私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

ル・ポン 国際音楽祭2014開幕

2014年10月15日 | 「いと をかし」なものたち

               昨晩、兵庫県赤穂市にある文化会館(ハーモニーホール)で室内楽を聴いて来ました。
               ベルリンフィルで第一コンサートマスターを務める樫本大進氏が音楽監督です。

               お母様が赤穂市の出身で、ご本人も幼少期の数年を過ごしたというご縁でこの地に
               2007年国際音楽祭ル・ポンをスタートさせました。

               ヴァイオリンのソリストとして、ベルリンフィルのコンサートマスター、室内楽の他の
               アーティストとの共演等々、忙しく世界中を駆け回っておられますが、この音楽祭は
               樫本氏の重要なライフワークの柱になっているそうです。

               17歳にして5つの権威ある国際コンクールで優勝するという輝かしい経歴の持ち主です。
               その後の活躍は周知のところで、ロリン・マゼール、小澤征爾、マリス・ヤンソンスなどの
               著名な指揮者のもと、国内外のオーケストラと共演を重ねました。

               ル・ポンは「音楽を架け橋として、人と人のきずなを大切にし、平和で幸せな世界を作りたい」
               という樫本氏の願いが込められており、彼の声掛けで世界一流の若手奏者が集います。
               身近なところで、このような音楽祭の聴衆になれることは本当に幸せです。
                                                                                                                                    
       今回の出演者は、コントラバス奏者のナビル・シェハタ氏(元ベルリン国立歌劇場の
       首席奏者)やラディク・バボラーク氏とブルーノ・シュナイダー両氏(ホルンのスーパースター)
       など素晴らしい顔ぶれです。

       オーケストラと違って、それぞれの楽器の音色がよく聴こえます。
       一つ一つの音を聞いていると、ふわーっと夢の世界に誘われるようです。
       拍手が鳴りやまずに、三度の舞台での挨拶も、さらに感動の余韻を広げるようでした。

       終わってすぐに次回が楽しみになる、そんな素敵な音楽祭でした。



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