Third Star
Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK
ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。
ジェームズは自ら水の中に沈みます。
マイルズは胸が締め付けられる思いでした。
ジェームズを見下ろすと彼もマイルズを見上げていました。マイルズも沈みます。
マイルズはジェームズを押さえます。
ジェームズは息ができなくなり、けいれんします。
彼の顔には恐怖が浮かびパニックを起こし彼のために必死に頑張っているマイルズの顔に
しがみつき水面に出ようとします。 が、マイルズがしっかりと彼を掴まえています。
マイルズは強い意志をもって懸命にジェームズを押さえます。
彼自身の息も切れかかります。
水から出ようとするジェームズを押さえるのは耐えがたいほどでしたが
それでも彼らは決して視線を外すことはしませんでした。
マイルズはそろそろ限界でした。
その時、突然ジェームズの身体から力が抜けます。
彼はまだ生きていましたが、目はじっとマイルズを捉えたままでした。
マイルズはもはや彼を押さえつける必要はありませんでした。
ジェームズの肺は水で満たされ、気泡が消えていきます。彼は沈んでいきました。
静寂があたりを包みます。ジェームズの目にマイルズの背後にある青い空が映ります。
海面にゆらめく太陽の光がマイルズの背後で淡く輝きます。
マイルズはひとりきりで水面に出ます。
思い切り空気を吸い込むと彼の肺は空気で満たされます。
ジェームズはまだ海の中にいました。マイルズは彼の顔を覗き込みます。
ジェームズは死んでいました。
マイルズはジェームズを抱えて岸に向かいます。
腰の深さのところまできて彼は立ち止まります。
ジェームズが本当に死んでしまったことを信じる事ができず、少しの間動くことができませんでした。
マイルズはジェームズを運ぼうとしますが倒れてしまいます。
デイヴィーがすぐに走り寄り、マイルズを抱きしめます。
彼はマイルズの目を見つめ、もう一度抱きしめます。
それから、腕を伸ばし水の中に沈んだジェームズに触れます。
デイヴィーとビル、そしてマイルズはジェームズを水から引き揚げ、ビーチに寝かせます。
ビルは震えながらデイヴィーとマイルズを交互に見ます。
マイルズは崩れるように座り込むと海を見つめます。
デイヴィーはジェームズを見下ろし、ジェームズの髪に触れようと手を伸ばしますが突然その手が止まります。
D:彼は死んでしまった。もういないんだ。
デイヴィーはジェームズをより楽な姿勢にしてあげます。
彼はテントに行くと大きなタオルを持ってマイルズを肩にかけます。
朝日が白く輝いています。
デイヴィーはビルとマイルズに目をやり、ジェームズを見ます。
ジェームズの家に警察がやってきます。
知らせを聞いたクロエは動揺しますが、すぐに冷静さを取り戻します。
冒頭のジェームズのバースデーパーティの場面。
ジェームズはキャンドルに顔を近づけます。
キャンドルは29本立っていました。
「僕はモルヒネを掲げて君たちに乾杯しよう。
何年かして、もし僕の誕生日に気づくことがあったなら、
君たちを愛していたこと、君たちが僕の人生を満ち足りたものにしたことを思い出してほしい。
そこには悲劇など存在していないんだ。」
ジェームズはキャンドルの火を吹き消します。
バラファンドル湾。
デイヴィーは息を切らしてビーチを駆け下ります。
他のふたりも既に来ています。
デイヴィーは腕時計を見て、そしてマイルズの隣に座ります。
彼らは空を見上げてソーダ水を掲げます。
James Kimberly Griffith.
