蝉一つ 左うちわの 恵比寿かな
馬糞 Bafun
博多区千代にある十日恵比寿神社は、1月10日前後
の「十日恵比寿」の3日間以外は、閑古鳥が鳴いている暇
な神社である。この3日間で一年の稼ぎがあるのだろう。
残る362日は左団扇に寝て暮らす。
これが、商いの本義であると言うことか。
年から年じゅう金の計算に明け暮れて働くよりも、一年
一度、ビシッと収支を決めて後はどこぞに飛んでゆく。
商売の美学というべきなのか。
否、実は、3日間にありがたく押しかけて参詣してもらえ
るようにと、残りの362日は、商売人の手助けに駆けずり
回っているのであろうと思う。
それが、商売の極意、努力であると、そう教えているよう
に思う。
まさに、傍が楽になる仕事をして、儲けさせる為に智慧を
絞っているのが商業の神、恵比寿様なのかと言う結論で
ある。
商業者よ、与える愛こそが、商売の本義ではないかと、
今一度原点回帰してみようではないか。
そのようなリスクを背負って生きたいものである。
Bafun
博多の十日恵比寿神社
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