私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

雲の向こうへ

2014年10月06日 | 思うこと

                  10月2日 母が雲の向こうの人になってしまいました。
                  まるで、この雲のようなか細い息がすーっと消えました。

                  600キロも離れて暮らす私が母の人世の終わりに立ち会えたことは
                  悲しいながらも、こんなに嬉しいことはありません。

                  9年前に脳梗塞で倒れてから今まで寝たきりの生活でしたが、お義姉さんの
                  献身的な介護に支えられて、幸せな療養生活を送ることができました。
                  感謝の気持ちでいっぱいです。

                  荒い息づかいが段々と弱くなり、最後は安らかな寝息のようになって、ふっと
                  息がなくなりました。ああ、、お母さん、、やっと樂になったね、、よかったね、、
                  兄も義姉も間に合って、よかったね、、よかったね、、

                  葬儀の時には、分かっていたけれど、やはり母との別れは辛くて泣いた。
                  最後に頬を撫でて「お母さん」と呼んだ、本当にこれがもう最後、、


                  お骨になったら、辛さが少し和らいで、お斎(おとき)の席では皆さんと思い出
                  話などしながら楽しく過ごした。  ※ お斎(葬儀の後の会食)

                  そして、お斎も終わり、皆がぞろぞろと会場の玄関に向かった時に、誰かが言った。
                  「おばあちゃん忘れてる!」、、そうだった、、母の遺影と骨箱を飾ったままだった、、
                  「ああっ、お母さんごめんね、忘れて帰るとこだったわぁ、、」

                  「さっき、あれほど大泣きしてて、なんと、もはや、、」兄がそう言って笑った。
                  笑いで締めくくった葬儀。
                  朗らかだった母は呆れながらも、一緒に笑っていることでしょう、、


                  こんな私ですが、また頑張って生きて行きます。
                  人生泣いたり笑ったり、、旅は道連れ世は情け、、
                  また、皆さんよろしくお付き合い下さいね。
                 
コメント (2)
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