1979 - 2010
不慮の溺死
夜空に星が輝いています。
「人生とは・・・何だろう?ばかばかしい!僕たちはまた始めるだけさ・・・」
ジェームズが笑い、その声は次第に消えていきます。
星だけが瞬いていました。
これで終わりです。
ラストの場面はオリジナル脚本を訳してみました。
映画では語られていないジェームズの願いを受け入れる心境がかなり表現されていたと思います。
そして、海の中でのマイルズとジェームズとのやりとりが映画よりも更に深く掘り下げられていたし、
使われている言葉がとてもきれいで、脚本とは思えないほど文学的でした。
(訳している私がアレなので伝わらないのが残念です・・・)
それぞれが何かしらの問題を抱えていた旅でした。
ジェームズはこの旅が終焉となりましたが、他の3人にたくさんの事を残していったと思います。
ビルはきっと何となく過ごす薄めた紅茶な人生ではなく、前向きに生きていくんでしょうね。
そしてデイヴィーは自分の資質を理解したように思います。
もしかしたら人に尽くす、福祉関係の仕事を選ぶのかもしれません。
マイルズにはとても大切な事をジェームズは命を懸けて伝えたような気がしてなりません。
怖いと吐露したマイルズのセリフ。
Jim. Jesus Christ, Jim. I act like I'm special, but it's fake....Jamie.... It's fake.
I'm scared. Of everything. There's no one to look after me.
「ジム。俺は人とは違うんだと言ってるけど、そんな振りをしてるだけなんだ・・・
ジェイミー・・・見せかけてるんだよ。俺は怖い。何もかもだ。俺を気に掛ける奴なんて誰もいない。」
倒産しかけた会社を背負っている事やクロエとの事など前途多難なマイルズが
誰よりも信頼していたジェームズを失ってしまう事に対しての恐怖なのだと思いました。
それに対してジェームズのセリフ。
I think, Miles David Hector Clavell, you are one of the...great man.
The stuff of heroes runs through your veins... I doubt you will escape it.
「マイルズ・デヴィッド・へクター・クラベル、お前は誰よりもすごい男だ。
お前にはヒーローの資質が備わってるんだ。逃げ出す奴じゃない。」
ものすごく意訳していますが、この場面でこれを言えるジェームズのマイルズに対する思いは
やはり誰よりも強いのだろうと感じました。
マイルズ、ミドルネームがふたつもあるなんて良家の出身なのね、とか余計な事まで考えてしまいましたが。
このあとに「They keep fierce eye contact.」とありまして、
「 fierce eye」で調べると「獰猛な目」と出てくるんです。
獰猛?ちょっとそれはさすがにどうよ?
と、思いいろいろと調べてみたら、fierceは熱烈という意味もあるというので
ここはひとまず「熱い視線」にしてみました。
ちなみに、アイルランドではVeryと同じような意味で使われるそうなんです。
Vaughan Sivellさんはウェールズ出身だしあまり関係はないのかもしれませんが
それを踏まえると「めっちゃ視線を交わしてる」となるのかも。
いずれにしても何だかちょっとセクシャルです。
そんな視線を交わしながらジェームズは
We are the maker's of dreams, and this little life...
「我々は誰もが皆、夢を紡ぎながらこの短い人生を生きているのだ・・・」
と、言います。
これはマイルズのお父さんの最後の言葉でマイルズの書いた小説に出てくるそうです。
ジェームズは死の直前、マイルズに小説家の夢を諦めるなと言いたかったのかもしれません。
逃げずに闘えと。
今後もこの事は誰にも語られる事のない、永遠に3人だけの秘密になるのでしょうか。
重い秘密を抱えながら、彼らは今後どのように生きていくのか、
それを考えると切ないですけど、最後のジェームズの言葉。
So I raise a morphine toast to you.
And, should you remember that it's the anniversary of my birth,
remember that you were loved by me and you made my life a happy one.
And there's no tragedy in that.
