The Child in Time
Director: Julian Farino
Writers: Stephen Butchard (adaptation), Ian McEwan (based on the novel by)
Previous → The Child in Time その12
Next → The Child in Time その14
場面はジュリーに変わります。
タクシーを呼び外出する支度をしているとドアを叩く音がするので外を見ると少年が立っていました。
不思議そうな表情でジュリーはいったん奥に入り鍵を手に取り再び外を見ると少年は消えていました。
ジュリーはドアの外に出ます。
すると家の前にいたタクシーの運転手が声をかけます。
運:タクシー呼んだ?
J:ええ。もう出るところだから少し待ってね。
運:OK。急がなくていいよ。はやく着きすぎたんだ。
ジュリーはうなずきもう一度家に入りますが腑に落ちない表情です。
場面は水族館。
水槽の前に立っているふたり。
S:僕は5分かそこら、あのこを見つけたと思っていたよ。
その5分は少なからずとても幸せだった。
「やっと見つけたんだ」って。君になんて言おうか考えていた。
逮捕されなくてよかったよ。
J:あのこが私たちを見つけないとダメなのよ。
S:諦めるてない?
J:希望を捨てることはできないわ。
少しの沈黙のあとジュリーが口を開きます。
J:どうしてあのこが生きてるって思うの?
S:あの子が死んだらきっと僕にはわかるから。
J:そうね、私も同じだわ。あのこはどこかにいる。
でもどこから探せばいいのかわからないの。
自分たちの無力さを受け入れるのはつらいわ。でもどうすることもできない。
私たちにできることはこうして待機をするだけ・・・正気を保ちながら。
公園を歩くふたり。
J:しばらく旅行に行くことになったわ。
S:どこに行くの?
J:まだ決めてないの。どこか暖かいところね。電車で行けるところ。
フランスとか?
S:どうして今なの?
J:行きたいからよ。
S:行かないでくれって頼んだら?もうしばらくいて欲しいんだ。
J:それでも行くわ。
J:ポストカード送ろうか?
S:そうだね。
場面はスティーヴンの実家に変わります。
スティーヴンが実家の庭に立っているとお母さんが来ました。
母:もうすぐ夕食よ。今はポテトを仕上がりを待っているところ。
S:暖かいところにいなよ。
母:暖かいから大丈夫。それに話があるのよ。
S:怖いな・・・・
母:あのパブに行ってきたのよ。「ベル」
S:いつ?
母:数週間前に。頭からずっと離れなくて。あなたは以前にも行ってるのよ、ある意味ね。
S:どういうこと?
母:あなたは私といたのよ。ずっとね。
私はよく覚えてるの。あなたのお父さんに私の妊娠を伝えた日だから。
私たちは結婚していたわけではないから想定外だったの。
彼に伝えるのが怖かった。でもあんなに素晴らしい日になるなんて。
あなたに初めて会った日。真実なの。
私は神経過敏になっていた。お父さんがどんな反応をするのかわからなかったの。
妊娠は悪い知らせだったのよ。
私たちは計画を立てて、そしてあなたに会ったのよ。
窓に可愛らしい子どもがいたわ。この顔よ。
あなただとわかったわ。
だから私は覚えているの。
狂ってはいないし頭がおかしくなったわけでもないわよ。
S:そんなわけない、僕は信じるよ。
母:ああ、よかった。だってこれはとても重要な事だと思ったの。
もし私が見たのがあなただとしたら・・・・
まだ生まれてもいないところにあなたがいたとしたら、ケイトも絶対にどこかにいるに違いないわ。
あなたはずっと彼女を愛し続けるの。でも彼女を愛する事は恋しがる事とは違うからね。
きっとあの子は見つかるわ。どこかにいるはずよ。
スティーヴンは声を詰まらせ頷きます。
そしてふたりは強く抱きしめあいます。
続きます。
Director: Julian Farino
Writers: Stephen Butchard (adaptation), Ian McEwan (based on the novel by)
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場面はジュリーに変わります。
タクシーを呼び外出する支度をしているとドアを叩く音がするので外を見ると少年が立っていました。
不思議そうな表情でジュリーはいったん奥に入り鍵を手に取り再び外を見ると少年は消えていました。
ジュリーはドアの外に出ます。
すると家の前にいたタクシーの運転手が声をかけます。
運:タクシー呼んだ?
