わが薬局の漢方お馴染みさんから「自分が飲んでいる杞菊地黄丸がいいのかしら?」とご紹介くださった70代女性。ずっとふわふわするめまいが治らず病院薬を飲んでいるが変わらないとのこと。
体調を伺うとこの女性の場合に考慮すべきは、治す力が足りない(気虚)ところでした。
そのためには、効能に「めまい」とは書かれていない処方で対策することになるのだが、この対策を手抜くと、長年治らない症状はなかなか改善しない。
このことを納得いただいて、気虚対策と、「めまい」の効能がある漢方薬の2種類で服用を始めると、幸いたった2か月ほどで解消され、今は補気薬だけで元気を保ち、めまいは再発してない。
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漢方の考え方は西洋医学と異なり、養生とか予防のために使うものがある。これは食事療法に近いものかもしれない。
そもそも、病気になる、症状がなかなか取れない、という状況は治癒力が落ちているからだ。症状を抑える薬が体を元気にしてくれるわけではない。
「薬が効かない」のは自分の効かせる「体力が足りていない」場合も多い。手を抜かず日々ちゃんと養生することです。
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