ザップーン、、ザザザー、、
うねる波に乗り、白波を潜り、引き潮に身を任せてたっぷり遊んだ。
潮の香りと潮騒の音が脳裏に染みついた、私は根っからの海っ子である。
文部省唱歌にある「我は海の子」をよく歌ったものだ。
この歌は元々7番まであるが、4番以降は敗戦後、国防思想や軍艦が登場する
という理由でGHQの指示により教科書から削られたそうだ。
この歌は、海辺で育つ少年が「たくましく成長し、やがては日本の国を護る」
と言った国防意識を少年に植え付けるための意図を持ったものだったとのこと。
1番から3番までは問題ないとされ、今に歌い継がれて日本の歌100選にも
選ばれている。
我は海の子
1)我は海の子白波の さわぐいそべの松原に
煙たなびくとまやこそ 我なつかしき住家なれ
2)生まれてしほにゆあみして 波を子守の歌と聞き
千里寄せ来る海の気を 吸いてわらべとなりにけり
3)高く鼻つくその香に 不断の花のかをりあり
なぎさの松に吹く風を いみじき楽と我は聞く
4)丈余のろかい操りて 行手定めぬ波枕
百尋千尋海の底 遊びなれたる庭広し
この歌は、海が好きな自分の気持ちを代弁している様でお気に入りだった。
その頃の思い出が一気に溢れ出す懐かしい歌である。
今でも 我は海の子 なのである。