演劇やまと塾公式ブログ

神奈川県大和市で活動している市民劇団「演劇やまと塾」のブログです☆なお、掲載されている画像、動画等の無断使用を禁じます。

 つらつらと。

2008年03月02日 01時24分46秒 | Weblog
 色々と考え事をしておりますKAIZUKAです。他にやらなきゃいけない事が溜まってるのに・・・。

 水野さんの報告にもありましたが今日は定例会でした。少人数でしたが色々とやれてよかったと思う。新メンバーも驚くほど成長してきて楽しみだ。


 ナカナカ全員揃う機会がないのでここにつらつらと思った事を書いてみる。


 今日稽古が終わってから昨年8月の子供演劇フェスティバルのDVDを見た。試演会の舞台詩もそうだったケド、音響やら何やらやってるのでナカナカ正面から見るチャンスがない。今日のDVDで子供演劇フェスティバルを始めて正面から見た。自分で創っておいてなんだケド、思ったよりいい舞台だった。その中で思った事がある。


    「せみのおべべ」  金子みすず

   母さま、裏の木の陰に、せみのおべべがありました。

   せみも暑くて脱いだのよ。 脱いで忘れていったのよ。

   晩になったら寒かろに、どこへ届けてやりましょか。


 ユカリちゃんが読んだ詩だ。文章に書くと短い言葉の列だがユカリちゃんの心を通り声として伝わると、何とも言えない情景が浮かんで来た。これが「演劇」なんだよなぁ~ってしみじみ思った。

 詩もそうだし戯曲もそうなんだけど、言葉を書くのって凄いパワーがいる。こんなワタクシでも「ターミナル」を書いた時は一字一句に魂を込めて書いた。それはあくまで戯曲だから感じる事は人それぞれで内容が面白くないと感じる方もいるだろう。だけどそれは「紙面の上」での話しだ。詩は紙面で読むものかも知れないケド、戯曲は俳優が言葉にして初めて「演劇」として生まれ変る。言い方を変えれば「人間がおもしろくする」のである。俳優や演出やスタッフのチカラでね。


 それともうひとつ。 今日の稽古だけじゃなく最近の稽古で特に感じるんだケド、ここは「新生やまと塾」なんだなぁって。 新団員も増えてきて凄く嬉しい。色んな個性や技を持ってる人がたくさんいる。これからも新しい仲間が増えて行くだろう。演劇と伝統芸能は違う。能や歌舞伎と言った伝統芸能は長い時をかけてひとつのジャンルや同じ作品を「芸術」というものまで確立させてきた。これは我が国が誇るべきものだ。しかし演劇は違う。やまと塾のように新しいメンバーの風を受けながら常に進化し続けて行かねばならない。「大和爛漫」は素晴らしい舞台だった。しかし、今はもう新生やまと塾だ。過去の宝物は大切にしまい新たな何かを創りあげてほしいと願うばかりである。