Third Star
Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK
ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。
最初の目的地の草原についたのは夕方近くでした。
ジェームズは病気の影響でかなりの回数のトイレ休憩が必要でした。
デイヴィーがジェームズのトイレに付き添っている間にビルとマイルズはティータイムです。
B:ビスケット。そのままでも美味しい。しかしお茶につけても美味しい。
B:メイクの女の子がお前のお父さんの本を読んでたよ。この間仕事で・・・
お前の本は?
M:ああ、諦めたんだ。
B:チェルシーとのセックス日記でも書けば?
M:俺はもう無意味なセックスなんてうんざりしてるんだ。
B:ふざけんな!
(常に遊びのセックスを楽しんでいたマイルズだったのでビルは驚き、マイルズを見ると
マイルズの表情はどこか初恋に悩んでいる表情だったとありました。)
草原を抜けると湿地帯が広がりそこには細い木道があるだけで、
カートを持ち上げて運ばなければならない状態でした。
そのためデイヴィーが荷物を置いていこうと提案しましたが却下されます。
ビルとデイヴィーがカートを持ち、ジェームズとマイルズは荷物を持って歩いています。
J:仕事はどうなんだ?
M:お前、俺の仕事に興味ないだろう。
J:本は書いてるの?
M:その質問にはうんざりしてるんだ、ジェームズ。
俺は作家じゃなくて広告マンなんだ。
湿地を抜けたところでキャンプをすることになりました。
疲れ切ったビルやデイヴィーに代わり火をおこしているジェームズ。
J:以前短編をいくつか送ったよね?
M:ああ、バイカーの話は面白かった。本当に面白かったよ。
D:ナースの話は最低だった。
M:俺は作家じゃないけど、でもあの話は好きだよ。
もう少し扇いでと言われ楽しそうに毛布で扇ぐジェームズでした。
バカ騒ぎしながら夜は更けていきます。
(あまり褒めないマイルズが神妙な顔で褒めてくれた事にジェームズはすごく嬉しかったようです。
その夜はマイルズの言葉を何度も反芻しながら眠りについたとありました。)
翌朝、一行は林の中を歩いていきます。
D:お母さんに電話しないと。
J:昨夜も電話したじゃないか。
D:でも約束だから。
J:わかった、わかった。
僕たちは心に太陽をかかとには翼をつけて旅をしているからもう電話はしないと言っておいてくれ。
マイルズも電話は持ってないだろうな。
M:ないよ。
J:ビル、ここに木を植えようよ。
B:だめだ。
D:俺、テレビを見てるとつい番組のクレジットにお前の名前を探しちゃうんだ。
で、名前を見つけるとちょっと誇らしくなるんだ。
B:ああ、シェイクスピアってわけにはいかないけど借金は返せるからな。
D:アンティーク・ロードショーってすごい視聴率じゃないか。
B:俺の番組は「Cash in the Attic」だよ。
D:そうだっけ?
ここは国立公園の中ですが私有地が多く民家もあるようです。
ビルが何かを見つけ叫びます。
B:おい、ホワイトブル?
M:俺たちは今どこにいると思ってるんだ。
(ホワイトブルはジェームズの家の近くにあるパブの名前で昔4人でよく行ったとありました。)
何かのお祭りのように家の周りが華やかに飾られ、中世の扮装をしている人たちがたくさんいました。
イギリスはよくビールフェスティバルを開催するのでこれもそうなのかもしれません。
血が騒ぐぜ!と楽しそうなビルでした。
B:ビール取ってくる。
J:ギネスを。
D:アルコールとモルヒネを一緒に飲むなよ。
J:僕はLSDをやったことはない。ストリップポーカーもないし盗賊に銃を突き付けられたこともない。
D:俺はバーミンガムに行ったことがないよ。
J:ボートで外海に出たことも・・・それ本当?