これが彼らに伝わるといいなあと思います。
もしかしたら映画にはなかったバラファンドル湾でソーダ水を掲げる場面は
ジェームズの誕生日なのかもしれませんね。
ところで、ノベライズってオリジナル脚本を小説化したものだって今更知りました。遅。
それで読んだ方はご存知だと思いますが、
ノベライズではジェームズはマイルズへ密かな思いを抱えていて、
ジェームズの死の直前にマイルズがそれに気づくんですけど、
ラストのその暗示が私にはどうにもわからなくて・・・
もしかして行間が読めてない?私。
確かにマイルズと姉の関係を知ったジェームズは必要以上に動揺していたと思うし、ラストも脚本は詩情にあふれていました。
ジェームズとマイルズは最後までお互いを見つめていて特にジェームズは死の瞬間までマイルズを見ていたり、
彼の最後の、最期の言葉がマイルズが書いた小説からの引用って、
考えようによっては、究極の愛なのかもしれません。
そう思うと、マイルズの手によって最期を迎え、
最後の瞬間までマイルズを向き合えたジェームズは幸せだったのかもですね。
この映画は景色の良さもありますが、色使いも際立っていたように思います。
色をまとめてみましたが・・・難しいなあ。
4人の旅をまとめてみました。うっとおしいほど詰めちゃった。
次は削除シーンです。
Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK
ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。
ジェームズは自ら水の中に沈みます。
マイルズは胸が締め付けられる思いでした。
ジェームズを見下ろすと彼もマイルズを見上げていました。マイルズも沈みます。
マイルズはジェームズを押さえます。
ジェームズは息ができなくなり、けいれんします。
彼の顔には恐怖が浮かびパニックを起こし彼のために必死に頑張っているマイルズの顔に
しがみつき水面に出ようとします。 が、マイルズがしっかりと彼を掴まえています。
マイルズは強い意志をもって懸命にジェームズを押さえます。
彼自身の息も切れかかります。
水から出ようとするジェームズを押さえるのは耐えがたいほどでしたが
それでも彼らは決して視線を外すことはしませんでした。
マイルズはそろそろ限界でした。
その時、突然ジェームズの身体から力が抜けます。
彼はまだ生きていましたが、目はじっとマイルズを捉えたままでした。
マイルズはもはや彼を押さえつける必要はありませんでした。
ジェームズの肺は水で満たされ、気泡が消えていきます。彼は沈んでいきました。
静寂があたりを包みます。ジェームズの目にマイルズの背後にある青い空が映ります。
海面にゆらめく太陽の光がマイルズの背後で淡く輝きます。
マイルズはひとりきりで水面に出ます。
思い切り空気を吸い込むと彼の肺は空気で満たされます。
ジェームズはまだ海の中にいました。マイルズは彼の顔を覗き込みます。
ジェームズは死んでいました。
マイルズはジェームズを抱えて岸に向かいます。
腰の深さのところまできて彼は立ち止まります。
ジェームズが本当に死んでしまったことを信じる事ができず、少しの間動くことができませんでした。
マイルズはジェームズを運ぼうとしますが倒れてしまいます。
デイヴィーがすぐに走り寄り、マイルズを抱きしめます。
彼はマイルズの目を見つめ、もう一度抱きしめます。
それから、腕を伸ばし水の中に沈んだジェームズに触れます。
デイヴィーとビル、そしてマイルズはジェームズを水から引き揚げ、ビーチに寝かせます。
ビルは震えながらデイヴィーとマイルズを交互に見ます。
マイルズは崩れるように座り込むと海を見つめます。
デイヴィーはジェームズを見下ろし、ジェームズの髪に触れようと手を伸ばしますが突然その手が止まります。
D:彼は死んでしまった。もういないんだ。
デイヴィーはジェームズをより楽な姿勢にしてあげます。
彼はテントに行くと大きなタオルを持ってマイルズを肩にかけます。
朝日が白く輝いています。
デイヴィーはビルとマイルズに目をやり、ジェームズを見ます。
ジェームズの家に警察がやってきます。
知らせを聞いたクロエは動揺しますが、すぐに冷静さを取り戻します。
冒頭のジェームズのバースデーパーティの場面。
ジェームズはキャンドルに顔を近づけます。
キャンドルは29本立っていました。
「僕はモルヒネを掲げて君たちに乾杯しよう。
何年かして、もし僕の誕生日に気づくことがあったなら、
君たちを愛していたこと、君たちが僕の人生を満ち足りたものにしたことを思い出してほしい。
そこには悲劇など存在していないんだ。」
ジェームズはキャンドルの火を吹き消します。
バラファンドル湾。
デイヴィーは息を切らしてビーチを駆け下ります。
他のふたりも既に来ています。
デイヴィーは腕時計を見て、そしてマイルズの隣に座ります。
彼らは空を見上げてソーダ水を掲げます。
James Kimberly Griffith.
