胃がつかえて食欲がなく、しばしばムカムカして吐いてしまったりするという症状が半年以上続いているという女性のこと
漢方薬をおすすめし、しばらくして体調を訪ねると、
「あの漢方を1服飲んだら、その日何度か下痢をしてしまって、飲むのを止めてしまった。合わなかったみたい」としょんぼり。
その時の様子を伺うと、
お腹が痛むわけでもなく「何度も催してトイレに通った」「そのあとはスッキリした」
胃のつかえや吐き気はどうかと尋ねると、
忘れていたことを思い出したかのように「あ、胃はもう治ったから大丈夫」
つまり、
「半年以上も胃の不快で悩んでいたのに、漢方飲んで1日下痢をしたらスッキリして症状は解消した」
冷静に考えてみてください。
それは漢方が合わなかったのではなく、漢方によって「つかえ」ていたものが下から排出されたと考えるのが自然です。下痢が苦しくもなくスッキリしたなら、体は下痢で出すことで回復したと考えるべきでしょう。
食べたものは、消化器を下へと移動して最終物は便として出るのが正しい方向で、つかえたりゲップがでたり吐いたりするのは、その流れが止まって逆流しているからです。
なので、「スッキリ」と下痢をすることも効いている形なのです。
干潟の遊歩道に咲いていたこれはナワシログミかな?濃厚な香りがしていた。
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