バンド・オブ・ブラザーズ
私がヨーロッパ戦線にハマったのは映画「遠すぎた橋」原題:A Bridge Too Far でした。
戦争映画としてはあまりドンパチもなく、この戦争では史上最低の作戦の「マーケットガーデン作戦」を
淡々とシニカルに少し笑いも含めて描かれていました。
昔の映画なのでCGもなかったですが、だからこそ戦車などもリアルに感じました。
最近のCG乱用はあまり好きじゃないし。
バンド・オブ・ブラザーズを当時観たときはまだそれほどヨーロッパ戦線に興味もなかったので、
知識も無く登場人物もよくわからない私にとって非常に難解なドラマでした。
何しろ登場人物がものすごく多いからウィンターズさんくらいしか覚えられないし背景がわからないから
隊員たちが何のために何をしているのかもよくわからない。
この話は最初のパイロットにも書いたのですが、いろいろわかってくると面白くなってきます。
その記事はこちらからどうぞ
人物の見分けがついてくると今度はE中隊のD-ディからの戦いをもっと知りたくなって。で、結局原作を読みました。
ドラマは時間も登場させる人物も限られてくるので説明しきれない部分が多々あるのは仕方ないですよね。
私は原作でかなりいろいろクリアになりましたし、面白かったです。
さて、
バンド・オブ・ブラザーズのBDにはメイキングの特典がついてました。
これを観てびっくりしたのはバストーニュの場面が全部セットだったって事です。
あのウィンターズさんの寒そうに震えていたのも演技だったんですか・・・すっかり騙されましたよ(笑)
これも寒そうだけど、実は↓これ全部紙でできているそうです。口に入ったら大変そうです。
メイキングにはトムハンクスやキャストのインタビューが中心でした。
今回トムハンクスは制作側に徹しましたね。息子は出演したけど。
ところで、
バンド・オブ・ブラザーズの中で一番閲覧していただいたエピソードはパート6の「衛生兵」でしたが、
「衛生兵」の検索からこちらに入ってくる方も多いので、今でも根強い人気な事に少し驚きました。
ほとんどあらすじしか書いていないこのブログを見て即ブラウザ戻るボタンを押した方も多いかと思いますが(笑)
私もこのエピソードは大好きすぎて、何回観たのか覚えてないくらい何度も何度も観ました。
そこで「衛生兵」エピソードの人気の原因を考えてみたのですが、
「ストーリー」? 「ユージーンさん」? それとも「衛生兵」というポジション?・・・
全部ですよね、そうですよね(笑)
何しろこのエピソードのユージーンさんは卑怯なくらい美味しすぎました。
前線の兵士に負けず劣らず勇気があって、でも普段は不愛想で人付き合いも悪くて、
でも一度心を開くとものすごく情が深いだなんて、ヤバすぎです。
バンド・オブ・ブラザーズのもうひとつの魅力は仲良しなE中隊ですよね、やっぱり。
もちろんタイトル通り男たちの絆がテーマなんですがなんですが、けんかしたり笑ったりしながら
いつもいつもくっついている中隊のみんなが本当に可愛いので、そりゃウィンターズさんも離れたくなくなるわ。
軍隊の組織は会社の組織と似たようなもので、判断力や責任感に欠ける上司だと悲惨な運命になってしまうし、
いつの時代も身体や時には命をはるのは、下っ端の兵隊なんですよね。
会社でも営業マンは「兵隊」と呼ばれたり「前線の社員」と言われたりしてます。
でもウィンターズさんはいつも自分が率先して先頭に立ち隊員たちに勇気を与え続けてきました。
本当にすごい上司だし、こんな指揮官の下でE中隊は幸せだよね。
終戦後に隊員のひとりがウィンターズさんに宛てた手紙にこんな一文がありました。
「あなたのいるだけで自分は大丈夫、生きて帰れると思えました」
兵士を安心させながらモチベーションをあげてやる気を出させる。指揮官のやるべき事って結局これですよ。
E中隊は今でも同窓会のように定期的に集まるようです。
今の米軍は定期的に必ず兵士を帰国させるようなシステムになっているけど、
この頃はずーっと同じ顔触れで一緒に戦地で生活してるんだからどうしたって家族同様、
いえ家族以上の存在になってしまいますでしょう。
でも、社会復帰もうまく出来ず精神を病んでしまっている元隊員も少なくないように思います。
今でこそ「PTSD」として認知され帰還兵のケアもちゃんとされるようになりましたが、