1979 - 2010
不慮の溺死
夜空に星が輝いています。
「人生とは・・・何だろう?ばかばかしい!僕たちはまた始めるだけさ・・・」
ジェームズが笑い、その声は次第に消えていきます。
星だけが瞬いていました。
これで終わりです。
ラストの場面はオリジナル脚本を訳してみました。
映画では語られていないジェームズの願いを受け入れる心境がかなり表現されていたと思います。
そして、海の中でのマイルズとジェームズとのやりとりが映画よりも更に深く掘り下げられていたし、
使われている言葉がとてもきれいで、脚本とは思えないほど文学的でした。
(訳している私がアレなので伝わらないのが残念です・・・)
それぞれが何かしらの問題を抱えていた旅でした。
ジェームズはこの旅が終焉となりましたが、他の3人にたくさんの事を残していったと思います。
ビルはきっと何となく過ごす薄めた紅茶な人生ではなく、前向きに生きていくんでしょうね。
そしてデイヴィーは自分の資質を理解したように思います。
もしかしたら人に尽くす、福祉関係の仕事を選ぶのかもしれません。
マイルズにはとても大切な事をジェームズは命を懸けて伝えたような気がしてなりません。
怖いと吐露したマイルズのセリフ。
Jim. Jesus Christ, Jim. I act like I'm special, but it's fake....Jamie.... It's fake.
I'm scared. Of everything. There's no one to look after me.
「ジム。俺は人とは違うんだと言ってるけど、そんな振りをしてるだけなんだ・・・
ジェイミー・・・見せかけてるんだよ。俺は怖い。何もかもだ。俺を気に掛ける奴なんて誰もいない。」
倒産しかけた会社を背負っている事やクロエとの事など前途多難なマイルズが
誰よりも信頼していたジェームズを失ってしまう事に対しての恐怖なのだと思いました。
それに対してジェームズのセリフ。
I think, Miles David Hector Clavell, you are one of the...great man.
The stuff of heroes runs through your veins... I doubt you will escape it.
「マイルズ・デヴィッド・へクター・クラベル、お前は誰よりもすごい男だ。
お前にはヒーローの資質が備わってるんだ。逃げ出す奴じゃない。」
ものすごく意訳していますが、この場面でこれを言えるジェームズのマイルズに対する思いは
やはり誰よりも強いのだろうと感じました。
マイルズ、ミドルネームがふたつもあるなんて良家の出身なのね、とか余計な事まで考えてしまいましたが。
このあとに「They keep fierce eye contact.」とありまして、
「 fierce eye」で調べると「獰猛な目」と出てくるんです。
獰猛?ちょっとそれはさすがにどうよ?
と、思いいろいろと調べてみたら、fierceは熱烈という意味もあるというので
ここはひとまず「熱い視線」にしてみました。
ちなみに、アイルランドではVeryと同じような意味で使われるそうなんです。
Vaughan Sivellさんはウェールズ出身だしあまり関係はないのかもしれませんが
それを踏まえると「めっちゃ視線を交わしてる」となるのかも。
いずれにしても何だかちょっとセクシャルです。
そんな視線を交わしながらジェームズは
We are the maker's of dreams, and this little life...
「我々は誰もが皆、夢を紡ぎながらこの短い人生を生きているのだ・・・」
と、言います。
これはマイルズのお父さんの最後の言葉でマイルズの書いた小説に出てくるそうです。
ジェームズは死の直前、マイルズに小説家の夢を諦めるなと言いたかったのかもしれません。
逃げずに闘えと。
今後もこの事は誰にも語られる事のない、永遠に3人だけの秘密になるのでしょうか。
重い秘密を抱えながら、彼らは今後どのように生きていくのか、
それを考えると切ないですけど、最後のジェームズの言葉。
So I raise a morphine toast to you.
