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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ちょっとだけマーベル映画

2015-10-23 07:39:12 | Marvel
ロンドン旅行記がなかなか進まないので気分転換。
マーベル映画も6本観終わったところなので先にこちらの感想を書くことにしました。

今までマーベル映画、MCUって言うんですか?は観た事なかったのですが、
ベネディクトがDrストレンジ出演決定を機に少し観ようかと思っていたら、
マラカイトさんがアイアンマンから観るといいかもって教えてくださって、
当時ちょうどHuluでアイアンマンが配信されていたので観たのですが、面白い!!


RDJ版のホームズを観た後だったのでトニー・スタークがだいぶホームズと被ったりもするのですが、
この方の飄々とした演技はやっぱり良いです。

ストーリーもアイアンマン誕生秘話やS.H.I.E.L.D.の由来もあるので原作知らなくてもわかりやすかったし、
ラストもすごくシャレていて最後まで飽きることなく観れました。
お父さんから引き継いだ会社を経営するトニーさんは天才な事もあってやりたい放題な人生を歩んでいるのですが、
中東で人質にされた時に命をかけて助けてもらったのを機に人生を見詰め直すという、
ただのチートなヒーローものではないところも人気がある理由かもしれませんね。

トニー・スタークのキャラクターもRDJならではだしジャービスとのやりとりも最高です。
ジャービスの声はポール・ベタニーだったのがびっくりです。


ウィキに制作サイドの反対を押し切って監督がRDJを起用したと書いてあって、
マーベル映画の第1弾でマーベル映画の命運を握っていたかのような話をどこかで見ましたが、
監督のキャスティング能力って本当にすごいなーと思いましたし、
RDJが今でも破格の扱いを受けている意味がわかったような気がします。

その次に本当はアイアンマン2を観たかったのですがHuluにアベンジャーズも配信されていたので
先にこちらを観てしまいました。


後になってやっぱりアイアンマン2とせめてThorは観ておけばよかったとは思いましたが、
ハルクは小さいころから馴染みのあるキャラクターだったし他も有名なキャラクターばかりなので
違和感なく楽しめました。
オリンピックのようなスター選手が集結するワクワク感が最高ですね。
それぞれの独立した映画とリンクしている作り方も上手いと思うし、
少しずつカメオ出演させているのもファンの心理をよくわかってるなーと。
これは原作がそういう作りなのかしら。


よく考えるとこれってソーとロキの兄弟ケンカを地球に持ち込んだおかげで
地球滅亡の危機になっちゃう話なんですよね。迷惑な。
トム・ヒドルストンのロキはすごく人気があるみたいで、
私のイメージはさわやかでスマートな英国の王子様でしたけど役者ってホントにすごいです。

サミュエル・L・ジャクソンやマーク・ラファロまで出てるし豪華なのね。

ヒーローものなんですけどとてもシンプルなので疲れて何もしたくない時などに観ると元気が出ます。


しかしショックだったのがSHIELDのコールソンがー、コールソンがーー!!


エンドロールの後に出てくるちょっとした映像も楽しみのひとつでした。
アベンジャーズはこの場面、これトニーのリクエストのお答えしたんですよね。
相変わらず仲悪そうに無言で食べてるのがすごくイイです。


しばらく間があいたあとにHuluが期間限定でアイアンマンの3の配信を始めて、
2も観てないのに何で?と思いながらも観てしまいました。
が、ローズの人が変わっていてしかもなぜかアイアンマンだしストーリーがよくわからなくて。
当たり前なんですけど(笑)
何だか消化不良だったのでアイアンマン2をアマゾンでレンタルして観ました。


ブラック・ウィドウがいました。このあとアベンジャーズに繋がるんですね。
何とミッキー・ロークも!怪しいです。
最近この方はこんなキャラクターで固定されているような気がします。


しかし正直に言っちゃうとやっぱりアイアンマン1が一番面白かったかな・・・・

そして、
ある日なぜだか突然マイティ・ソーを2まで観たんです。


私は昔からマッチョがすごく苦手だったのですが・・・・
ソー、ものすごくツボでした。ヤバいです。
王様で(王子だけど)甲冑、マントが私のツボなんだと今更気づきましたよ。
しかも強い、やさしい、笑顔がかわいい。
Rush観た時はかっこいいくらいしか思わなかったのですがこの後クリヘムの画像を漁ったくらいです(笑)
驚いたことにこの人はデビュー間もなくのこの映画が初主演なんですってね。
初主演でナタリー・ポートマンがお相手役なんて緊張したりしなかったのかしら、
とか思う私ってすごい小物(笑)