この頃は「PTSD」という病名もなければケアをするシステムも無かったですしね。
それはベトナム戦争も同様でそれをテーマにした映画も多いです。
毎日が死と隣り合わせで狂気が潜む非日常の世界からいきなり平和な日常にぽんと放り込まれても
うまく対応する事は難しいでしょうね。
今では戦争の形態も変わりました。
文明は更に進化し、技術も格段に進歩しました。
現代における戦争は接近戦を想定していませんし、銃で撃ちあいながら何年も続く戦争はなくなりつつあります。
とはいえ、ボタンひとつで終わるかと言えばそれは現実的ではないでしょうね。
ちなみに、
戦争映画の事とかいろいろ書いていますが決して戦争を奨励しているわけではないですよ、ちょっと念のため(笑)
それにしてもこのドラマには、現在活躍している方もたくさん出演されているんですよね。
後から過去作品でこのドラマに出てたんだ、知らなった!な俳優さんもほとんど見つける事ができましたが、
一人だけ未だにわからない人がいます。
それはBBC「シャーロック」のモリアーティ、アンドリュー・スコットさんです。
いつどの場面で誰の役で出たのでしょうか(涙)
そんなわけで、まだまだ愛するウィンターズさんと愉快な仲間たちなので、
また愛が溢れてきたら書きたいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
私がヨーロッパ戦線にハマったのは映画「遠すぎた橋」原題:A Bridge Too Far でした。
戦争映画としてはあまりドンパチもなく、この戦争では史上最低の作戦の「マーケットガーデン作戦」を
淡々とシニカルに少し笑いも含めて描かれていました。
昔の映画なのでCGもなかったですが、だからこそ戦車などもリアルに感じました。
最近のCG乱用はあまり好きじゃないし。
バンド・オブ・ブラザーズを当時観たときはまだそれほどヨーロッパ戦線に興味もなかったので、
知識も無く登場人物もよくわからない私にとって非常に難解なドラマでした。
何しろ登場人物がものすごく多いからウィンターズさんくらいしか覚えられないし背景がわからないから
隊員たちが何のために何をしているのかもよくわからない。
この話は最初のパイロットにも書いたのですが、いろいろわかってくると面白くなってきます。
その記事はこちらからどうぞ
人物の見分けがついてくると今度はE中隊のD-ディからの戦いをもっと知りたくなって。で、結局原作を読みました。
ドラマは時間も登場させる人物も限られてくるので説明しきれない部分が多々あるのは仕方ないですよね。
私は原作でかなりいろいろクリアになりましたし、面白かったです。
さて、
バンド・オブ・ブラザーズのBDにはメイキングの特典がついてました。
これを観てびっくりしたのはバストーニュの場面が全部セットだったって事です。
あのウィンターズさんの寒そうに震えていたのも演技だったんですか・・・すっかり騙されましたよ(笑)
これも寒そうだけど、実は↓これ全部紙でできているそうです。口に入ったら大変そうです。
メイキングにはトムハンクスやキャストのインタビューが中心でした。
今回トムハンクスは制作側に徹しましたね。息子は出演したけど。
ところで、
バンド・オブ・ブラザーズの中で一番閲覧していただいたエピソードはパート6の「衛生兵」でしたが、
「衛生兵」の検索からこちらに入ってくる方も多いので、今でも根強い人気な事に少し驚きました。
ほとんどあらすじしか書いていないこのブログを見て即ブラウザ戻るボタンを押した方も多いかと思いますが(笑)
私もこのエピソードは大好きすぎて、何回観たのか覚えてないくらい何度も何度も観ました。
そこで「衛生兵」エピソードの人気の原因を考えてみたのですが、
「ストーリー」? 「ユージーンさん」? それとも「衛生兵」というポジション?・・・
全部ですよね、そうですよね(笑)
何しろこのエピソードのユージーンさんは卑怯なくらい美味しすぎました。
前線の兵士に負けず劣らず勇気があって、でも普段は不愛想で人付き合いも悪くて、
でも一度心を開くとものすごく情が深いだなんて、ヤバすぎです。
バンド・オブ・ブラザーズのもうひとつの魅力は仲良しなE中隊ですよね、やっぱり。
