耳鳴りは治らないと言われていて、病院に受診しても、聴力低下の検査は受けることができますが、それも耳鳴りもこれと言って薬がないのが実情です。
先日、中国の耳鼻咽喉科専門医師による講義を受け(この頃はZoomで便利だ)、耳鳴り対策を再考察する機会を得ました。
静かな谷津干潟、台風の影響で曇天時々雨
通常、五行学説では「腎は耳に開竅す」で、まず腎虚を考えます。
確かに年をとると(腎虚)、耳鳴りを訴えることが多くなります。
そして腎虚の症状が明らかな人は、補腎剤を続けて体がしっかり建て直されると、その結果、耳鳴りも驚くほど改善するのです。
この「体がしっかり建て直されると、その結果」というところがキーポイントでした。
耳鳴りの発症原因に、ストレスや、蓄積疲労や、不眠が絡んでいると、補腎剤だけでは効果が上がらず、たとえば漢方相談して「まずはそのイライラ状態を何とかしましょう」と理気剤や補気剤を服用してもらうと、体がリラックスして、耳鳴りが気にならなくなることがままあったのです。
つまり耳鳴りは、体調が傾いてきている警告信号であり、その体調を明らかにし「体をしっかり建て直せば、その結果」警告信号である耳鳴りは止まるというわけです。
ぜひよくご相談くださり、耳鳴り改善を目指してください。
しんと静かな干潟に、声が聞こえてきたと思ったら群れがやってきました(メダイチドリ)
こちらはトウネン。水鳥も水浴びする(笑)
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体が元気になるカギは人それぞれなのですね。
ずっと勉強です。