漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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第9地区(映画)破られる既成概念

2010-04-19 | 映画
ゴキブリには悪いけど、ゴキブリが嫌いです。
どうにもあの触角と顔のあたりが・・・
幼いころから植えつけられた先入観でどうにもなりません。

差別とは、理屈抜きのそんなことからも始まるのでしょうね。

ゴキブリを連想してしまう宇宙人と、空を覆って動かないドでかい宇宙船と
南アでは20年も共存しているという設定に驚き、よくぞ人類は宇宙人とここまでと感動するけど、
なのに始めのうちは、こんなにイライラする映画か?と不安になり、
やがて人間と宇宙人(というよりヴィカス)との戦いに及んでは、
二転三転する展開に驚きとともにのめりこみ、
そのたびに主人公ヴィカスの見え方もコロコロ変わる。
傷ついたヴィカスを早く救えるという方法に期待すれば、宇宙人は平気で3年待てという。
またしてもその一言に既成概念を打ち砕かれ、もうすっかりしてやられた感じ。

なんだか、いちいちの事柄に度肝を抜かれるのですが、たぶんそれは相手が宇宙人だからで、
人類の歴史を振り返れば、平気で何十年も人道的でない状況を続けていたりするのは
まれではなく、逆にこの映画によってそのことがすごく異常なことだと改めて気づかされたりする。


「第9地区」:★★★★★ 思い切って。 驚きの連続ですごく新鮮な感覚でした。

監督 ニール・ブロムカンプ
製作 ピーター・ジャクソン
出演 シャルト・コプリー デヴィッド・ジェームズ ジェイソン・コーブ

追伸)昨日の日曜日、シャッター・アイランドを観ようとのんきに出かけたら
チケット売り場が「アリス」と「のだめ」によって埋め尽くされており、
チケットを買うだけで30分近くかかりやっと入場できました。
いやな予感はしてたのだけど、こんな話題作が同日で上映スタートするなんて
珍しいですよね。疲れました~。映画の感想は後日・・・