青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

阪急東通り商店街 喫茶「田園」

2020-10-23 | 昭和の喫茶店

阪急東通りにあった、喫茶店「田園」ご存知ですか?

友人たちと昔のことを話すと、必ず出るのが喫茶店についての話題。今は、コーヒー・チェーン店ばかりで、個性あふれる喫茶店が本当に少なくなりました。増えることは無く、数少ない名店も、マスターの高齢化で閉店になって行きます。

富国生命ビルの前にあった田園も、いつの間にか無くなりましたが、記憶に残るお店でした。90年代初頭まではあったのですが、いつの間にか消えていました。この写真は、お店の写真を正面から撮ったものではありませんが、80年代始めの東通り商店街の写真です。右真ん中の白いお店の看板をご覧下さい。懐かしい「田園」のものです。この道を真っ直ぐ行き、新御堂を超えたら「フォーカルポイント」などのディスコがあり、後に戻れば阪急百貨店の前、ナビオの尖った先の交差点に出ます。この撮影地点を左折したら、OS劇場。右折したらお初天神通りへ。 

写真の左端のビルは、3階が「梅田ニューシネマ」です。ここは洋物のポルノを上映する映画館でした。当時大学生の方なら知っているかも。(笑)

お店は6階建てで有名バンドが生演奏をして、ステージが2〜5階までエレベーター式に上下するので、どの階のどの席にいても生演奏を聴くことが出来ました。夜中の遅くまで、タバコの煙がもくもくとする中、営業していたのを覚えています。いつ大勢で行っても、大抵席に困ることが無かったので、梅田でのコンパの後の2次回で重宝していました。夜はバンド、昼は音大生がフルートやピアノ演奏をしていました。

バンドは6回の楽屋からエレベーターに乗り、エレベーター式のステージで上下しながら演奏をします。ある階に綺麗な女性がいたりすると、その階での演奏時間を長くしたりしていました。(笑)客席の写真(右・真ん中)、右側に1人でおじさんが座っていますが、その後方ガラス張りの部分がステージの上下する部分です。40年も前に、こんな喫茶店が東通りにあったのですが、知っている人が少ないのが残念!

お店の外観は、90年代初頭のものです。写真左上の看板も、今日最初に掲載した写真よりも後に、新しく作られたものです。

現在は「アレグレ」「カンパーニュ」等という食事・パーティのお店になっていますが、かつての田園があった「田園ビル」を改装したもの。カンパーニュってフランス語で「田園」です。田園は、この東通りの本店以外にも梅田界隈に、オーナーが同じ名前で数店チェーン店を経営していました。 

 

宮崎美子 週刊現代で一足先にビキニを披露!

2020-10-21 | 本は友達・読書も大切です!

本日発売の週刊現代で、12月25日発売の「20121年度版カレンダー&フォトブックセット」とは別のショット・・・とは言え、同じ時に篠山紀信が撮影した写真が掲載されています。

今日1日、僕らはの世代はこの話で持ち切り。売り切れで手に入らなかった!という声をよく聞きました。アマゾンでも正規のアマゾン発送分は売り切れのようです。

懐かしいと言う人から、現役ファンまで楽しく話題にしているのは微笑ましく、コロナや芸能人の自殺の連鎖、瀬戸大也の不倫の話題などに食傷気味の僕らは、久々に気分よく1日を過ごすことが出来ました。世の中にはやはり明るい話題が必要です!

若い人も、昔のCMをYouTubeで見て知っているようで、「こんなに可愛かったんだ」と、今も可愛い宮崎さんに失礼発言をする人も。(笑)ぜひ、TVのバラエティ番組ではなく、映画やドラマで活躍して欲しいと思います。 

 

宮崎美子・週刊現代にも登場! ~今のキミもピカピカに光って

2020-10-20 | 本は友達・読書も大切です!

女優の宮崎美子さん(61)が、芸能生活40周年を記念した「宮崎美子 40周年カレンダー&フォトブックセット」で、40年ぶりとなるビキニ姿も披露して話題を呼んでいます。

大学時代、写真家・篠山紀信氏(79)が撮影した「週刊朝日」の表紙でデビュー。「いまのキミはピカピカに光って」のフレーズが記憶に残るテレビCMの水着姿で全国区に。芸能生活の節目に篠山氏と再びタッグを組んだ宮崎は、「40年前に戻ったような新鮮な気持ちで撮影しました。お天気も良く、気持ちよく、気づいたら泳いでいました。カレンダーということで、来年は良い年になれば」とコメントしています。

カレンダーは21年度版で、本人保管の秘蔵写真収録のフォトブック付き。ドレスや浴衣姿なども披露。昨日19日から全国やネットの書店で予約受け付けが開始され、予約限定生産商品となっています。値段が6,600円とやや高いので、転売目的で予約購入する人は少ないとは思いますが、ファンの方は急いだほうが良いかと。僕も昔、ミノルタのCMで彼女を好きになり、当時購入した彼女のグラビアが掲載された「GORO」は今も持っています。(笑)彼女はこれまで、自身の写真集やカレンダーをほとんど出さなかっただけに、今回はカレンダーよりフォトブックの内容の方が気になるのですが。

ちょっと、この値段は・・・でも、見たい・・・という方は、本日(10月20日・火曜日)発売の「週刊現代」をどうぞ!このカレンダーとは別のショット(同日撮影)が11ページにわたり掲載されています。

 
  

青春の “ 栞 ” ~文庫本のオマケがお宝に!

