どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

七人の侍、4Kデジタル・リマスター版

2016年10月23日 17時50分00秒 | 映画
立川シネマシティでの鑑賞...一言、素晴らしかったです(*^o^*)


現状、Blu-ray化されているものは、米・クライテリオン社のパッケージが最高だと思っていて、「画質は衝撃的なほどスゴイ」とも書いているのですが(^_^;、今回の4K版はそれを軽く超えてました!

とにかく鮮明で解像度も高く、それでいてフィルムグレインもほとんど感じません。

全体的に明るく、それでいてメリハリも効いていて、処理のノウハウとソフトウェアの進化によるデジタル環境の充実ぶりを実感できました(^_^)

帰宅して、クライテリオン版を再確認しましたが...あれ?こんな酷かったっけ??と...高画質のイメージが脆くも崩壊(^_^;

いや〜わずか数年でしかないのに、デジタル技術の進歩って恐ろしいです。

まず前述したフィルムグレインが酷くて全体的にザラザラして見てられない...画面全体も暗くて、黒つぶれも著しい...。

オープニングの題字やスタッフ・キャストが黒地に白い太字・毛筆書体でドドンと表示されますが、クライテリオン版は非常にザラザラしたノイズが乗って汚い...今回の4K版はスッキリとした白一色に整っていました。

そして絵的にその差が際立っていたのは、人の吐く白い息です。

撮影は当初5月下旬に開始、8月には終了の予定だったらしいんですが(そのため配役の服装は夏物っぽい薄着)、延長による延長で、秋も過ぎ、最後は真冬(翌2月!)になっちゃったと(´д`)

そのため、特に後半になると俳優の口元からは白い息が出ているのですが、今回の4K版はそこの描写がすごく浮き上がって見えているんです。

観ていて、こんなに白い息だらけだっけ?と思い、クライテリオン版で確かめると確かに白い息は出ているけど、さほど目立っていない。気になるほどではないんですね。

ストーリーとしては秋の頃までの話しなので、もちろん演出などではありませんし、むしろ余計なものなんですが、そんなものまで浮き上がってしまう鮮明さに改めて驚き舌を巻いている次第です(^_^;

これが60年以上も昔に撮られた作品とは思えない、本当に信じられないくらい凄い仕上がりになっています。

早くBlu-rayのパッケージになってくれることを期待しますが、まずは映画館のスクリーンで観ておいて良かったなと思いましたね。

あ、そうそう音声処理もスッキリシャッキリに処理されていました。東宝版・クライテリオン版ともに籠もったようなモゴモゴしてたけど、かなり良くなってます。

まぁそれでも早口でまくし立てられると、何を言っているのか聴きとりづらいんですけどね(^_^;

映画館でも日本語字幕版で観たいなぁと思いました。

公開期間は11月4日まで!

とにかく黒澤明ファンなら必見!ちょっとでも気になる・引っ掛かる人なら観ておいて損はないです!朝10時ですが、時間作って対応する映画館に行きましょう\(^o^)/