

というのは、昨年流産した30代半ばの女性。




結婚してすぐ第1子を妊娠できたのにその後4年、なかなか妊娠せず、
昨年ようやく妊娠反応を確認できたと思ったら8週目で流産

その後どうにか生理周期が回復したので、漢方をやってみようと来局された女性でした。
腰から足にかけて冷えやすく、生理出血量はかつてよりずいぶん少なくなっている。
第1子出産後20kg体重増。マンネン肩コリや頭痛あり。
生理周期は30日前後だが低温期やや長めで低温から高温への移行に
日数がかかり、その分高温期が短め。

すぐに低温から高温への移行がスッキリ。まだ低温期は17~21日だけど。
むくみやすいので「補腎剤」として牛車腎気丸を加える。
これでダイエットの手助けになるといいのだけど・・・

基礎体温グラフはきれいな台形で勢いがあり、体調も良さそう。
低温期のスパイクが多いのでこの期間の「活血剤」を変更してみる。

低温期がなだらかな波となり、基礎体温グラフがとてもよい。


ま、気にせずに。めげない、めげない。

と、

そしてやっと妊娠8週目。
流産経験があるので心配だけど、検査では順調とのこと。
もうすぐ安定期だ。

この女性の場合、お血(血流が悪い状態)対策として、活血剤をいくつか変えて対応しました。
流産後の活血をまずしっかり行い、しかしすぐにも妊娠する可能性もあるので
高温期はごく穏やかな活血剤を使用します。
治療中盤から、低温期の気血の流れが良くない状態が現れたので理気作用のある活血剤に変更。
体重はあまり減らなかったけど、骨盤内の動きはこれらによって良くなったのではないかと思います。

体のちょっとした躓きや偏りを改善するれば、するっと通り抜ける。
漢方薬ってその中身は自然にあるものだけど、
自然の力を借りればそんなことがふっとできてしまう。