ナタリー・ポートマンは大好きな女優さんのひとりです。
子役でブレイクしても生き残る俳優ってあまりいないですよね。


なのでラブラブな場面とかひとり悶えていました(変態)
ぴゅーっとアスガルドに連れて行ってくれるんですよ、こんな彼氏とかいたら最高ですよー。


しかもアンソニー・ホプキンスまで出ていてびっくり。ハンニバルー。
マーベル映画って本当に豪華だわ。

裏があるんじゃないかとついつい疑ってしまいますが、良いお父さんでした。

マイティ・ソーの1の続きがアベンジャーズだったので、
やっとロキが死んだと思っていた理由とか兄弟ケンカの理由とかセルヴィグ博士との友情も理解できました。
ロキの歪み具合は半端ではないんですね。
ソーの2、ダークワールドがアベンジャーズの続きでロキが囚人していました。


でも結果的にソーはロキのおかげで成長できたんじゃないかと思っています。
良い王様になるんじゃないかと思っていましたが2でまさかのどんでん返しでした。
このあたりのアンソニー・ホプキンスの演技がすごいなーと。


何度も弟に騙されてきたお兄ちゃんがダークワールドでは弟を突き放し、
さらにその弟とタッグを組んで悪に挑むわけなんですが、
ソー1でロキが王座が欲しいんじゃなく対等になりたかったと望んだとおり、
対等に扱ってもらったんじゃないかしら、と思っています。

画像が欲しい時はタンブラーって本当に便利です。
面白いGIFとか、みんなよく考えますよね。ちょっと地雷もたまにありますが(苦笑)
これ観た時笑っちゃいました。好きなんです、ロレアルネタ。


何だかマーベルに片足突っ込みそうでちょっと怖いんですけど。
そのうちアメコミ読んだりして・・・怖
なんて、それはないと思いますが(多分)キャプテンアメリカは最新作でマーティンが出てるし観ておきたいですね。
その前にアベンジャーズのエイジ・オブ・ウルトロンを観ないとですけど。まだ観てないんです。


相変わらず画像が貼りたいだけの感想にすらなっていないものになってしまいましたが、
この辺りで終わります。
最後に萌え死んだクリヘム父娘の画像を。可愛すぎでしょー、どっちも。

ハムレット その4

2015-10-19 22:04:49 | Hamlet
お久しぶりです。
無事に英国から帰国しました。
初渡英な事もあって滞在中はてんこ盛りどころか殺人的なスケジュールになってしまい、
昨日写真を整理していたら800枚もあって、私はカメラマンか、と自分に突っ込みを入れてました。

滞在中の雑記などは後ほどまとめようと思いますが、
まずは忘れないうちにハムレットのあらすじと感想を書きたいと思います。
(恐ろしい事に既に忘れかけていますが・・・・)


場面や状況、あらすじが含まれますので
ネタバレ回避をされている方はご注意くださいますようお願いいたします。


ネタバレになるほど英語力はありませんが(泣)

友人のごるちゃんがドリパスハムレットを観に行くというので
ここは大体原作のこのセリフだと思う、という原文を追加しています。
原作のセリフなので実際のセリフとは違っていると思いますが参考程度に・・・

原文、訳ともこちらの対訳ハムレットから引用させていただきました。
http://james.3zoku.com/shakespeare/hamlet/


10月12日と14日の2回観てきました。
1回目はライトよりの中央13列目、2回目はレフトよりの中央12列目でしたが
レフトよりのほうが表情がよく見えたしセリフも聞き取りやすかったような気がします。
でもホレイショとオフィーリアは聞き取りづらくて、特にオフィーリアは何言っているかさっぱりでした。
聞き取りやすかろうが悪かろうが私には大して関係ないんですけどね(涙)

短いセリフは何とかなりますが長いセリフはもうお手上げです。
オリジナルよりは全体的に短いんだと思いますがそれでも長い!特にクローディアス。
ですが要所要所のセリフはほぼ原作通りだったのでそこは何となく聞き取ることができました。
(Mistyさん、Yam Yamさん、ありがとうです!)

舞台は向かって左側に階段があり、2階にオフィーリアの部屋がありました。
中央は奥に向かって通路があり、その通路にも人が行き交うようにできていました。
ここから場面を追っていきますがもしかしたら前後しているかも。