And, should you remember that it's the anniversary of my birth,
remember that you were loved by me and you made my life a happy one.
And there's no tragedy in that.
これが彼らに伝わるといいなあと思います。
もしかしたら映画にはなかったバラファンドル湾でソーダ水を掲げる場面は
ジェームズの誕生日なのかもしれませんね。
ところで、ノベライズってオリジナル脚本を小説化したものだって今更知りました。遅。
それで読んだ方はご存知だと思いますが、
ノベライズではジェームズはマイルズへ密かな思いを抱えていて、
ジェームズの死の直前にマイルズがそれに気づくんですけど、
ラストのその暗示が私にはどうにもわからなくて・・・
もしかして行間が読めてない?私。
確かにマイルズと姉の関係を知ったジェームズは必要以上に動揺していたと思うし、ラストも脚本は詩情にあふれていました。
ジェームズとマイルズは最後までお互いを見つめていて特にジェームズは死の瞬間までマイルズを見ていたり、
彼の最後の、最期の言葉がマイルズが書いた小説からの引用って、
考えようによっては、究極の愛なのかもしれません。
そう思うと、マイルズの手によって最期を迎え、
最後の瞬間までマイルズを向き合えたジェームズは幸せだったのかもですね。
この映画は景色の良さもありますが、色使いも際立っていたように思います。
色をまとめてみましたが・・・難しいなあ。
4人の旅をまとめてみました。うっとおしいほど詰めちゃった。
次は削除シーンです。
いやもう読んでると目に涙が浮かんできます。やばいぞー
セリフのないシーンですよね。もう自分で解釈するしかないわけで…
マイルズはジェームズの死に際に一緒にいたいと思ったと理解しました。
前にそう言っていたし…
けれどやっぱり苦しいもんね。そういうとこ色々ありすぎて胸の中苦しくなりますね。
ここまではジェームズの心情にマイルズの心情を8対2くらいで観ていたんですが
一旦海の上に顔を出したマイルズをみてからはマイルズの心情9になって観ていますね。
海から引き上げるそのシーンでどんだけ泣かされたかしれませんですよ。
dicoさんが原作から補足してくださったので、作者の思うことがより意味深く受け入れられるようになった気がします。
わたしの記憶の中では、ここで終わっているんですが
この後がまた感慨深いですね。
でっ
・
・
・
色彩が綺麗だとか美しいとかで旅の画像がてんこ盛りで
これ、美しいからこそ泣けてくる~~~
でも、ありがとうございます。ベネさん痩せこけても美しいなぁ
はぁぁ…
DVD持ってなくていいのかしらわたし…
いつかは買おうと思ってるんですよ。でも、誰もいない時じゃないと観れないよね。
で、観た後は一人でいたくないんだな。
知り合いにみせてこれでベネファンを増やすってのもありかな。
おっ削除シーンもありですか。楽しみです。
長編大作お疲れ様でした。
やはり細かい部分は随分忘れてしまっていたので 細かく書いて頂き改めて見直す事が
出来ました。 有難うございます。
やはり最後のシーンだけはしっかり記憶に残っていて胸が締め付けられるような思いをし
た事を覚えています。
私がこの作品が辛いと感じたのは、一見病で残された時間が限られたジェイムズと友人3
人の友情、ずっと最後まで一緒に居てくれる友が居るって幸せだなと思う反面 実際はそ
れぞれどんな気持ちだったのだろうかと思った時に胸が痛くなり いたたまれない様な気
持ちを持った事だったんです。
何故自分だけが・・・と感じたジェイムズにとっては一緒にはしゃいで心と身体の痛みを和
らげてくれる友も 残された時間が迫っている本人の辛さ悲しさは これから先の未来が
ある人間には理解できないだろうと思っているだろうし、3人も心の隅では一縷の疚しさの
様な心もあったのではないかと複雑な気持ちです。
死を前にした人の本当の気持ちは本人にしか分からないです。
原作を読んでいないので映画からの感想でしかないので理解が違っているかもしれませ
んが。
それと、最後にジェイムズが自ら死を選ぶ事に関して、これも複雑な感想で 避けられな
い死を苦しみながら待つより 自分の手で終わらせたいと言う気持ちも理解出来なくもな
