やばい...まだ飽きない(´д`)
昨日で計5回にもなるのに、まだまだ観ていたい思いが募るばかりで...。
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こんな私のように何度も観に行くリピーターの話しが散見されますが、逆に一度観て、つまらない、途中で寝てしまった、憤りさえ感じたと言う話しも聞こえます。
「スター・トレック」とか「スター・ウォーズ」を期待したら、「2001年 宇宙の旅」だったみたいな感じなんでしょうかね(^_^;
「2001年〜」公開当時も、宇宙を舞台にしてドンパチ繰りひろげるスペオペが主流でしたし、NASA監修の元リアリティを追求した映像見せられても地味で退屈なばかりで(冒頭は猿人だしね(^_^;)、一部マニアに受け入れられるだけのカルト作品だったようですし。
62年29作(ハリウッド作含めれば31作)もあるゴジラ・シリーズですから、そのイメージも期待するストーリー性も世代や嗜好で随分と違ってくるんだと思います。いわゆる「オレのゴジラ」ってヤツですね。
立ち向かう人間に(恋愛や家族愛などの)ドラマがない、会議ばかりで退屈、ゴジラに感情移入できないという声まであります。
なんとなくですが、肯定派7:否定派3って感じでしょうかね。
まぁ否定派のイメージを汲んで作れば、今作の売り上げも半分以下だったんだろうと読むこともできますが(^_^;
でもそんな作品なら今まで山ほど作られてきたんだし、1作くらいこんな変なのがあっても良いじゃないですか。
私自身、庵野さんがここまで凄いの作れるとは思わなかったし、樋口さんのこれまでの作風考えれば、否定派のイメージそのままの人間ドラマ重視路線で行くんだろうなぁとも思っていて、あまり期待してなかったんです。
でもですね...「シン・ゴジラ」って、とんでもなく深いドラマ性を秘めていると思いますよ。
ヒントはあらゆる所に隠されています。
「Who will know」という曲があります。この歌詞を和訳してみたら、泣けてきました。
死の孤独
己の存在なぞ たとえ今死すとも
この世では無きに等しい
道に迷い 知る者もなく
秘めたる熱き想いも遺らない
あらゆる恐れや涙を出し尽くせども
己に言い聞かせ続けなければならぬ
これ以上に悪くはならぬ
どこかに逃げ道があるのだと
もはや望みなく虚無のみ
息上がる己に見えるは下り坂のみ
それでもわずかな僥倖にすがるのみ
欲するは一条の光
己を滅す闇を打ち砕かんとするため
カミサンに訳してもらったのですが、この詞を見て「あぁ...これはゴジラの苦しみや切ない気持ちだ」と感じました(ノД`)
「シン・ゴジラ」は一見淡々としていて、特撮シーンも少なく、俳優も無表情で起伏に欠けると言われますが、Perfumeファンの私には映画「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」に寄せられた否定的意見と同じに感じました。
アイドルやアーティストの活動の舞台裏を追ったこの種の作品はたくさんありますけど、概ねAKB48などに見られる様な劇的に演出されたドキュメンタリー映画を期待するワケなんですよね。
でもPerfumeのドキュメント映画は、淡々としていますし、メンバーも穏やかで優しい。アクシデントやミスも発生するけど、共に立ち向かい、時には笑いにさえ転化してしまう。
それでも何故か感動し、涙してしまうんです{まぁファンだし、彼女たちが好きだから...という要素もあるのでしょうが}。
「シン・ゴジラ」も「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」も説明しすぎていない、観る側が行間と読み取る"秘すれば花"的な作品なんだと感じているし、何度でもみたくなる普遍性があるんじゃないかと。
小津さんの若き高橋始さんが書いた脚本について語った「勘定合って銭足らず」との感想を思い出します。要するに、なにもかも開けっぴろげに全部見せすぎている作品はつまらないんです。
観ている人の想像・解釈にお任せという作品は飽きずに何度でも観ることが多い。前出の「2001年〜」しかり、小津安二郎作品しかりです。