Hamlet
directed by Lyndsey Turner
starring Benedict Cumberbatch

冒頭はレコードを聴きながら父王の死の悲しみにふけるハムレットでした。

そこに山登りの格好をしたホレイショが登場。
ホレイショはウィッテンベルク帰りなのでこんな恰好なのかもしれません。

第一幕 第二場 城内の広間
ホ「My lord, I came to see your father's funeral.」
(殿下、お父上のお葬式に来ました。)
ハ「I pray thee, do not mock me, fellow-student; I think it was to see my mother's wedding.」
(おれをからかっちゃいけないよ。 おれの母の結婚式だろう。)
ホ「Indeed, my lord, it follow'd hard upon.」
(殿下、ほんとうに、すぐでしたね。)
ハ「Thrift, thrift, Horatio! the funeral baked meats did coldly furnish forth the marriage tables.
Would I had met my dearest foe in heaven Or ever I had seen that day, Horatio!
My father!--methinks I see my father.」
(倹約だよ、倹約、ホレイシオ。葬式に焼いたミートパイが冷たいまま結婚式のテーブルに出されたっていうわけだ。
最後の審判の前に、天国で最悪の敵に出会うほうがまだましだよ、ホレイシオ。
おれは、父上・・・父上に会ったような気がする。)


しばし歓談したあとクローディアス王に呼ばれハムレットは広間に。
それがこの場面です。

ここは原作の第1幕の通り主な人物が集り話が進んでいきます。
クローディアスがハムレット王の死やフォーティンブラス王の話をし、
メッセンジャーにフォーティンブラスへの親書を渡します。
「too much in the sun.」のセリフもありました。

第一幕 第二場 城内の広間
ク「How is it that the clouds still hang on you?」
(どうして、お前の額にいつまでも雲が陰っているのか。)
ハ「Not so, my lord; I am too much i' the sun.」
(いいえ、ご威光を充分浴びていますよ。)
ガ「Good Hamlet, cast thy nighted colour off,
And let thine eye look like a friend on Denmark.
Do not for ever with thy vailed lids seek for thy noble father in the dust:
Thou know'st 'tis common; all that lives must die, Passing through nature to eternity.」
(ハムレット、その暗い顔を脱ぎ捨てなさい、 その目を輝かせて、デンマーク王を見るのよ。
いつまでも、うつむいた眼差しで、亡くなって塵となったお父様を探すのはやめなさい。
これは普通のことよ、生きている者は皆死ぬわ、地上の生活を終えて天に召されるのよ。)
ハ「Ay, madam, it is common.」
(はい、お母様、普通のことですね。)

ハムレットの独白になるとまわりの人たちの動きがスローになります。

中略
ハ「A little month, or ere those shoes were old With which she follow'd my poor father's body,
Like Niobe, all tears:--why she, even she-- O, God! a beast, that wants discourse of reason,
Would have mourn'd longer--married with my uncle, My father's brother, but no more like my father
Than I to Hercules. 」
(一ヶ月も経たないうちに、 石になっても涙が流れていたというニオベのように泣きながら、
かわいそうな父の死体に付き添ったその靴が古びる間も無く ああ、こともあろうに母が叔父と結婚するとは。
神よ、理性のない獣でさえももっと長く嘆いていただろう。
父の弟、父にははるかに及ばない奴、おれとヘラクレスほども違うだろう。)

みんなが広間から退場しますがオフィーリアはカメラで写真を撮っています。


オフィーリアはなぜいつもカメラを持っているんでしょうね。
真実を映し出す役目の人?目撃者?

レアティーズが登場しお別れの挨拶。オフィーリアとピアノ連弾しています。
そしてポローニアスも入場。
ポローニアスはいつも手帳にメモをとったり読み上げたりしています。
ここでポローニアスの命令で家臣がオフィーリアの部屋からハムレットの手紙を探し出していたと思います。

見張り番が2名登場し、先王の亡霊を見たと報告。
ハムレットが亡霊とご対面。
クローディアスに毒殺されたことを知ります。

第一幕 第五場 城壁の上の通路、別の場所。
父「Revenge his foul and most unnatural murder.」
(あいつの残酷で卑劣な殺人の復讐をするのだ。)
ハ「Murder!」
(殺人だと。)
父「Murder most foul, as in the best it is; But this most foul, strange and unnatural.」
(最も卑劣な殺人だ、どこから見ても。 卑劣で、異常で、残酷だ。)
ハ「Haste me to know't, that I, with wings as swift As meditation or the thoughts of love,
May sweep to my revenge.」
(早く教えてくれ、 思いのままに速く、 復讐に飛んで行けるように。)


追いかけてきたホレイショたちに今夜の事は口外しないことを誓わせます。
ハ「Never make known what you have seen to-night.」
(今夜君たちが見たことは、決して口外しないでくれ。)
ホ「My lord, we will not.」
(殿下、決して喋りません。)
ハ「Nay, but swear't.」
(いや、誓ってくれ。)
ホ「In faith, My lord, not I.」
(誓います。)


気のふれたふりをしたハムレットは兵隊の服装に着替えます。
このあたりでローゼンクランツとギルデンスターンがハムレットに会いに来ていたかと。
(このあたりの記憶があいまいで・・・)