J:ええ。もう出るところだから少し待ってね。
運:OK。急がなくていいよ。はやく着きすぎたんだ。
ジュリーはうなずきもう一度家に入りますが腑に落ちない表情です。
場面は水族館。
水槽の前に立っているふたり。
S:僕は5分かそこら、あのこを見つけたと思っていたよ。
その5分は少なからずとても幸せだった。
「やっと見つけたんだ」って。君になんて言おうか考えていた。
逮捕されなくてよかったよ。
J:あのこが私たちを見つけないとダメなのよ。
S:諦めるてない?
J:希望を捨てることはできないわ。
少しの沈黙のあとジュリーが口を開きます。
J:どうしてあのこが生きてるって思うの?
S:あの子が死んだらきっと僕にはわかるから。
J:そうね、私も同じだわ。あのこはどこかにいる。
でもどこから探せばいいのかわからないの。
自分たちの無力さを受け入れるのはつらいわ。でもどうすることもできない。
私たちにできることはこうして待機をするだけ・・・正気を保ちながら。
公園を歩くふたり。
J:しばらく旅行に行くことになったわ。
S:どこに行くの?
J:まだ決めてないの。どこか暖かいところね。電車で行けるところ。
フランスとか?
S:どうして今なの?
J:行きたいからよ。
S:行かないでくれって頼んだら?もうしばらくいて欲しいんだ。
J:それでも行くわ。
J:ポストカード送ろうか?
S:そうだね。
場面はスティーヴンの実家に変わります。
スティーヴンが実家の庭に立っているとお母さんが来ました。
母:もうすぐ夕食よ。今はポテトを仕上がりを待っているところ。
S:暖かいところにいなよ。
母:暖かいから大丈夫。それに話があるのよ。
S:怖いな・・・・
母:あのパブに行ってきたのよ。「ベル」
S:いつ?
母:数週間前に。頭からずっと離れなくて。あなたは以前にも行ってるのよ、ある意味ね。
S:どういうこと?
母:あなたは私といたのよ。ずっとね。
私はよく覚えてるの。あなたのお父さんに私の妊娠を伝えた日だから。
私たちは結婚していたわけではないから想定外だったの。
彼に伝えるのが怖かった。でもあんなに素晴らしい日になるなんて。
あなたに初めて会った日。真実なの。
私は神経過敏になっていた。お父さんがどんな反応をするのかわからなかったの。
妊娠は悪い知らせだったのよ。
私たちは計画を立てて、そしてあなたに会ったのよ。
窓に可愛らしい子どもがいたわ。この顔よ。
あなただとわかったわ。
だから私は覚えているの。
狂ってはいないし頭がおかしくなったわけでもないわよ。
S:そんなわけない、僕は信じるよ。
母:ああ、よかった。だってこれはとても重要な事だと思ったの。
もし私が見たのがあなただとしたら・・・・
まだ生まれてもいないところにあなたがいたとしたら、ケイトも絶対にどこかにいるに違いないわ。
あなたはずっと彼女を愛し続けるの。でも彼女を愛する事は恋しがる事とは違うからね。
きっとあの子は見つかるわ。どこかにいるはずよ。
スティーヴンは声を詰まらせ頷きます。
そしてふたりは強く抱きしめあいます。
続きます。
それにしても、この先どうなるのか全く予測つかないです。他力本願ですみませんが、続きもよろしくお願いします~
こんばんは。そうなんです、やっと少し繋がって先も見えてきたので私のエンジンもかかってきた感じです(笑)
お母さんがそこに繋げて励ますのはすごく良かったと思います。愛し続ける~のところ(もう少し良い日本語があったのかもしれませんが・・・)なるほどと思いました。後者は後向きだけど前者は前向きなイメージですよね。
これから伏線が回収されていくと思いますが難しいセリフも多々ありそうなのでこちらこそまたお世話になるかもしれませんがよろしくおお願いしますです~。