いものの現場に立ち会わされたマイルズの一生引きずるであろう痛みの方が大きい様な
気がして、この点ではジェイムズのある意味身勝手さを感じます。 マイルズは堪ったもん
じゃないでしょう。 考えようによっては尊厳死とも言えるかもしれませんが、マイルズに
とっては自殺ほう助にもなりかねない。・・・なんてね、単純に感動だけでは終わらないへ
そ曲りな私です。
ベネディクトは複雑な心情を表した演技は素晴らしかったし、はかなげな姿、眼差しが印
象的で良かったと思います。(痩せてやつれた感が良く出ていました)
でも、でも、もしベネディクトを知る前にこの映画を観たら、もしかしてJJフィールドに流れ
ていたかも・・・ (笑)
ところで、タイトルの The Third Starの意味は私も以前チョット調べた事があったのです
が、お書きになった様にピーター パンのセリフからの引用 ”The second star・・・”であっ
た事は分かったのですが、もう一つ面白い説があって(もしかしたらご存知かもしれませ
んが)1991年の”Star Trek VI : The Undiscovered Country”でもカーク船長の最後の場
面で同じセリフ ”Second star to the right・・・”と言っていたそうです。(全く覚えていない
けど)で、勿論これもピーター パンからの引用な訳だけど、ジェイムズはむしろこのStar
Trekのセリフから引用しているのではないか?という事でした。 正解は良く分かりませ
んが。
それにしても この邦題は何とかならなかったんでしょうか??
最後まで待ってからコメントを・・・と思っていたので 長~くなってしまいました。
ゴメンですm(__)m
ノベライズやオリジナル脚本からの補足も交えながら詳しく紹介していただいたおかげで、改めて考えさせられたり気づかなかったことに気づいたり…そして、ホントに改めていい映画だと思いました。ありがとうございます!そして、本当に風景や色彩もすごくきれいなんですよね。
で、すごく気になったので、本棚の隅で忘れ去られてたノベライズを読んでしまいました。私もノベライズの意味をよく分かってなかったです!てっきり映画に原作があって、それを翻訳したものだと思っていました。その上、これって日本独自のもの…?そういうことも考えると、dicoさんがオリジナル脚本も読んで訳してくださったのは、すごくありがたいです。
最後はやっぱり見ていられないほど辛いんですが、私は後日談でちょっと救われた気がしました。ジェームズは、自分のことをみんなたまには思い出してくれるかな…でも忘れられていくのかもね…みたいに思っていたのかもしれないけど、三人はきっとジェームズのことをしっかりと胸に刻んでいて、そのことで今までと違った人生を歩んでいるんじゃないかな…という気がして。それはそれで切ないのですが。
ところでジェームズのマイルズへの想い、ノベライズでは確かにかなりはっきりしてますね。海に沈んだところで…そう思って考えると、それ以前にも色々布石があるような気もするんですが、どこまでがオリジナル脚本で意図されていたのかは、ちょっと分かりませんね。
ただ、dicoさんが訳してくださった最後の二人のシーンだけでも、ある意味友達以上恋人以上というか…何か魂の深いところで共鳴し合うような強い結び付きを感じますし…今回の、最後までマイルズを見ていたジェームズに、ついΓAlone on the Water」で、Γ僕が最後に見るものは君にしたい」のように言ってたセリフが重なってしまって…すみません…なんか私の連想って突飛かも。
でも、突飛ついでですが、私は結局のところジェームズの想いを恋愛感情ととらえても特別な友情ととらえても、根っこは同じようなものかな…という気もしてます。 それだけマイルズが特別な存在だったというところは。その境界線って、曖昧なものじゃないのかな…?とか。すみません、これは結構真面目にそう思ってるんですが、あんまり力説してもひんしゅく買ってしまうかもしれないし、dicoさんにもご迷惑になるかもしれないので、このくらいにしておきます。
あ、でもあとひとつだけ…マイルズが弱音を吐いて、それにジェームズが応えるところ、すごく好きなのですが、ここはノベライズにはないんですね。