指令室のような部屋でクローディアス王が報告を受けています。
ポーランドとノルウェイの争いの話をしているようです。
ポローニアスがオフィーリアにあてたハムレットの手紙をガートルードに見せています。


ハムレット、太鼓を叩きながら登場

第二幕 第二場 城の一室
ポ「What do you read, my lord?」
(殿下、何をお読みですか。)
ハ「Words, words, words.」
(言葉、言葉、言葉。)
ポ「What is the matter, my lord?」
(殿下、内容は何ですか。)
ハ「Between who?」
(誰と誰の間の内容かな。)
ポ「I mean, the matter that you read, my lord.」
(いいえつまり、何を読んでいらっしゃいますか。)
ハ「Slanders, sir: for the satirical rogue says here that old men have grey beards,
that their faces are wrinkled, their eyes purging thick amber and plum-tree gum
and that they have a plentiful lack of wit, together with most weak hams:
all which, sir, though I most powerfully and potently believe,
yet I hold it not honesty to have it thus set down, for yourself, sir,
should be old as I am, if like a crab you could go backward.
(悪口だよ。皮肉屋がこう言っている、老人の髭はごま塩まじり、 顔はしわだらけ、
目には目やにがあふれ、知恵は乏しく、膝はがくがく、おれもまったくその通りだと思うが、
このように決め付けるのは品がないな、お前だっておれと同じくらい若くなれるのだ、
カニのように後ろの方にもどっていければな。)


ポローニアス退場後に「To be, or not to be」の場面だったと思います。

第三幕 第一場 城の一室
ハ「To be, or not to be: that is the question:
Whether 'tis nobler in the mind to suffer The slings and arrows of outrageous fortune,
Or to take arms against a sea of troubles, And by opposing end them? To die: to sleep;
No more; and by a sleep to say we end The heart-ache and the thousand natural shocks
That flesh is heir to, 'tis a consummation Devoutly to be wish'd. 」
(生きるか死ぬか、それが問題だ。
どちらが高貴な心といえるだろうか、 荒れ狂う運命の投石や弓矢にじっと耐えているか、
それとも圧倒する困難に向かって武器を取り、異議をとなえて、一切を終わりにするか。死ぬとは、眠ること、
それだけだ。そして一度眠れば、心の痛みもこの身体がうける数限りない衝撃も 一切が終わりになる。
これが敬虔なる者が渇望する 最後の極致だ。)


劇団が到着。
ハムレットの依頼を受けて先王暗殺を再現。


クローディアスは兄弟殺しの懺悔をします。
それを見たハムレットは復讐の好機と剣を振り下ろそうとしますが
祈りの最中に殺しては天国にいかせてしまうと、見送ります。

第三幕 第三場 城の一室
ク「O, my offence is rank it smells to heaven; It hath the primal eldest curse upon't,
A brother's murder. 」
(おお、おれの罪が臭う、悪臭が天に達するほどだ。 人間が初めて神に呪われた所業、
兄弟殺しの罪だ。)
ハ「Now might I do it pat, now he is praying; And now I'll do't.
And so he goes to heaven; And so am I revenged. That would be scann'd A villain kills my father; and for that,
I, his sole son, do this same villain send To heaven. 」
(今が絶好の機会だ。しかし、今あいつは祈っている。
今おれが殺(や)る。あいつは天国へ行く。おれは復讐を果たした。これはちょっと変だぞ、
もっと考えなきゃ。悪党が父を殺す、一人息子のおれが、報復のために、その悪党を天国へ送る。)


第三幕 第四場 王妃の私室
ハムレットがガートルードの私室でポローニアスを殺害。


クローディアスがローゼンクランツたちにハムレットを逮捕させイギリスに送る場面。

第四幕 第三場 城の別の一室。
ハ「I see a cherub that sees them.50But, come; for England! Farewell, dear mother.」
(ああ、ケルビム天使のように、おまえの意図はお見通しさ。イングランドか。さようなら、お母さん。)
ク「Thy loving father, Hamlet.」
(おまえの父ではないか。)
ハ「My mother: father and mother is man and wife; man and wife is one flesh;
and so, my mother. Come, for England!」
(母ですよ。父と母は夫と妻だ、夫と妻は一つの肉体だ。だから母でしょう。さあ、イングランドだ。)