もちろんタイトル通り男たちの絆がテーマなんですがなんですが、けんかしたり笑ったりしながら
いつもいつもくっついている中隊のみんなが本当に可愛いので、そりゃウィンターズさんも離れたくなくなるわ。
軍隊の組織は会社の組織と似たようなもので、判断力や責任感に欠ける上司だと悲惨な運命になってしまうし、
いつの時代も身体や時には命をはるのは、下っ端の兵隊なんですよね。
会社でも営業マンは「兵隊」と呼ばれたり「前線の社員」と言われたりしてます。
でもウィンターズさんはいつも自分が率先して先頭に立ち隊員たちに勇気を与え続けてきました。
本当にすごい上司だし、こんな指揮官の下でE中隊は幸せだよね。
終戦後に隊員のひとりがウィンターズさんに宛てた手紙にこんな一文がありました。
「あなたのいるだけで自分は大丈夫、生きて帰れると思えました」
兵士を安心させながらモチベーションをあげてやる気を出させる。指揮官のやるべき事って結局これですよ。
E中隊は今でも同窓会のように定期的に集まるようです。
今の米軍は定期的に必ず兵士を帰国させるようなシステムになっているけど、
この頃はずーっと同じ顔触れで一緒に戦地で生活してるんだからどうしたって家族同様、
いえ家族以上の存在になってしまいますでしょう。
でも、社会復帰もうまく出来ず精神を病んでしまっている元隊員も少なくないように思います。
今でこそ「PTSD」として認知され帰還兵のケアもちゃんとされるようになりましたが、
この頃は「PTSD」という病名もなければケアをするシステムも無かったですしね。
それはベトナム戦争も同様でそれをテーマにした映画も多いです。
毎日が死と隣り合わせで狂気が潜む非日常の世界からいきなり平和な日常にぽんと放り込まれても
うまく対応する事は難しいでしょうね。
今では戦争の形態も変わりました。
文明は更に進化し、技術も格段に進歩しました。
現代における戦争は接近戦を想定していませんし、銃で撃ちあいながら何年も続く戦争はなくなりつつあります。
とはいえ、ボタンひとつで終わるかと言えばそれは現実的ではないでしょうね。
ちなみに、
戦争映画の事とかいろいろ書いていますが決して戦争を奨励しているわけではないですよ、ちょっと念のため(笑)
それにしてもこのドラマには、現在活躍している方もたくさん出演されているんですよね。
後から過去作品でこのドラマに出てたんだ、知らなった!な俳優さんもほとんど見つける事ができましたが、
一人だけ未だにわからない人がいます。
それはBBC「シャーロック」のモリアーティ、アンドリュー・スコットさんです。
いつどの場面で誰の役で出たのでしょうか(涙)
そんなわけで、まだまだ愛するウィンターズさんと愉快な仲間たちなので、
また愛が溢れてきたら書きたいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
その後もうお気づきかもしれませんが、 アンドリュー・スコットさんは2話のジョン・ホール君ですよー。
バンブラ役者さんは、その後色々な作品に出られているので、見つけるたびに嬉しくなります。
ずいぶん前の作品に今更はまったんですが、タイムリーに感想をアップされている方がいて、ずっと追いかけ読みしてました。
記念カキコ失礼しました。
こちらこそ初めまして。
そしてコメントありがとうございます!
こんな拙い文章を読んでくださってるのと、BOBを好きな方からコメントを頂いて大変感激しております。
>ジョン・ホール君
あーー!!!
これを読んだとき死に顔しか浮かばなかったのですが(笑)確かに!確かにそうですね。
沢山の場面に出ているのにまったく気づきませんでした。。。
ありがとうございます。スッキリしました。
それにしても改めて観るとアンドリューさん、若くてかわいいです。
10年以上前のドラマなのに今観てもクオリティの高さは他のドラマにひけを取らないのはスゴイです。
これからもBOBネタを見つけてUPしたいと思っていますので、また遊びにいらしてください。
長々と失礼しました。
いろいろネットで検索しているうちに
こちらのブログを見つけました。
一言で言うととても面白かったです(笑)
ところどころdicoさん(でいいのでしょうか?)の
コメントが挟まれていて、かつ面白く
一気によんでしまいました!