2020-10-17 | こんな「モノ」ありました!
懐かしいもの、時代を感じるものって、ひょんな所から出て来ます。
 
実家に置いてるものを整理していると、ついつい手が止まってしまう!こんなものが出て来た時は。(笑)
 
文庫本に挟まれていたチラシと栞(しおり)。今となっては、お金を出して買った文庫本の方はゴミ箱行き。本来なら買った時に捨てていてもおかしくないチラシの方が、永久保存!(笑)
 
 
懐かしさを伝えてくれるものって、掛けた金額や時間と無関係!何が将来価値を持っているかは、人それぞれ。だから、人と話をして、情報や意見交換するのが楽しいのです。
 
「汚れた英雄」・・・映画はあんまり面白くなかったのですが、小説は面白かった!ローズ・マリー・バトラーが歌った主題歌も、映画の宣伝に一役買いました。
 
角川のメディアミックス戦略は凄かった。面白くない作品でも超大作に仕上げてしまった。本も、映画も、主題曲のレコードも大ヒット。映画業界ではない書店が、大ヒットを次々飛ばしてしまって、東映や東宝はやられっぱなしでした。今の様にリスクを分配して製作する「〇〇委員会」ではなく、角川映画!というブランドを築いたことは、称賛に値します。
 
 
映画館・・・今は無くなっているところが多いですね。
 
角川映画はDVDでなら沢山の作品を観ることが出来るのですが、文庫本の方は絶版が多くて、今では大藪春彦も、片岡義男も、なかなか本では読めないのが残念です。
 

レンタルビデオ物語 3 ~過激な生き残り競争

2020-10-15 | 昭和・思い出は色褪せない

スプラッター映画ブームの中、僕がビデオ屋を辞めようと思った「きっかけ」が、この業界に起こりました。競争の激しいレンタルビデオ店の生き残り合戦が始まったのです。

ちなみに当時のシフトは朝11時~18時と、18時~午前2時までの2部構成。お金が必要な人は11時から夜中2時まで入り、これを「通し」と呼んでいました。午前2時を過ぎてから、プールバーや、喫茶店に行く事もありました。月次の締めでコンピュータのデータを取る月末日は、店を閉めてから作業を開始するので、朝6~7時に作業終了となります。この月末日に朝11時から翌朝7時まで働き、3時間ほど寝てから月初の1日に、また「通し」をするという貧乏人(笑)がいました。遊びのお金を作りたい連中がそういう無茶をしたものでした。時給は下は500円から。僕で1,000円+交渉して歩合を取っていました。ビデオ屋で、現場仕事並みのバイト代を稼いでいました。

アダルトに対抗し、ホラー映画ブームに乗って輸入ビデオで成功し、店内の売上比率を変えることに奮闘していたのですが、これは所詮個人の趣味の延長であり、経営という点から見れば子供みたいなものでした。それがイヤでも分かることが起きました。客の取り合いをするほどビデオ店が増え過ぎ、生き残りを賭けた競争の時代に入ったのです。

そこで出て来たのが、「海賊版」だったのです!まだ日本では劇場公開もされてない作品を、輸入ビデオで仕入れ、それを大量にダビングしてレンタルする。もしくは販売する店もありました。そして暫くすると、その輸入盤に、字幕を打ち込んだものまで1部のレンタル店に出回り始めました。そして次には劇場にカメラを持ち込んで撮影した映画を、そのままビデオにしたものまでもが出回り始めたのです。これなら字幕入りです。画像は最悪に近く、カメラの前を人が横切る事もあります。しかし劇場に行かなくても見ることが出来るのです。これは客を呼びました。「E.T」「トップガン」「エルム街の悪夢」「コマンドー」「ロッキー4」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などがその対象作品でした。

その上を行く店も出ました。アダルトの無修正。つまり裏ビデオのレンタルを開始した店までもが登場したのです。勿論販売を裏でする店もありました。これはもう完全に違法行為で、警察も目をつぶることが出来ない。完全に1線を超えたのです。私の店では、レンタル協会が、直輸入したホラー映画に注意をするだけで済みましたが、その後、オーナーから海賊版を扱うという、時代に逆行した命令が出ました。この場合、もし警察が入れば、アルバイトと言えども、知らなかったではすまされず、法律で裁かれることになります。そこで私は海賊版の扱いをスタートする前に店を辞めることにしたのです。