ハムレットたちが退場しクローディアスが「Do it, England」と言ったところでインターミッションです。
ク「England, if my love thou hold'st at aught--As my great power thereof may give thee sense,
Since yet thy cicatrice looks raw and red After the Danish sword, and thy free awe
Pays homage to us--thou mayst not coldly set Our sovereign process; which imports at full,
By letters congruing to that effect, The present death of Hamlet. Do it, England;
For like the hectic in my blood he rages, And thou must cure me: till I know 'tis done,
Howe'er my haps, my joys were ne'er begun.」
(イングランド王よ、もしわしの温情にいささかでも感謝しているなら、わしの威光がおまえを気づかせていると思うが、
デンマークの剣が負わせた おまえの傷はまだ生々しく、おまえ自ら恭順の意を表しているのだから、
それゆえ、余の命令を粗末には扱えないはずだ、それは手紙のなかで詳しく述べ、結果を念押ししているように、
ハムレットを直ちに殺すのだ。イングランド王よ、やれ。
あれは、熱病のようにわしの血を騒がせている、おまえがおれの病を治すのだ。それが終わるまでは、
いかなる幸運があろうとも、わしに喜びはない。)


2部の幕があがると舞台セットは変わらずですが一面、黒い石炭のようなもので覆われていました。
そして舞台はデンマークの平原でしょうか。
第四幕 第四場 デンマークの平原、ハムレットがフォーティンブラスの軍隊と遭遇する場面です。

お城ではポローニアスの死でオフィーリアが狂っていき、姿を消してしまいます。
オフィーリアが運んできたケースの中をガートルードが見るとそこにはたくさんの写真と
カメラが入っていたので察知したガートルードが後を追いかけます。

第四幕 第五場 エルシノー。城の一室。
ガ「How now, Ophelia!」
(どうしたのですか、オフィーリア。)
オ「(歌)How should I your true love know From another one?
By his cockle hat and staff, And his sandal shoon.」
(まごうことなきまことの愛をどうして見まがうことができましょう、
ほらご覧、帽子につけた貝飾り、杖と草鞋の巡礼姿。
ガ「Alas, sweet lady, what imports this song?」
(ああ、可愛いお嬢さん、その歌は何を歌っているの。)
オ「Say you? nay, pray you, mark.(歌)He is dead and gone, lady,
He is dead and gone;At his head a grass-green turf, At his heels a stone.」
(まだよ、もっと聞いて。
あの人は逝ってしまった、ご婦人よ、 あの人は逝ってしまってもういない、
頭の上には草が生(お)い、足の上には墓碑が建ち。)
ク「How do you, pretty lady?」
(お嬢さん、どうされたのかな。)
オ「Well, God 'ild you! They say the owl was a baker's daughter.
Lord, we know what we are, but know not what we may be. God be at your table!」
(あら、ありがとう、パン屋の娘は、けちだったから、イエス様にフクロウに変えられたのよね。
主よ、わたしたちは、今はこうしているけれど、この先どうなるか分かりません。素敵なごちそうね。)


ホレイショのもとにハムレットから手紙が届き迎えに行きます。
ここで墓地の場面になります。
ヨリックの骸骨を手にするハムレット。

第五幕 第一場 墓地
ハ「Alas, poor Yorick! I knew him, Horatio: a fellow of infinite jest,
of most excellent fancy: he hath borne me on his back a thousand times;
and now, how abhorred in my imagination it is! my gorge rises at it.
Here hung those lips that I have kissed I know not how oft.
Where be your gibes now? your gambols? your songs? your flashes of merriment,
that were wont to set the table on a roar? Not one now, to mock your own grinning?
quite chap-fallen? Now get you to my lady's chamber, and tell her, let her paint an inch thick,
to this favour she must come; make her laugh at that.
(ああ、可哀そうなヨリック、ホレイシオ、おれはよく知っているんだ。素晴らしく奇抜な冗談ばかり言っていた。
いつもおれを背中におぶってくれた、それが今この姿、想像するだにおぞましい。吐き気がする。
ここに唇があって、おれは数え切れなくくらいキスをした。おまえのあざ笑いはどこへ行った、
おまえの跳ね回る姿、いつも食卓を爆笑させたあの陽気な冗談はどうした、
にやりと笑ったおまえのこのどくろの出っ歯をあざ笑うものはないのか。あごがすっかり落ちて。
どこかのご婦人の部屋へ行け、そしてこの顔に一インチも厚化粧をしてもらえ、それで婦人を笑わせたらどうだ。)

そこでオフィーリアの死を知ったハムレット。

レアティーズとの剣の試合の場面。

ハムレットが3本とりレアティーズが壁の剣を手にしてハムレットに襲い掛かりレアティーズが刺されます。
ガートルードは毒の入ったワインで死にクローディアスも死にます。
(このあたりバタバタと死んでいきます。)
倒れたハムレットはホレイショにフォーティンブラスに王位を継承するように言います。


