10月2日 母が雲の向こうの人になってしまいました。
まるで、この雲のようなか細い息がすーっと消えました。
600キロも離れて暮らす私が母の人世の終わりに立ち会えたことは
悲しいながらも、こんなに嬉しいことはありません。
9年前に脳梗塞で倒れてから今まで寝たきりの生活でしたが、お義姉さんの
献身的な介護に支えられて、幸せな療養生活を送ることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
荒い息づかいが段々と弱くなり、最後は安らかな寝息のようになって、ふっと
息がなくなりました。ああ、、お母さん、、やっと樂になったね、、よかったね、、
兄も義姉も間に合って、よかったね、、よかったね、、
葬儀の時には、分かっていたけれど、やはり母との別れは辛くて泣いた。
最後に頬を撫でて「お母さん」と呼んだ、本当にこれがもう最後、、
お骨になったら、辛さが少し和らいで、お斎(おとき)の席では皆さんと思い出
話などしながら楽しく過ごした。 ※ お斎(葬儀の後の会食)
そして、お斎も終わり、皆がぞろぞろと会場の玄関に向かった時に、誰かが言った。
「おばあちゃん忘れてる!」、、そうだった、、母の遺影と骨箱を飾ったままだった、、
「ああっ、お母さんごめんね、忘れて帰るとこだったわぁ、、」
「さっき、あれほど大泣きしてて、なんと、もはや、、」兄がそう言って笑った。
笑いで締めくくった葬儀。
朗らかだった母は呆れながらも、一緒に笑っていることでしょう、、
こんな私ですが、また頑張って生きて行きます。
人生泣いたり笑ったり、、旅は道連れ世は情け、、
また、皆さんよろしくお付き合い下さいね。