That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け その3(ネタバレ)

2020-02-04 20:33:27 | Star Wars

Star Wars: The Rise Of Skywalker

続きです。
ネタバレありますのでご注意ください

 

前回のこの画像はパルパの孫だと知ったレイがダークサイドに堕ちる幻をみる場面です。

これがきっかけでレイは単独行動をとってしまうのですが前回も書いた通り
レイがダークサイド、つまりシスの後継者になってしまうのも面白かったと思うんですよ。
そのレイをライトサイドに戻ったレンが救うとかね。

ともかく廃墟となったデススターでレイを追いかけてきたレンとの死闘が繰り広げられます。

ところでカイロ・レンはなぜダークサイドに堕ちたのでしょう。
E7では祖父のダースベイダーに憧れていたことがわかり、
E8ではレンが巻き起こす悲惨な未来を予知したルークに殺されかけていましたが
最終的にはスノーク=パルパがレンを引き入れようとしていたことが今回で明らかになりました。

でも結局ずっと迷っていたレンに確固たる信念があったとは思えず、
ライトサイドとダークサイドの狭間で苦悩するかのように見えますが
単に父親への反抗心を拗らせただけのお坊ちゃんにしか見えなかったです。

アナキンがダークサイドに堕ちた理由は明確でした。
ジェダイには「ジェダイ・コード」と呼ばれる掟があり
その中には執着心の放棄や復讐のための戦いを禁じていましたが
母がタスケンに殺されタスケン一族を皆殺しにしたり、こっそりパドメと結婚したり。

パドメの死を予知したアナキンは彼女を救うためにダークサイドに堕ちましたが
これも「執着心」を放棄しなかったゆえの結果でしょう。

でもジェダイとしては未熟でしたが人間としての葛藤や
強力なフォース故に様々な事を感じ取ってしまう苦悩は理解できました。
生まれた時から母子でほぼ奴隷な生活だったわけで、
彼の生い立ちがもっと愛に溢れていたら違っていたのかな、とも思います。


比べればレンはきちんと両親もいたし金銭的にも不自由はなかったように思うんです。
ただ父親に放浪癖?がありルークに預けられたもののレイアもいろいろと忙しい身だったので
両親を求める心がいつしか憎しみ変わったのかもしれません。

 

そして光落ちを恐れるスカイウォーカーの血筋を持つレンと
闇落ちを恐れるシスの血筋を持つレイアの最後の戦いが始まります。

レンが優勢になりレイがピンチに。
その時、レイアがフォースを使いレンに「ベン」と名前を呼びます。
それはレイアの最期のフォースでした。力尽きたレイアは永眠します。

レイアの声に戸惑ったレンの隙を突いたレイのライトセーバーがレンを貫きます。

レイもまたレイアの死を悟りました。
横たわるレンの傷をフォースで癒すとレンの乗ってきたタイサイレンサーでその場を去ります。

そしてレンの前にハンソロが現れました。
彼は幽霊ではなくレンの心の中にある幻でした。

「フォースの暗黒面を捨て、家族で共に暮らそう」
これはE7でレンに向けた言葉でしたがあの時は父親を殺してしまいました。

「とっくにわかっていたけど勇気がなかった」とレン。
勇気とはライトサイドに戻ること。
今度こそレンはライトセーバーを海に捨て「ベン・ソロ」に戻ります。

ここでハリソン・フォードが出るとは知らなかったので驚きました。
最初はCGか?と思いましたがどうやら本物のようです。
ただしエンドクレジットには一切名前は出てきませんでした。