ハ「O, I die, Horatio; The potent poison quite o'er-crows my spirit:
I cannot live to hear the news from England; But I do prophesy the election lights
On Fortinbras: he has my dying voice; So tell him, with the occurrents, more and less,
Which have solicited. The rest is silence.」
(ホレイシオ、おれは死ぬ。 毒が全身にまわってきた。 生きてイングランドの報告は聞けないだろう。
しかし言っておく、王位継承はフォーティンブラスだ。おれの遺言を伝えてくれ。
そして起こったことを細大もらさず彼に話してくれ。もう終りだ。)
ホ「Now cracks a noble heart. Good night sweet prince: And flights of angels sing thee to thy rest!」
(ああ、事切れた。殿下、おやすみなさい。
天使たちが群がり来て、あなたの休息に優しく歌いかけんことを。)

そして最後にフォーティンブラスが現れて終わります。

フォ「Let four captains Bear Hamlet, like a soldier, to the stage;
For he was likely, had he been put on, To have proved most royally: and, for his passage,
The soldiers' music and the rites of war Speak loudly for him.
Take up the bodies: such a sight as this Becomes the field, but here shows much amiss.
Go, bid the soldiers shoot. 」
(四人の隊長で、戦士の礼をもって、ハムレットを壇上へ運べ。
もしハムレットが王位についていたら 稀代の名君になっていただろう。その死を遇するに、
兵士の音楽と戦いの儀式をもって 力いっぱい吹き鳴らせ、銃砲を打て。
遺体をあげろ。このような光景は、戦場では花を添えるが、ここではまったく相応しくない。
行け、兵士たちに礼砲を命ぜよ。)


前半が約2時間、後半が1時間でした。

場面が変わっても舞台のセットはずっと変わらずなので
一度はハムレットを読んだり見たりしていないとわかりづらいかもしれません。
ハムレット未読の人が舞台なんて見ないか(笑)

冒頭の大広間での衣装ですがみんな白なのにハムレットだけ黒の衣装なのは
ハムレットの心情、心境を表しているんだと思います。
インターミッション後の舞台には一面黒い石炭のようなもので覆われていたのは
今まで隠されていた闇の部分や黒い部分が表面化したからなのかもしれません。
なのでかなり抽象的な演出をしたのかなーという印象です。

でも近代にした理由がよくわからないのが正直なところで・・・・
小道具のカメラは近代ならではなのですがそれ以外は、というとやはり兵隊ごっこなんでしょうかね。
もしかしたら兵隊ごっこがメインだったとか。

子どもっぽいハムレットとの批評も少なくなかったのですが、
ハムレットだけじゃなくオフィーリアも原作よりも更に少女な感じで。
じゃあ、やっぱりコンセプトはこれで正しいって事なのかしら。


確かにセリフは現代的になっていたようですし原作のセリフよりもわかりやすいと思いますが、
全体的には抽象的すぎて難しいような気もするんですけど。
オフィーリアのカメラの意味とかよくわからないし・・・
あ、これは私の英語力が不足しているからなんですけど(涙)
日本語字幕で見たらもう少し理解できるのかもしれません。

ベネディクトの演技ですが、
とにかく動きが素晴らしくて声も誰よりもよく通るし、
顔が大き・・・いえ、えーっと、とにかく舞台映えする人なんだとあらためて思いました。
キーラン・ハインズのクローディアスも威厳と小物感が混在していてすごく良かったです。

あとフォーティンブラスがすごーくかっこ良くて!
軍服フェチなんで余計にそう思うのかもしれませんが立ち姿とか惚れましたよ。


カーテンコールでは寄付のお願いをしていました。
12日はSDこそしたものの、今まで見てきたSDの画像と比べると笑顔が少なかったように思いましたが
14日に関してはカーテンコールから既に疲労困憊であまり良い笑顔ではなかったです。
この日は世界同時スクリーニングの前日だったせいもあるかもしれませんが
Black Massのプレミアもありましたし、疲れが出る時期なのかも。

先日、The South Bank Showのインタビューでいろいろな場面が放送されたようですね。
おかげでたくさんのスクショ画像が出回っていました。
そういえばカーテンコールで私の斜め前の女性が写真を撮っていましたよ。
私だって我慢しているのにずるいーとか思いましたが、ソース不明な画像を使っている時点で私も同罪ですね(汗)
でも観劇中、一番気になったのは咳ですよ、咳。
まったく遠慮のない思い切った咳があちこちで聞こえてました。日本でそれやったら袋叩きかも(笑)
長くなってしまいましたがこの辺で。

ロンドンなう

2015-10-13 09:58:10 | ロンドン旅行
お久しぶりです。
無事に渡英し、3日が過ぎました。
マメにブログを更新しようと思っていましたが全然無理でした(泣)
でも今日は何とか起きていられているので本当に少しだけ私の生存確認を(笑)

帰国したらきちんとまとめようと思っていますが
とりあえず何とか221Bとバーツに行くことができました。
今回の私の野望はこれです。ロケ地に行ったら絶対にやろうと思っていたんです。