D:ないよ。
(ロンドンに住んでいてバーミンガムに行ったことのない人はあまりいないそうです。
デイヴィーは指輪物語が大好きで、
モルドールは産業革命時代のバーミンガムがモデルだというくだりがありました。
だから行かないんじゃないかというジェームズの予想でした。)
J:18の頃に行っただろう?
D:バーミンガムに?
その頃マイルズは裏手にある公衆トイレの近くで隠し持っていた携帯をチェックしていました。
この緊急用の携帯にメールしてくるのはただひとりだそうです。
-彼に話した? あなたに会いたいわ。-
それを見たマイルズは難しい顔をしながら公衆トイレに入り腕時計を外します。
その後ろを羽を付けた男の子が通ります。
場面は再びジェームズたち。
J:危険な事をしたいと思わないか?
D:あの生焼けの豚を食べるとか。
J:スリルってことだよ。
D:今のままでいいよ。
J:僕たちはすべてを忘れたんだ。
ワールドカップの決勝でプレイすることはないし人類初の火星に降り立つ男になることもないって悟った瞬間に。
そんな夢はすべてファンタジーになっていったんだ。
D:俺には何も言えないけど、これは楽しいだろう?
J:ああ、もちろん。
トイレから出てきたマイルズは腕時計を忘れたことに気づきすぐに戻りますが時計はありませんでした。
個室のドアを開けると白い羽が舞っています。
その白い羽はジェームズのところにも舞い落ちてきました。
手に取った羽を見たマイルズはジェームズの後ろの方で走っている少年を見つけます。
海のところでマイルズはやっと少年に追いつきます。
M:その時計をどこで手に入れた?
B:父さんにもらったんだ。誕生日に。
ロレックスのシードゥエラー 4000。
M:君のお父さんはうそつきだね。それは偽物だよ。
M:いいね。それを返すんだ。
B:お前が変質者だって父さんに言いつけるぞ。この羽どう?
M:時計を返せ。さもないとお前の羽をむしり取るぞ!
B:もう要らないや。偽物は嫌いだし。
M:ああ、俺もだ。よこせ!
少年はそのまま海に時計を投げてしまいます。
B:嫌いなんでしょ?
あきれたマイルズが帰ろうとすると少年に声をかけられます。
B:おい、ホモ野郎。今何時だ?
マイルズがジェームズたちのところに戻るとジェームズが羽を出し
「やるよ」と言います。
マイルズはちょっとムッとしますがそれをポケットに仕舞います。
楽しそうに踊っているビルを眺めている3人。
近くのふたりがけんかを始めたのでそれを止めに入ったビルですがはずみで殴ってしまい、
それがきっかけで乱闘になります。
「ナッツは?」とマイルズが袋を出し、それを3人でつまみながら試合でも観るかのように乱闘を見守っています。
そのうちにマイルズも加わったのでジェームズも行くと言い出し、デイヴィーに止められます。
D:お前、モルヒネ飲んだし酔ってるだろう。
J:かもね。
D:お前は加わらないで見てた方がいいよ
J:いやだ。デイヴィー、突撃だ!
ジェームズも加わって大乱闘になりますが、カートごと倒されてしまったので
デイヴィーが「彼はガンなんだから殴るな!」と叫び一瞬周りが静かになります。
その隙にマイルズがひとりを倒し、どさくさにみんなで逃げていきます。
続きます。
Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK
ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。
最初の目的地の草原についたのは夕方近くでした。
ジェームズは病気の影響でかなりの回数のトイレ休憩が必要でした。
デイヴィーがジェームズのトイレに付き添っている間にビルとマイルズはティータイムです。
B:ビスケット。そのままでも美味しい。しかしお茶につけても美味しい。
B:メイクの女の子がお前のお父さんの本を読んでたよ。この間仕事で・・・
お前の本は?
M:ああ、諦めたんだ。
B:チェルシーとのセックス日記でも書けば?
M:俺はもう無意味なセックスなんてうんざりしてるんだ。
B:ふざけんな!
