昨晩、兵庫県赤穂市にある文化会館(ハーモニーホール)で室内楽を聴いて来ました。
ベルリンフィルで第一コンサートマスターを務める樫本大進氏が音楽監督です。
お母様が赤穂市の出身で、ご本人も幼少期の数年を過ごしたというご縁でこの地に
2007年国際音楽祭ル・ポンをスタートさせました。
ヴァイオリンのソリストとして、ベルリンフィルのコンサートマスター、室内楽の他の
アーティストとの共演等々、忙しく世界中を駆け回っておられますが、この音楽祭は
樫本氏の重要なライフワークの柱になっているそうです。
17歳にして5つの権威ある国際コンクールで優勝するという輝かしい経歴の持ち主です。
その後の活躍は周知のところで、ロリン・マゼール、小澤征爾、マリス・ヤンソンスなどの
著名な指揮者のもと、国内外のオーケストラと共演を重ねました。
ル・ポンは「音楽を架け橋として、人と人のきずなを大切にし、平和で幸せな世界を作りたい」
という樫本氏の願いが込められており、彼の声掛けで世界一流の若手奏者が集います。
身近なところで、このような音楽祭の聴衆になれることは本当に幸せです。
今回の出演者は、コントラバス奏者のナビル・シェハタ氏(元ベルリン国立歌劇場の
首席奏者)やラディク・バボラーク氏とブルーノ・シュナイダー両氏(ホルンのスーパースター)
など素晴らしい顔ぶれです。
オーケストラと違って、それぞれの楽器の音色がよく聴こえます。
一つ一つの音を聞いていると、ふわーっと夢の世界に誘われるようです。
拍手が鳴りやまずに、三度の舞台での挨拶も、さらに感動の余韻を広げるようでした。
終わってすぐに次回が楽しみになる、そんな素敵な音楽祭でした。