マイルズの件はさておき、ノベライズで結構家族との関係とかも分かったり、ジェームズのちょっとドライなユーモアとかシニカルな見方とか葛藤も感じられました。前からいい映画だとは思っていたけど、改めてより深く味わう機会を作ってくださったことに感謝します! やっぱり映画も見直そうかなぁ…と思いました。
こんばんは。
早速、ありがとうございます。
辛いですよね。
水の中の場面を見てると私まで息苦しくなってくるし、いろいろヤバいです。
セリフがない分、ほぼ表情で表現しなければいけないので役者は大変そうですよね。
でもそれはそれでいろいろと解釈ができて面白いです。
マイルズは本音では一緒にいたいとずっと思ってたんでしょうね。
唯一無二と言える存在を目の前で失うと言うのは辛いなんてものじゃないでしょうね。
それでも、ジェームズのために決心したマイルズはやっぱりヒーローかも。
心情9、何かわかりますー。私もきっとそうかも。
海から引き上げるシーンはすごくきれいで悲しくて切なかったです。
あの場面、一言もセリフなかったけど、それだけに深かったです。
でっ・・・(笑)
そっかー、美しいからこそ泣けてくるんですね。
何かすごく納得しました。
制作側が一番伝えたかった事ってそれなのかも。
DVD、持ってないとダメですよー!いつかぜひ。
ベネファンを増やすのもアリですね。
こんな悲しい映画見せないでと怒られるかもしれませんが(経験談)
こんばんは!
29歳という年齢で死を迎える事の辛さ、怖さ、悲しさは、
本人にしかわからないし、わかるとは間違っても言えないですね。
何故自分だけがって思いますよ。
こんな事なら、もっとやりたいことをやれば良かったって、
悔やんでも悔やみきれないですよね。
私もこの映画を見るとどうしても3人の今後を考えてしまうんです。
彼らの人生はずっと続いていくわけで、
特にマイルズは仰る通り自殺ほう助になるし、
この先、クロエときちんと向き合っていけるのだろうかとか、いろいろ考えちゃいます。
私もジェームズの行動はエゴ以外の何ものでもないと思ってました。
ただ、今回じっくりと観たり読んだりして思ったのは、
小説家になる努力もしないまま何となく生きてきたから、
最後は苦しても戦い抜いてきちんとやり遂げたい、
そしてそれを彼らに見届けてもらいたかったんだろうなあと。
それでもジェームズが身勝手な事に変わりはないですけどね。
JJフィールド、よーくわかりますーー!
だってかっこいいもん。
アクセントも結構きれいだし、笑顔もかわいいし。
もっと注目されてもいいのに、と思います。
タイトルの引用元、スタートレック説があるんですね。面白いです。
ピーターパンが小説家になるきっかけだとノベライズでジェームズが言っていたので
公式的にもピーターパンが引用かもしれませんが、
何だかスタートレックののほうがジェームズらしくて良いですね。
20代の男の子って感じだし。
邦題は・・・ねー。
日本の配給元というか興業元というか、意外にその映画の背景を知らなかったりするんですよね。
広報活動するにしてももう少し勉強しようよ、って思う時がたまにあったりします。
いえいえ、とんでもないですよー。
コメントいただけて嬉しいです~。
こんばんは~
いえいえ、でもあらためて見ると本当に良い映画ですよね。
おお、Mistyさん、やっと(笑)ノベライズ読んだのですね。
え、やっぱりMistyさんもそう思っていましたか。
映画でも海の中で確かにジェームズの手がマイルズの胸のあたりにいくのですが、
官能的だったかというと、うーん・・・。まー、ベネさんだし(笑)
独自なのかどうか、仰る通り、その前にもいろいろと布石があったのかもしれないです。
どこまでがオリジナルで意図されていたのか、
本当はオリジナル脚本もちゃんと読まないとなんですけど、根性なしで(笑)
でもせっかく購入したのでいつかちゃんと読みたいですね。
後日談はかなり救われますよね。
ジェームズの選んだ最後は良くも悪くも彼らにとって忘れられない出来事になりましたが、
きっと彼らは今までとは違った人生を歩むと思います。
そのための旅でもあったように思いますね。
私、Alone on the waterを読んで、この映画が浮かびましたが、
あらためてこの映画を見ると、あの小説はこの映画をイメージして
書かれたんだろうなあと確信しましたよ。
「僕が最後に見るものは君にしたい」確かにー!
