一回目>ゴジラや戦闘など、特撮シーンの描写に圧倒されっぱなし Σ(゜ロ゜) (ToT)
二回目>本編含め、全体のストーリー展開が把握できた。
三回目>本編の人間模様が面白くなってきた!(*^_^*)
大まかに言うとこんな感じです。
いろいろと多角的に観ることのできる優れた作品になっていると思います。
明らかにこれまでのゴジラ映画シリーズとは一線を画しています。
こんな凄い作品になるとは正直思いませんでした...想像の斜め上を行く良い意味で裏切られたという感じ(*^o^*)
岡田斗司夫にも「やれば出来るじゃ〜ん!」と言わしめた、まさにその通りっ!
これまでのシリーズは良くも悪くも円谷英二の世界観に縛り付けられ、怪獣映画はこうあらねばならないという呪縛から抜け出せない状態だったと思うんです、60年以上も...。
極端な言い方をすれば、シン・ゴジラはヨソ者集団が作った映画です。出自も世代も。
だからこそ、こんな表現ができた(勿論ここまで許した東宝サイドも立派だと思います(^_^))
従来のシリーズに潜在していた要素を気持ち良くバッサリ切り落としている感がお見事!という他ありません。
恋愛要素がない、家族愛要素がない、人情話しもない、超能力者も出て来ない、尖った若者や利口な子供がカッコ良く活躍する要素もない、子供が喜びそうな可愛い怪獣も出て来ない、怪獣と意思が通じない、そもそも怪獣と言わない、メーサー砲・スーパーX・怪獣型巨大ロボなどの定番超兵器がない...などなど、当たり前のように組み込まれていた要素が全く出て来ない、無い無い尽くしの映画なのです。
でも、逆にそこに心揺さぶられ、感動してしまった(^_^;
ゴジラそのものの設定・描写も素晴らしい...恐竜やイグアナみたいな、爬虫類としか見ることができないハリウッド映画から見事に取り戻してくれました\(^o^)/
異形であり、畏怖の存在だからこそ、生きてくるんだと思うんですよ。八岐大蛇をベースにした世界観...これは日本人にしか理解できない要素だとは思いますが、原点はそこにあると。
もちろん不満を持つ人の気持ちもわかるし、コレじゃ無い感、小学生以下の子供連れの父母にはガッカリって観じになるでしょう。
でも、こういう思いっきり振り切った作品もあっていいんじゃないでしょうか?
シリーズに対して、強力で刺激的なカンフル剤になったと思うし、新たな可能性も提示できたと。
「終」というエンドマークを出したとおり、庵野組はコレ一作で収めて欲しいですね。続編は無くて良いと(ラストシーンから想像しちゃうと、最早ゴジラと言えなくなりそうですしね(^_^;)。
いやいや、早くもBD版が楽しみで...きっとディレクターズカット版になるでしょうし、削除された未公開シーンタップリなver.1.1って感じのパッケージになるんじゃないかと密かに期待(*^o^*)
個人的にはエキストラ参加もできた思い出深い作品でもあります。
ギッシリと高密度なため、見る度に感じが違うし、新たな発見も...中毒性高いっすよねぇ(´д`)
公開中、まだ1〜2回観に行っちゃいそう(^_^;