漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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デンデラ(映画)・・・発想が男性的?

2011-07-09 | 映画

姥捨て山に捨てられた70歳以上のばあさま方が、デンデラという村でしっかり生きていたというお話。

キャストはそうそうたる女優陣で、迫力の女優魂をみて感動しようかなあと
気楽に映画館に行ったら大入りでびっくり。
中高年男女に大人気なのか? なんせこのメンバーだしなあ・・・

まずこの豪華な役者たちを判別するのがなかなか難しいです。
観終わった後にキャストリストを見て、ウッソーどこにでてた~?と思った女優さんが何人もいる。
いまだに不明だ。

さて、歳をとるとこんな気持ちになるだろうか、正直言ってわからん・・・

デンデラをつくった100歳になる彼女(草笛光子)は、一人っきりのときの映像では、
解放され自由な生活を充分楽しんでいたように見え、
(実際、一人で年寄りが山の中で生きるなんてそんなに楽じゃないと思うけど)
それが、自分を捨てた村を皆殺しにしてやる!なんて目標をたてるだろうか。

百歩譲ったとして、それを阻む熊とか雪崩とかに直面して、
あんな男みたいな悔しそうな表情で立ち向かうんだろうか。

「ここは地獄だ」というセリフがわからないでもない。
何が間違ってるんだろう、この村は。

一方「自分の思うようにしろ」と言われて(いままで自分で考えたことが
ないからどうしていいかわかんねえといっていた)、目が覚めたように
熊を追う女(浅丘ルリ子)のその行動も理解に苦しむ。
熊は何の表現型なのか。熊に勝ちたいと思った彼女の発想の原点は何か。


デンデラ:★★★ なんかこう、発想が男性的なような気がしてしっくりこない。
自分が老後、捨てられたりしたら相当悔しいけど、
年寄り同士が集まったら、もう少し穏やかな心境にならんもんだろうか。
とりあえず、若者に頼ることができない分、筋骨は衰えないようでそれはいいかも。


監督 天願大介
キャスト
浅丘ルリ子  倍賞美津子 山本陽子 草笛光子 山口果林
白川和子 山口美也子 角替和枝 田根楽子 赤座美代子