芥川賞作家、宮本輝氏の最新作「田園発 港行き自転車(上下)」を読み終え、心地よい余韻に浸っている。2012年1月~14年11月北日本新聞(日曜版)連載の大作(1,200枚)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/f6/f19b7e774e3412f493dde292401879be.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/6e/02439fa8e4af08cbc70e9d7d8ba9d751.jpg)
物語:絵本作家として活躍する賀川真帆。彼女の父は15年前、「出張で九州へ行く」と言い残し、富山県で突然の病死を遂げた。何故、父は家族に内緒でなんの所縁もない富山へ向かったのか・・・・。
ちょっとしたミステリーのようなプロローグだが、その後の大きな広がりと登場人物の強い絆、東京、富山と京都の三都市での展開など、物語は広く深く耕されて行く。
それにしても、宮本氏が綴る物語には悪人が登場しない。心やさしい人々は、それぞれの立場をよく心得ていて余計な口出しはしないが、人生の岐路には必要なアドバイスを欠かさない。
誠意と思いやりに満ちた人々が紡ぎ出す極上の宮本ワールドを満喫できる。
ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★★)
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物語:絵本作家として活躍する賀川真帆。彼女の父は15年前、「出張で九州へ行く」と言い残し、富山県で突然の病死を遂げた。何故、父は家族に内緒でなんの所縁もない富山へ向かったのか・・・・。
ちょっとしたミステリーのようなプロローグだが、その後の大きな広がりと登場人物の強い絆、東京、富山と京都の三都市での展開など、物語は広く深く耕されて行く。
それにしても、宮本氏が綴る物語には悪人が登場しない。心やさしい人々は、それぞれの立場をよく心得ていて余計な口出しはしないが、人生の岐路には必要なアドバイスを欠かさない。
誠意と思いやりに満ちた人々が紡ぎ出す極上の宮本ワールドを満喫できる。
ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★★)