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昨日で計5回にもなるのに、まだまだ観ていたい思いが募るばかりで...。
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こんな私のように何度も観に行くリピーターの話しが散見されますが、逆に一度観て、つまらない、途中で寝てしまった、憤りさえ感じたと言う話しも聞こえます。
「スター・トレック」とか「スター・ウォーズ」を期待したら、「2001年 宇宙の旅」だったみたいな感じなんでしょうかね(^_^;
「2001年〜」公開当時も、宇宙を舞台にしてドンパチ繰りひろげるスペオペが主流でしたし、NASA監修の元リアリティを追求した映像見せられても地味で退屈なばかりで(冒頭は猿人だしね(^_^;)、一部マニアに受け入れられるだけのカルト作品だったようですし。
62年29作(ハリウッド作含めれば31作)もあるゴジラ・シリーズですから、そのイメージも期待するストーリー性も世代や嗜好で随分と違ってくるんだと思います。いわゆる「オレのゴジラ」ってヤツですね。
立ち向かう人間に(恋愛や家族愛などの)ドラマがない、会議ばかりで退屈、ゴジラに感情移入できないという声まであります。
なんとなくですが、肯定派7:否定派3って感じでしょうかね。
まぁ否定派のイメージを汲んで作れば、今作の売り上げも半分以下だったんだろうと読むこともできますが(^_^;
でもそんな作品なら今まで山ほど作られてきたんだし、1作くらいこんな変なのがあっても良いじゃないですか。
私自身、庵野さんがここまで凄いの作れるとは思わなかったし、樋口さんのこれまでの作風考えれば、否定派のイメージそのままの人間ドラマ重視路線で行くんだろうなぁとも思っていて、あまり期待してなかったんです。
でもですね...「シン・ゴジラ」って、とんでもなく深いドラマ性を秘めていると思いますよ。
ヒントはあらゆる所に隠されています。
「Who will know」という曲があります。この歌詞を和訳してみたら、泣けてきました。
死の孤独
己の存在なぞ たとえ今死すとも
この世では無きに等しい
道に迷い 知る者もなく
秘めたる熱き想いも遺らない
あらゆる恐れや涙を出し尽くせども
己に言い聞かせ続けなければならぬ
これ以上に悪くはならぬ
どこかに逃げ道があるのだと
もはや望みなく虚無のみ
息上がる己に見えるは下り坂のみ
それでもわずかな僥倖にすがるのみ
欲するは一条の光
己を滅す闇を打ち砕かんとするため
カミサンに訳してもらったのですが、この詞を見て「あぁ...これはゴジラの苦しみや切ない気持ちだ」と感じました(ノД`)
「シン・ゴジラ」は一見淡々としていて、特撮シーンも少なく、俳優も無表情で起伏に欠けると言われますが、Perfumeファンの私には映画「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」に寄せられた否定的意見と同じに感じました。
アイドルやアーティストの活動の舞台裏を追ったこの種の作品はたくさんありますけど、概ねAKB48などに見られる様な劇的に演出されたドキュメンタリー映画を期待するワケなんですよね。
でもPerfumeのドキュメント映画は、淡々としていますし、メンバーも穏やかで優しい。アクシデントやミスも発生するけど、共に立ち向かい、時には笑いにさえ転化してしまう。
それでも何故か感動し、涙してしまうんです{まぁファンだし、彼女たちが好きだから...という要素もあるのでしょうが}。
「シン・ゴジラ」も「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」も説明しすぎていない、観る側が行間と読み取る"秘すれば花"的な作品なんだと感じているし、何度でもみたくなる普遍性があるんじゃないかと。
小津さんの若き高橋始さんが書いた脚本について語った「勘定合って銭足らず」との感想を思い出します。要するに、なにもかも開けっぴろげに全部見せすぎている作品はつまらないんです。
観ている人の想像・解釈にお任せという作品は飽きずに何度でも観ることが多い。前出の「2001年〜」しかり、小津安二郎作品しかりです。
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