン夫人が25ポンド。
ルパートさん、ルイーズ、御大が20ポンド。
モファットの息子、ルイスが10ポンド。
ちなみにレッドビアードは5ポンド。

御大が意外と安くてちょっとびっくり。
今年も神様チームのQ&Aもあるみたいですね。
S4お話題になるんでしょうけど、嘘はつくけどネタバレは言わない人たちだからなー。

これは去年。御大のくつろぎよう・・・このセットが落ち着くのだろうか。

ちょっと笑っちゃったのが、
ユーナさんとカンバーバッチ夫妻によるクールジェネレーションのトークイベント。
なるほど~。元々、友人なんですよね、この方たちは。

Furlockも販売されるそうです。39.99ポンド。


そんなわけで、短いですがこの辺で。
最後にカロン監督がインスタにUPした画像を。

シャーロックの編集ルームとありましたが、何かかっこいいわ。
もうすぐ終わるみたいですね。
https://www.instagram.com/p/BKk2yfjhWvh/


THIRD STAR その11 Final

2016-09-20 07:36:45 | 僕が星になる前に
Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。

ジェームズは自ら水の中に沈みます。
マイルズは胸が締め付けられる思いでした。
ジェームズを見下ろすと彼もマイルズを見上げていました。マイルズも沈みます。

マイルズはジェームズを押さえます。
ジェームズは息ができなくなり、けいれんします。
彼の顔には恐怖が浮かびパニックを起こし彼のために必死に頑張っているマイルズの顔に
しがみつき水面に出ようとします。 が、マイルズがしっかりと彼を掴まえています。
マイルズは強い意志をもって懸命にジェームズを押さえます。

彼自身の息も切れかかります。
水から出ようとするジェームズを押さえるのは耐えがたいほどでしたが
それでも彼らは決して視線を外すことはしませんでした。

マイルズはそろそろ限界でした。
その時、突然ジェームズの身体から力が抜けます。
彼はまだ生きていましたが、目はじっとマイルズを捉えたままでした。
マイルズはもはや彼を押さえつける必要はありませんでした。
ジェームズの肺は水で満たされ、気泡が消えていきます。彼は沈んでいきました。


静寂があたりを包みます。ジェームズの目にマイルズの背後にある青い空が映ります。
海面にゆらめく太陽の光がマイルズの背後で淡く輝きます。

マイルズはひとりきりで水面に出ます。
思い切り空気を吸い込むと彼の肺は空気で満たされます。
ジェームズはまだ海の中にいました。マイルズは彼の顔を覗き込みます。
ジェームズは死んでいました。


マイルズはジェームズを抱えて岸に向かいます。
腰の深さのところまできて彼は立ち止まります。
ジェームズが本当に死んでしまったことを信じる事ができず、少しの間動くことができませんでした。


マイルズはジェームズを運ぼうとしますが倒れてしまいます。
デイヴィーがすぐに走り寄り、マイルズを抱きしめます。
彼はマイルズの目を見つめ、もう一度抱きしめます。

それから、腕を伸ばし水の中に沈んだジェームズに触れます。
デイヴィーとビル、そしてマイルズはジェームズを水から引き揚げ、ビーチに寝かせます。
ビルは震えながらデイヴィーとマイルズを交互に見ます。
マイルズは崩れるように座り込むと海を見つめます。


デイヴィーはジェームズを見下ろし、ジェームズの髪に触れようと手を伸ばしますが突然その手が止まります。
D:彼は死んでしまった。もういないんだ。
デイヴィーはジェームズをより楽な姿勢にしてあげます。
彼はテントに行くと大きなタオルを持ってマイルズを肩にかけます。

朝日が白く輝いています。
デイヴィーはビルとマイルズに目をやり、ジェームズを見ます。



ジェームズの家に警察がやってきます。
知らせを聞いたクロエは動揺しますが、すぐに冷静さを取り戻します。




冒頭のジェームズのバースデーパーティの場面。
ジェームズはキャンドルに顔を近づけます。
キャンドルは29本立っていました。

「僕はモルヒネを掲げて君たちに乾杯しよう。
何年かして、もし僕の誕生日に気づくことがあったなら、
君たちを愛していたこと、君たちが僕の人生を満ち足りたものにしたことを思い出してほしい。
そこには悲劇など存在していないんだ。」

ジェームズはキャンドルの火を吹き消します。


バラファンドル湾。
デイヴィーは息を切らしてビーチを駆け下ります。
他のふたりも既に来ています。
デイヴィーは腕時計を見て、そしてマイルズの隣に座ります。
彼らは空を見上げてソーダ水を掲げます。

