漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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梅雨あけに焦って

2011-07-12 | 植物&動物

梅雨明けにあわてて、ツユクサをアップ。
これからかこれからかと身構えていたらそのままどこかへ行ってしまった今年の梅雨。

日差しがガラッと変わって、刺すように強い。
何年生きてもこの変わりようには驚かされる。

たった数日前の散歩の写真をみれば、湿気の多さが画面にねっとりあらわれていた。


朴の木(ほおのき)(厚朴)の実
(花はタイサンボクを小振りにしたような白い花だが、いつも写真のチャンスを逃してまう)
大きな葉っぱは、朴葉寿司など殺菌作用を利用して料理にもよく登場する。
この樹皮は、漢方成分としてよく用いられる。
たとえば、漢方薬の名前にもあらわれている半夏厚朴湯とか。
「行気薬」という分類に入り、気の流れを下へと整える。
なので、のどのあたりに詰まる感じがあるとか、胃部のつかえや腹がはるなどに
用いるとスッキリする。

騒がしく鳥が鳴きしきっていると思ったら、ヤマモモの木においしそうな赤い実が
びっしりついており、根本は落ちた実で埋め尽くされるほどで赤く染まっていた。

これがおいしいんだけれど、道路沿いに並んでいてほこりをかぶっているので、
ちょこっとだけ味見をする。ん~、やっぱり甘い!

千手院という寺院にある大木「スダジイ」の根っこ。直径2mくらいある。

その大きな根っこの空洞の入り口にはまさに狛犬と鳳凰。
(実際、狛犬はもっと狛犬ぽく、上に止まる鳳凰ももっと立派に見えてたんだけど写真ではいまいちでした)


散歩中、私の何が面白いのかしばらく後をついてきてくれたトンボ。


夾竹桃(キョウチクトウ)は真夏の花。もう咲き始めている。
夾竹桃は毒性があるので食べようとしないことです。
梅雨空で見るとしっとりして見えるけど、
私の中での夾竹桃は、夏休み真っ盛りに汗をかいている情景をイメージする。
これは幼少期のスリコミってものでしょうか。