同行している会社の後輩を盛大に巻き込み頑張ってみましたがこれすごーく難しくて
本当はふたりが握手している場面でやりたかったのですが位置が全然合わず。。。
↓この場面。


結局正面からの画像にしました。
アホですね。ロンドンまできて何をしているんでしょう。

バーツでも。これはちょっと上手くいったかなー。でもズレてますね。


そして今日ハムレットを観てきました。
で、ちょっとステージドアを見たら既に3列くらいの人だかりでした。
私たちも結構はやくに外に出たんですけど、みんな速いのねー。
待つこと10分ほどで出てきました。生カンバーバッチです。
本当に白くて瞳がきれいなの。同じ人間とは思えなかったです。

私は動画を撮りましたが後輩が写真を撮っていてくれていました。


こっちは動画から。

私のiPhoneはなぜこんなに暗いんでしょう(涙)

フラッシュたいている人も多くてなかには常時ライトモードで撮っている人もいて
すごく眩しそうでした。
結局最前列の人、数人にサインして戻っていきました。

今回はこの辺で。。。

Sherlock SP トレーラー

2015-10-09 00:08:22 | Sherlock SP
きましたねートレーラー第2弾。
先日は生殺しの10秒動画でしたもん。

それはさておき、
字を書き起こししてくれた方がシェアされていたので訳してみました。
いや、しかしこれすごーーく悩みました。
こんな短い動画じゃ内容がさっぱりわからないのでシックスセンスで訳している私にとっては
非常に難しかったし、日本語にセンスがありません。
しかも何となくビクトリアーンな言い回しだし。
あまり時間がなかったので、超スーパー意訳になっています。

動画です。
NEW TRAILER: The Sherlock Special

スクリプトの元記事。
Transcript of the new Sherlock trailer



舞台は整った、幕が上がるぞ。始めよう。




あなたは彼を守ると約束したのに。




さて、ホームズ?きっと君にはいくらかの持論があるんだろうね。


誰にでも過去はあるんだ、ワトソン。ゴーストだよ。彼らは陽の当たる日常を際立たせる影だ。




大義には常に殉死者がいる。戦争には常に特攻作戦が用いられる。そして間違いなく、これは戦争だよ。

なぜこんな事を?君は何者なんだ。


何が君をこんなふうにしたんだ?


何を言うんだ、ワトソン。






僕は自分で作り上げたんだ。

あなたは誰なの?言いなさい。


僕はシャーロック・ホームズ。住所はベイカーストリート221B。


我々は闇の中に立たされ、何の役にも立たない。結局のところ、これが19世紀ってやつだ。


終わらせないと。


これをかぶれ

なぜ?



君はシャーロック・ホームズなんだからこいつを被るんだよ。


以上です。
画面が暗くて画像が不鮮明だわ。

さてさて、どんなお話なんでしょうね。
私はやっぱりWholockなんじゃ・・・!とか思いました。
キーワードの「ゴースト」はここで出てくるんですね。

メアリーさんの黒いドレスは喪服?
依頼人てわけではなさそうだけど、被害者の関係者かしら。

シャーロック、パープルのドレッシングガウン着てましたねー。
正典では青とグレーとパープルのガウンが出てくるそうですけど、
現代版ではパープルは出てきてないような・・・・パープルのシャツは着てましたけど。

それにしてもワトソンがかっこいいですねー。
久しぶりに(失礼)頼れるジョンが見れるのかしら。

ここのステンドグラスがバスカヴィルの犬だという話をあちこちで見かけました。
よく見てますよねー。



そしてやっぱりBBC Threeが出てきてくれたので嬉しいです。


もひとつ



以下、関連記事のリンクです。

Sherlock special trailer hints at high Victorian drama
Sherlock Special Trailer Online
Victorian-Era Special
Sherlock Christmas special
Watch new Sherlock trailer

ベネディクト、イエローバード降板したんですね。
ジャック・ヒューストンに変更になったとか。
ジェニファー・アニストンの出演も決まったみたいなのですごく残念です。
オスカーのちょっと前に、共演したいねってジェンさんに言われていたみたいなので。
マーベルも楽しみだけど、こんなちょっと深そうな映画にもまた出て欲しいです。

それではこの辺で。

なぜシャーロックスペシャルは1895年が舞台なのか・・・

2015-10-07 00:45:13 | Sherlock SP
と、いう記事があったので訳してみました。
記事はこちらです。
5 theories on why the ‘Sherlock’ special is set in 1895



スティーヴン・モファットは世界的な公然の秘密をついに確定させました。
今回限りのシャーロックのエピソードはクリスマススペシャルです。

待望のシャーロックの10話目がスクリーンにやってくるまで3ヶ月をきりました。

今年の始め、ビクトリア時代のホームズとワトソンとしてベネディクト・カンバーバッチと
マーティン・フリーマンの公式プロモーション画像はインターネットを熱狂させ、
スペシャルの最初の映像もちょっとしたメルトダウンを引き起こしました。