そこまで思いつきませんでしたが、確かにそうですよ。
すごいですよ、Mistyさん。よく気が付きましたね。
根っこは同じ、そうかもですね。境界線は曖昧、うんうん、確かに。
それは某Sさんにも言えるような気がしますけど・・・
ジェームズの感情がどっちだったのか、なんて事は必要ないですね。
同じようにマイルズにとってもジェームズは特別な存在だったと思うから
最後はマイルズが手を下してくれて(言い方悪いですけど・・・)良かったなーと思ったりします。
最後にデイヴィーを溺れさせて、マイルズとふたりにしたのも、
そういった意図があったと思うのは、それこそ突飛すぎかもしれませんけど。
Mistyさん、何を仰いますか、もっと力説してくれて良いんですよー。
それどころか、もっと聞きたいですー。
マイルズの弱音、ノベライズには無いですよね。なぜなのかしら。
ノベライズはかなり補足になりますし、かなり興味深かったです。
ぜひぜひ、映画を見直してみてください。
これを踏まえるとまた面白いですよ。
すごく今さらなのですが(汗)最近になってベネディクト・カンバーバッチのファンになった者です。「裏切りのサーカス」で初めて彼を知って、ユニークな顔してるな~と思ったのがきっかけで何だかジワジワと気になる人となり、気づけば彼の日本で観られる出演作を観あさる日々、そして「イミテーション・ゲーム」で完全に落ちてしまいました。今は母と一緒に「シャーロック」にハマって日常生活に支障が出てます(笑)。
Third Starは未見なのですが、こちらのレビュウ拝読してますます観たくなりました。
カンバーバッチ初心者すぎて、こちらにコメントするなんておこがましいとは思いましたが、つい(汗)。
今は「ホロウ・クラウン」にもハマってるので、こちらのレビュウ興味深く拝読しました。ロリー・キニアも好きになりました。あと、ロンドン旅行記も素晴らしいですね!憧れの街ロンドン、また行きたくなりました!
長々とすみません。更新、楽しみにしています。
わー、こちらこそ初めまして!
このような僻地なブログにようこそいらっしゃいました。
すみませーん、「松たけ子」がものすごくツボなんですけど(笑)
そうそう、そうなんですよ、私もユニークな顔してるなー、から気がつけばどっぷりです。
不思議な魅力なんですよね。
シャーロックは確かに日常性がに支障をきたしますね(笑)
でも、母子でだなんてステキじゃないですか。
Tihrd Star、そう言って頂けて嬉しいです!
ぜひぜひ、見てください。
ベネディクトの魅力が炸裂ですよ〜
え、何を仰いますか。コメント頂けてとても嬉しいです。
キニアさんも不思議な魅力があるんですよね。
ロンドン旅行記まで、読んでくれたのですか。
お恥ずかしい。
でもありがとうございます!
たけ子さん、英国に行かれた事あるんですね。
どのくらい行かれたのですか?
シャーロックにハマってから行くとまた違ったロンドンになりますよ、きっと。
何というか、パラダイスです(笑)
こちらこそ、またお気軽にお声をおかけくださいね!