(常に遊びのセックスを楽しんでいたマイルズだったのでビルは驚き、マイルズを見ると
マイルズの表情はどこか初恋に悩んでいる表情だったとありました。)
草原を抜けると湿地帯が広がりそこには細い木道があるだけで、
カートを持ち上げて運ばなければならない状態でした。
そのためデイヴィーが荷物を置いていこうと提案しましたが却下されます。
ビルとデイヴィーがカートを持ち、ジェームズとマイルズは荷物を持って歩いています。
J:仕事はどうなんだ?
M:お前、俺の仕事に興味ないだろう。
J:本は書いてるの?
M:その質問にはうんざりしてるんだ、ジェームズ。
俺は作家じゃなくて広告マンなんだ。
湿地を抜けたところでキャンプをすることになりました。
疲れ切ったビルやデイヴィーに代わり火をおこしているジェームズ。
J:以前短編をいくつか送ったよね?
M:ああ、バイカーの話は面白かった。本当に面白かったよ。
D:ナースの話は最低だった。
M:俺は作家じゃないけど、でもあの話は好きだよ。
もう少し扇いでと言われ楽しそうに毛布で扇ぐジェームズでした。
バカ騒ぎしながら夜は更けていきます。
(あまり褒めないマイルズが神妙な顔で褒めてくれた事にジェームズはすごく嬉しかったようです。
その夜はマイルズの言葉を何度も反芻しながら眠りについたとありました。)
翌朝、一行は林の中を歩いていきます。
D:お母さんに電話しないと。
J:昨夜も電話したじゃないか。
D:でも約束だから。
J:わかった、わかった。
僕たちは心に太陽をかかとには翼をつけて旅をしているからもう電話はしないと言っておいてくれ。
マイルズも電話は持ってないだろうな。
M:ないよ。
J:ビル、ここに木を植えようよ。
B:だめだ。
D:俺、テレビを見てるとつい番組のクレジットにお前の名前を探しちゃうんだ。
で、名前を見つけるとちょっと誇らしくなるんだ。
B:ああ、シェイクスピアってわけにはいかないけど借金は返せるからな。
D:アンティーク・ロードショーってすごい視聴率じゃないか。
B:俺の番組は「Cash in the Attic」だよ。
D:そうだっけ?
ここは国立公園の中ですが私有地が多く民家もあるようです。
ビルが何かを見つけ叫びます。
B:おい、ホワイトブル?
M:俺たちは今どこにいると思ってるんだ。
(ホワイトブルはジェームズの家の近くにあるパブの名前で昔4人でよく行ったとありました。)
何かのお祭りのように家の周りが華やかに飾られ、中世の扮装をしている人たちがたくさんいました。
イギリスはよくビールフェスティバルを開催するのでこれもそうなのかもしれません。
血が騒ぐぜ!と楽しそうなビルでした。
B:ビール取ってくる。
J:ギネスを。
D:アルコールとモルヒネを一緒に飲むなよ。
J:僕はLSDをやったことはない。ストリップポーカーもないし盗賊に銃を突き付けられたこともない。
D:俺はバーミンガムに行ったことがないよ。
J:ボートで外海に出たことも・・・それ本当?
D:ないよ。
(ロンドンに住んでいてバーミンガムに行ったことのない人はあまりいないそうです。
デイヴィーは指輪物語が大好きで、
モルドールは産業革命時代のバーミンガムがモデルだというくだりがありました。
だから行かないんじゃないかというジェームズの予想でした。)
J:18の頃に行っただろう?
D:バーミンガムに?
その頃マイルズは裏手にある公衆トイレの近くで隠し持っていた携帯をチェックしていました。
この緊急用の携帯にメールしてくるのはただひとりだそうです。
-彼に話した? あなたに会いたいわ。-
それを見たマイルズは難しい顔をしながら公衆トイレに入り腕時計を外します。
その後ろを羽を付けた男の子が通ります。
場面は再びジェームズたち。
J:危険な事をしたいと思わないか?
