漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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漢方で不妊症克服・20代

2009-02-07 | 生理・生理不順・生理痛
20代後半ですが、すでに2、3年ホルモン治療を続けているがなかなか妊娠しないということでした。
クロミッドの反応性も落ちており、服用量が増えるばかり。

「ホルモン治療をしないと私、生理がこなくなっちゃいます」
と、1周期も休もうとしません。顔には出しませんが結構思いつめているのでしょう。

「そう・・・」もちろん強制する権利は私にありません。

しばらくたったある日、はじめてご主人もいっしょに来てくれましたので、
ふだんよりは積極的に私の思いを伝えててみました。

今はホルモン治療の反応性が落ちているのだから
さらにその量を増やして無理して続けるよりは、
一息ついて、漢方や日々の養生でしっかり体づくりをする時間をとること。
そうすればまたホルモン剤の反応性が良くなると思う。



夫婦二人で話を聞けば、
彼女がひとりで抱え込んでいるような気持ちから脱出して、
二人で明るく悩みを共有するようになるのではないかと思ったからです。
(もちろん夫君は優しそうな人です。)
だけど彼女はちょっと半泣きで、
この日は少し後味の悪さを残して相談を終了しました。

少しでも内に抱え込んだ悩みが解放されればいいなあ、と思っていました。
(おせっかいかもしれないけど・・・)

と、
間もなく電話が彼女から来ました。
「あの~、結局あのとき妊娠してたみたいで・・・」
「え~、!!!」(あのときまだ高温期だった)
つまり、この件に関しては私のひとり相撲に終わってしまったわけです。(おそまつ・・・・)


漢方治療を始めるとすぐ次の周期には高温期が14日くらいに伸びて充実した方です。
低温期が4週間くらいと長いタイプ。
妊娠した周期では、生理時に高温が残る状態だったのがうまく改善されたと手ごたえを感じたところでした。
炒麦芽、婦宝当帰膠、参茸補血丸、涼血清営顆粒を利用し、漢方治療を始めてから4周期目で妊娠にこぎつけることができました。

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