12時位から読み始めて今朝の3時です。
久しぶりに時間を忘れました…(笑)
素敵なブログありがとうございました!
ちなみにわたしは高校3年生なので
言葉遣いが変だったり失礼なことを
書いているかもしれませんが
大目に見てください(つд⊂)
コメントありがとうございます!
こんな変なブログを、楽しんで頂けて嬉しいです。
それにしても高校生だなんて、お若いわ(笑)
そんなお若い方にも受け入れられるBOBはやはり魅力あるドラマなんですね。
BOBはまだまだ書きたい事が沢山あるので、そのうちまた書くと思います。
ぜひ、また覗いてみて下さい。
もう何年も前のドラマってレベルじゃないですよねか海外ドラマの凄さも改めてわかりました。
とてもわかりやすくて参考になりました
これからも頑張ってください
初めまして。コメントありがとうございます!
書きたいことを書きなぐった拙いものですが、少しでもお役に立てて嬉しいです。
このドラマのクオリティは凄すぎます。
10年以上も前のドラマだけど今でも十分通用しますよね。
何度観ても本当に飽きない凄いドラマです。
またぜひお気軽にいらっしゃってくださいね。
以前いただいたコメントから、こちらのドラマ紹介を拝見しました。
これ、本当に面白そうですね!しかもモリアーティ役の方が出てるとは、気になります^^衛生兵、いいですよね(?)私も戦争賛美ではないですが、とても好きです。
先日ドキュメンタリーでイラク帰還の米兵のPTSDについてみたのですが、戦場、大変・・・。と月並みながら思いました。イラクのほうでも大変なんだろうな、とか。
そうしたことを念頭に置きつつ、バンド・オブ・ブラザーズも見てみたいと思います。そうそう、シャーロックのUK版、結局amazonで買ってしまいました。スクリプト和訳のネット検索とdiocoさんの解説で何とかなる、いや何とかする!と自分を奮い立たせました^^
なので鑑賞は遅くなってしまうかもしれませんが、バンド・オブ・ブラザーズもチェックしてみますね。ご紹介ありがとうございます!
わー、早速ありがとうございます。
このドラマは大好きなので興味を持っていただいて本当に嬉しいです。
バンドオブブラザーズ、ぜひぜひいつか観てくださいね。
「衛生兵」のエピソードは必見です(笑)
そして現在活躍している役者さんが多いのでそこも楽しめます。
英国俳優もかなり出演していて、アンドリューさんの他にサイモンペグやマカヴォイさんも居ります。
イラクも大変だったようですね。アメリカでもベトナムとイラクはよく同列扱いされているし。
イラク帰還兵が書いた「イエローバード」という小説も映画化されて、
何とベネディクトが主演するそうです。原作読もうと思っています。
SherlockのUK版、購入されたんですね(嬉)
私の解説より記事にコメント下さった方々の解説はお役に立ちますよ!
UK版は英語字幕が出るので大丈夫ですよ。頑張ってください^^
こちらのブログに今朝たどり着き、一気に読ませていただきました。
一週間前にバンドオブブラザーズを観始めました。二回観ても登場人物が把握出来ずにいましたが、ブログを拝見させていただき、もーもー分かりやすくて感謝と感動でコメントしております。どこよりも分かりやすかったです!
私は、ストーリーもさることながら当時の服に夢中になりまして、明日、ノルマンディー上陸時のジャンプジャケットを購入しにいってきます!
いえいえ、こちらこそかなり昔のブログを読んでいただきありがとうございます。
この頃は画像のサイズもよくわからくて今見ると恥ずかしいくらいですが
こんな嬉しいお言葉をいただけるなんて、やってよかったとつくづく思いました。
コメントをいただいて久しぶりにBOBを読んだらまた観たくなってきました。
ジャンプジャケット、すごーい!結構高いんじゃありませんか?羨ましいです~