D:あの生焼けの豚を食べるとか。
J:スリルってことだよ。
D:今のままでいいよ。
J:僕たちはすべてを忘れたんだ。
ワールドカップの決勝でプレイすることはないし人類初の火星に降り立つ男になることもないって悟った瞬間に。
そんな夢はすべてファンタジーになっていったんだ。
D:俺には何も言えないけど、これは楽しいだろう?
J:ああ、もちろん。
トイレから出てきたマイルズは腕時計を忘れたことに気づきすぐに戻りますが時計はありませんでした。
個室のドアを開けると白い羽が舞っています。
その白い羽はジェームズのところにも舞い落ちてきました。
手に取った羽を見たマイルズはジェームズの後ろの方で走っている少年を見つけます。
海のところでマイルズはやっと少年に追いつきます。
M:その時計をどこで手に入れた?
B:父さんにもらったんだ。誕生日に。
ロレックスのシードゥエラー 4000。
M:君のお父さんはうそつきだね。それは偽物だよ。
M:いいね。それを返すんだ。
B:お前が変質者だって父さんに言いつけるぞ。この羽どう?
M:時計を返せ。さもないとお前の羽をむしり取るぞ!
B:もう要らないや。偽物は嫌いだし。
M:ああ、俺もだ。よこせ!
少年はそのまま海に時計を投げてしまいます。
B:嫌いなんでしょ?
あきれたマイルズが帰ろうとすると少年に声をかけられます。
B:おい、ホモ野郎。今何時だ?
マイルズがジェームズたちのところに戻るとジェームズが羽を出し
「やるよ」と言います。
マイルズはちょっとムッとしますがそれをポケットに仕舞います。
楽しそうに踊っているビルを眺めている3人。
近くのふたりがけんかを始めたのでそれを止めに入ったビルですがはずみで殴ってしまい、
それがきっかけで乱闘になります。
「ナッツは?」とマイルズが袋を出し、それを3人でつまみながら試合でも観るかのように乱闘を見守っています。
そのうちにマイルズも加わったのでジェームズも行くと言い出し、デイヴィーに止められます。
D:お前、モルヒネ飲んだし酔ってるだろう。
J:かもね。
D:お前は加わらないで見てた方がいいよ
J:いやだ。デイヴィー、突撃だ!
ジェームズも加わって大乱闘になりますが、カートごと倒されてしまったので
デイヴィーが「彼はガンなんだから殴るな!」と叫び一瞬周りが静かになります。
その隙にマイルズがひとりを倒し、どさくさにみんなで逃げていきます。
続きます。
無事帰国しました。暑いです~そちらは台風大丈夫ですか?
THIRD STAR、考えてみると確かにAlone on the Waterに通じるものがありますね。辛いし、でも気持ちは分かる気もするし…でも、辛いだけじゃなく、この映画はバカやって笑いながら旅してる楽しい印象も強いんです。ケンカを観戦する3人の図がいいですね~
この前ジェイムズとマイルズのことをお聞きして気になっていたので、詳しく記事にしてもらえて嬉しいです!そう言えば私も原作を買ったのに、最初のほうしか読んでないまま忘れてました。そのうち読みたいです。映画も見直したくなりますね~
わー、お帰りなさい!ご無事で何よりです。
ただいまのご報告ありがとうございます〜
まさしく、そうなんですよね、辛いんだけどバカやってるみんながすごく楽しそうで
このままこの時が続けばいいのにー、と思ったり。
この4人がいかにお互いを想いあってるかがとても伝わってきます。
ずっと一歩引いてたマイルズが一旦覚悟した後の強さはちょっとジョンを彷彿させました。
と、何でもシャーロックに結びつけちゃうのは悪い癖かも(笑)
原作お持ちなんですね。
ラストはかなりボカしているのでどう捉えるかは読者に任せている部分もあるようです。
Mistyさんの感想をお聞きしたいので時間ができたら是非読んでくださいね。
台風は、会社にたどり着いた頃に荒れてきて今はかなり台風らしくなってきました。
きっと帰る頃には晴れているような気がします。
幸か不幸か(笑)