良い場面だっただけに駆け足ではなく
ここにたどり着くまでの経緯をもっと掘り下げてほしかったですね。


ダースベイダーには良心が残されていると最後まで信じていたルークは
捨て身で挑み最後にダースベイダーをダークサイドから救いました。

そのルークがダークサイドに取り込まれそうなベンを救おうともせず
殺して解決を図ろうとするなんてやっぱりそんなのルークじゃないしジェダイ失格じゃないですか。

そう考えるとこの場面はルークにも出てきてほしかったような。
結局このふたりの師弟は和解してませんよね。

一方、レイはかつてルークが引きこもっていたオク=トーに行きライトセーバーを捨てようとしますが
霊体となったルークに「ジェダイの武器を粗末に扱ってはイケナイ」と言われます。
はい、E8でレイから渡されたライトセーバーをポイっと捨てたルークに
どの口が言うとるんじゃーと突っ込みたくなる気持ちよくわかりますが
JJがせっかくE8をなかったことにしようとしているので私も過去は忘れることにしました。
 
「シスを殺せば自分もダークサイドにおちるかもしれない」
不安がるレイにルークは自分のライトセーバーとレイアのライトセーバーを渡し、
海の沈めていたXウィングをフォースで引き揚げます。

エピソード5 帝国の逆襲では持ち上げられなかったXウィングです。
ここはファンサービスでしょうか。良い場面でした。


レイはレンのタイサイレンサーからウェイファインダーを手に入れ
Xウィングに乗ってシスがいるエクセゴルに向かいます。


続きます。

 

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
悲しいけれど (あきこ)
2020-02-05 20:20:57
dicoさん、体調はいかがですか?
E9の解説、とても面白く有り難く拝読しましたが…くれぐれもご無理なさらないでくださいね。

このE9公開にあわせてか、偶然にランチをした店でBGVとして流れていたE3の映像を見ました。

「面白いじゃん、かっこいいじゃん、この映画!」

素直にそう思いましたし、しばらく目が離せませんでした。アナキンもオビワンもヨーダもR2もかっこいいし、怪しいシディアス卿さえも。

E7以降はいろいろファンサービスを詰め込み、ごちゃごちゃ考えたあげくに登場人物の誰もが魅力的ではなくなっていたように思います。

理屈抜きでS7と8が、単純に「面白い映画」ではなかったのが、続きのS9を観る気にならなかった理由。

さて。私はE7以降を無かったことにして、そのうちゆっくりとE1からE6を見直したいなと思っています。
返信する
なかなかですね。 (だいず。)
2020-02-06 08:49:02
いよいよ佳境にという感じですが
前からの作品を見ると、結果的にダースベイダーをルークが、ハンソロをカイロ・レンが殺しちゃった訳ですが…
今のルークのイジイジさとレンのあの気丈さが違いすぎてどうしても考えてしまいますね。
まあね、それをじっくり考えるのもあーだこーだと言い合うのもこれ、大作品ならではのことだと思うので、dicoさんのおもうところもなるほどなぁと思うのですよ。
最近、3流映画ばっかり観てるのですがあっさり記憶から消えるものばかりでね。
それにしても、もう見られないだろうと思ったヨーダとかハンソロ、レイアが見れてなんかいいなぁと思います。
返信する
Re.悲しいけれど (dico)
2020-02-06 20:57:34
あきこさん
ありがとうございます。
順調に回復しておりますよ。

E3はジェダイがかっこいいですよね。R2も活躍するし。
シスとヨーダの戦いもワクワクしました。

やはり元凶はD社のような気がします。
SWの本質をよく理解せずにキャラクターを前面に押し出した結果でしょうね。
噂によるとJJの脚本でさえDにそぐわないとかなり手直しさせられたようです。

先日E4~E6まで観ましたが観るたびに新しい発見もありいつまでも色あせない面白さがありました。
返信する
Re.なかなかですね。 (dico)
2020-02-06 21:03:51
だいずさん
長々と続いている感想におつきあいいただいてありがとうございます!
映画やドラマを楽しみのひとつは考察ですよね。
逆を言えば考察できない作品はあまり面白くないとも言えるのかも。

記憶からすぐに消える作品も多いですよね。
最近は続編や実写版やリメイクがやたら多いような気がしますし。

ハンソロが出てきたのは本当に驚きましたが嬉しいサプライズでした。
返信する

コメントを投稿