James Kimberly Griffith.
1979 - 2010
不慮の溺死

夜空に星が輝いています。

「人生とは・・・何だろう?ばかばかしい!僕たちはまた始めるだけさ・・・」

ジェームズが笑い、その声は次第に消えていきます。
星だけが瞬いていました。


これで終わりです。

ラストの場面はオリジナル脚本を訳してみました。
映画では語られていないジェームズの願いを受け入れる心境がかなり表現されていたと思います。
そして、海の中でのマイルズとジェームズとのやりとりが映画よりも更に深く掘り下げられていたし、
使われている言葉がとてもきれいで、脚本とは思えないほど文学的でした。
(訳している私がアレなので伝わらないのが残念です・・・)

それぞれが何かしらの問題を抱えていた旅でした。
ジェームズはこの旅が終焉となりましたが、他の3人にたくさんの事を残していったと思います。

ビルはきっと何となく過ごす薄めた紅茶な人生ではなく、前向きに生きていくんでしょうね。
そしてデイヴィーは自分の資質を理解したように思います。
もしかしたら人に尽くす、福祉関係の仕事を選ぶのかもしれません。

マイルズにはとても大切な事をジェームズは命を懸けて伝えたような気がしてなりません。
怖いと吐露したマイルズのセリフ。
Jim. Jesus Christ, Jim. I act like I'm special, but it's fake....Jamie.... It's fake.
I'm scared. Of everything. There's no one to look after me.
「ジム。俺は人とは違うんだと言ってるけど、そんな振りをしてるだけなんだ・・・
ジェイミー・・・見せかけてるんだよ。俺は怖い。何もかもだ。俺を気に掛ける奴なんて誰もいない。」

倒産しかけた会社を背負っている事やクロエとの事など前途多難なマイルズが
誰よりも信頼していたジェームズを失ってしまう事に対しての恐怖なのだと思いました。

それに対してジェームズのセリフ。
I think, Miles David Hector Clavell, you are one of the...great man.
The stuff of heroes runs through your veins... I doubt you will escape it.
「マイルズ・デヴィッド・へクター・クラベル、お前は誰よりもすごい男だ。
お前にはヒーローの資質が備わってるんだ。逃げ出す奴じゃない。」
ものすごく意訳していますが、この場面でこれを言えるジェームズのマイルズに対する思いは
やはり誰よりも強いのだろうと感じました。
マイルズ、ミドルネームがふたつもあるなんて良家の出身なのね、とか余計な事まで考えてしまいましたが。

このあとに「They keep fierce eye contact.」とありまして、
「 fierce eye」で調べると「獰猛な目」と出てくるんです。
獰猛?ちょっとそれはさすがにどうよ?
と、思いいろいろと調べてみたら、fierceは熱烈という意味もあるというので
ここはひとまず「熱い視線」にしてみました。

ちなみに、アイルランドではVeryと同じような意味で使われるそうなんです。
Vaughan Sivellさんはウェールズ出身だしあまり関係はないのかもしれませんが
それを踏まえると「めっちゃ視線を交わしてる」となるのかも。
いずれにしても何だかちょっとセクシャルです。

そんな視線を交わしながらジェームズは
We are the maker's of dreams, and this little life...
「我々は誰もが皆、夢を紡ぎながらこの短い人生を生きているのだ・・・」
と、言います。
これはマイルズのお父さんの最後の言葉でマイルズの書いた小説に出てくるそうです。
ジェームズは死の直前、マイルズに小説家の夢を諦めるなと言いたかったのかもしれません。
逃げずに闘えと。


今後もこの事は誰にも語られる事のない、永遠に3人だけの秘密になるのでしょうか。
重い秘密を抱えながら、彼らは今後どのように生きていくのか、
それを考えると切ないですけど、最後のジェームズの言葉。
So I raise a morphine toast to you.
And, should you remember that it's the anniversary of my birth,
remember that you were loved by me and you made my life a happy one.
And there's no tragedy in that.
これが彼らに伝わるといいなあと思います。
もしかしたら映画にはなかったバラファンドル湾でソーダ水を掲げる場面は
ジェームズの誕生日なのかもしれませんね。

ところで、ノベライズってオリジナル脚本を小説化したものだって今更知りました。遅。
それで読んだ方はご存知だと思いますが、
ノベライズではジェームズはマイルズへ密かな思いを抱えていて、
ジェームズの死の直前にマイルズがそれに気づくんですけど、
ラストのその暗示が私にはどうにもわからなくて・・・
もしかして行間が読めてない?私。

確かにマイルズと姉の関係を知ったジェームズは必要以上に動揺していたと思うし、ラストも脚本は詩情にあふれていました。
ジェームズとマイルズは最後までお互いを見つめていて特にジェームズは死の瞬間までマイルズを見ていたり、
彼の最後の、最期の言葉がマイルズが書いた小説からの引用って、
考えようによっては、究極の愛なのかもしれません。
そう思うと、マイルズの手によって最期を迎え、
最後の瞬間までマイルズを向き合えたジェームズは幸せだったのかもですね。

この映画は景色の良さもありますが、色使いも際立っていたように思います。
色をまとめてみましたが・・・難しいなあ。


4人の旅をまとめてみました。うっとおしいほど詰めちゃった。


次は削除シーンです。