海賊版や裏ビデオが扱われる事によって、怪しげな経営者の店が実際に出て来ていたので、それらと競合することに嫌気もさしていました。

ビデオ屋での大切な仕事に、延滞金の取立てがあります。延滞金が全額貰えなくても、商品を回収しなくては損をしてしまいます。電話してもなかなか通じない家が多く、どうしても勤め先に電話することになるので、トラブルも発生しました。アダルトの延滞客で、延滞料金10万円なんて客もざらで、しかも開き直る。誠意ある態度で相談してくるお客には、商品の返却+値引きした延滞金で済ませましたが、1円も払わないという輩には手を焼きました。他店の取立て係りの人間と、同じ延滞客の所に鉢合わせで行ったこともありますし、その筋の所にも取り立てに行った事があります。

仕事ですから相手を選んでいられません。他店はそういう取り立て係に、ボクサーを雇ったりしているところもありましたし、示談屋が出る時もありました。結構修羅場も経験しました。今でもあまり思い出したくありません。レンタルビデオの返却で揉めて、会社を辞めなくてはならなくなった人もいるのです。借りたものは返す。当たり前のことはお金だけではないのです。でも非合法な手段を取るお店もあり、これは嫌でした。返却を何十日も放置し、延滞金を求められても払えない貧乏人と、その訴訟で儲けようと言う弁護士、示談屋、悪徳な経営者の店が関係した泥沼の世界は、僕のような学生には関係の無い世界だったのです。ここで僕のレンタル店での店長のバイトは終わりました。

暫くして散髪屋で「どこどこに沢山ビデオを置いたビデオ屋が出来てるよ」と言う話を聞きました。お店は広いし品揃えは豊富。何より店が明るくて暗いイメージがないのです。他店では見ないようなプロレスビデオまで置いてある。スポーツや音楽ビデオも充実していました。アダルトは一見しただけではどこにあるのか分からない。誰でもが気軽に入ることの出来るお店だったのです。そして破格のレンタル料金2泊3日330円!あり得ないような値段でした!これが現在のTUTAYAの前身の蔦谷(つたや)だったのです。レンタル業界の黒船でした!蔦谷はどんどん店舗が出来、その近所の店は軒並み潰れて行きました。圧倒的な在庫量、特に新作の本数には太刀打ちが出来ないのです。通常の店で3本も入れば多い新作が、棚1列にズラリと並んでいるのです。誰でもこちらに行くでしょう。

蔦谷ではビデオレンタルだけでなく、CDレンタルもあり、1つの店舗でビデオとCDレンタルが出来るというのが、この後当たり前になって行きます。本の販売まである店舗も登場します。そして斬新な1週間レンタル・システム!瞬く間にレンタル業界を制圧してしまったのです。カウンターには明るい女性店員。アダルトも置いてあるけれど、目に付かない配慮。これは資金力豊富な会社で無ければ出来ない芸当でした。この大型店の業界への参入によりアオリをもろに受けたのが個人経営のレンタル店でした。個人オーナー達はこの商売は当たると、何の計画性も無く、タケノコのように店舗を出して来ましたが、そういうお店の顧客がみんな、蔦谷に足を運んで行くようになったのです。話題の人気作品を、一気に30本ぐらい棚に並べてしまう巨大な資金力の前に、力のないお店からバタバタと店をたたみ始めました。

CICビクターが旧作セルビデオを3,800円の低価格で発売。他社も追従し、ビデオはレンタルから買う時代へ変革して行く流れを見せ出しました。その上、潰れたレンタル店から流れた「レンタル落ちのビデオ」が、中古店を埋めつくしました。しかし販売ビデオの流れは止まります!

同じ買うなら高画質のレーザーディスク!そうLDが登場したのです。しかしLDは作品数がビデオには到底及ばず、松下―ビクター連合軍のVHDとの戦いにも勝利を収めたものの、蔦谷のレンタルの牙城を揺るがすまでには至りませんでした。LDの家庭用プレーヤーは録画のできない再生専用機で、かつソフトは販売専用という戦略をとり、末期の一時期を除いてレンタルは全面禁止だった為、これらの要因によりLDプレーヤーの低価格化が加速せず、普及率はビデオテープレコーダ(VTR)に遠く及ばなかったからです。

後年、LDのレンタルが許可された時には、LDさえ取り込まれ、TUTAYAでレンタルされるようになったのです。LDはレーザーカラオケの分野においてはシェアを伸ばしましたが、遂にビデオテープと共に、主役の座を追われます。DVDの登場です。今ではレンタルビデオ店ではなく、レンタルDVD店になってしまいました。

家庭における再生機器も、DVDデッキや便利なHDDデッキなどが登場し、かつては夢にまで見たビデオデッキは姿を消しました。DVDにはアダルトソフトもあり、勿論好調なセールスを記録しているようです。

(終わり)