BBC Oneのシャーロックは2010年に名探偵を蘇らせました。
コナン・ドイルのヒーローの暗いヴィクトリア朝の世界はマーク・ゲイティスと
スティーヴン・モファットの構想である現代的なセンスと上手い具合に融合しました。

単なるちょっとバカげた様に思えた5年後の現在、
iPhoneを持たないシャーロック・ホームズなどイメージ出来ないほどです。

ではなぜスペシャルの舞台は1895年なのでしょうか。

いくつかの可能性を考察してみましょう。

5.ブログ上のお話


ジョン・ワトソンはブログでシャーロックからたくさんの非難を浴びました。
十分な説明がなくそれはシャーロックに崇高な輝きを与えず、
彼の完璧な知性による推論や犯人を捕らえるスキルが伝わりません。

なのでおそらくジョンは何とかしようとしたのです。
まったく違うスタイルで事件を書き上げる事にしました。
シャーロックがどう思おうが彼が良い書き手である事を示そうとしたのか、
或いは関わっているクライアントの身元を守ろうとしたのかもしれません。

おそらくジョンはちょっと生活を変化させようと舞台と時期を変えました。
もしくはまた口ひげを生やしはじめる言い訳のためにブログを書いたとしても彼の口ひげは失敗でしょう。

或いはジョンのブログ上の話ではなく、
「空の霊柩車」に出てきたファンクラブによるファンフィクかもしれません。

4. 家族の事情。


シャーロックの偉大な曽祖父が彼にそっくりだという可能性は?

おそらく彼らは同じ名前で、おそらくシャーロックは彼の名を取ってつけられました。
多分シャーロックの偉大な曽祖父は偶然にもシャーロックの親友と同じ名前の親友がいたかもしれないですよ?

彼らは一緒に事件を解決したかもしれないしベイカー街にも住んでいたかも。
そしてご存知ないでしょうけど、彼らの家主はハドソンさんの遠い親戚なんです。

だめ?
わかりました、次にいきましょう。

3. Wholock


シャーロックとDr.Whoのファンの半分が切望し、半分が恐れたクロスオーバーです。

モファットは「私の本能はかなり尻軽なのでみんなに望まれれば与えてしまうんだ」と自ら認め、
マーク・ゲイティスは去年「可能性はある。」と漏らしました。
最高にサプライズなクリスマスプレゼントになるでしょうか?

BBC Oneの巨大なドラマの強力な融合です。
シャーロックは事件解決を試み、ドクターは愛すべき探偵が突然タイムスリップした理由に対し、
曖昧な説明を考えつくことができます。

Dr.Whoの世界にシャーロックが入り込むアイデアは何となく不安があります。
ドクターとシャーロックが口論しているところを想像してみてください。
彼が時空を利用できるようになればシャーロックの後始末をする事になる
かわいそうなマイクロフトの頭が痛くなることは言うまでもありません。

2. Did you miss me?


誰のことなのか思いつきますか?
a)シャーロックとマインドゲームで遊ぶのが好きで、
b)おそらく怪しい、当然ながら非合法の幻覚誘発剤はいくらでも簡単に手に入り
c)昨シーズンのラストで死から劇的に蘇ったかもしれないし蘇ってないかもしれません。

モリアーティは間違いなくシャーロックの頭脳をもてあそんで快感を得ています。
そしてシャーロックの妄想が19世紀での人生を想像させたのならそれは私たちに楽しみを与えてくれます。
ありがとう、ジム。

5. ‘Good morning!’


テレビ史上不自然な展開で衝撃を引き起こす原因となった有名なダラスのシャワーシーンは
それまで死者だったBobby Ewingが実は生きていたことがわかり、激怒と困惑を招きました。
つまり、すべてはただの夢でした。

それは時間周期の変化を説明してくれますます。
そして、スペシャルの最後にはうまく現在に戻るので2035年もシーズン4は通常通り続くでしょう。

そして、スペシャルがシャワーを浴びるカンバーバッチのホームズで終わるとしたら
きっとたくさんのシャーロックファンのクリスマスの願いが叶う事になるでしょう。

以上です。
何か相変わらず変な日本語ですみません。
誤訳多々ありますが・・・毎度の事です。

先日のスマイルデー(そんなのがあったんですね)でのBBC Oneのツイート。
なぜこのチョイス・・・



最後にタンブラーで拾ってしまった画像いくつか。

この視線がもうね。

↓かっこいいっすね。


これも。


ルパートさんも。


御大の「Who Do You Think You Are?」は放送されたらまとめたいと思います(希望)