名月を 雲囲いして 龍光り
馬糞 Bafun
昨日は、仲秋の名月に次ぐ名月の十五夜だった。
うっすらと後光をさしていると思ったが、一転にわかに掻き曇り、時
雨とともに、秋の雷が走った。
しばらくして雷神が鳴った。
名月を囲んで、龍の玉が光り、雷神が太鼓を打ち鳴らす。
そういえば、今年は観月会と洒落ることもなかった。
明日は立冬、15℃だという。
暦通り、木枯らし第一号が吹き抜けるらしい。
今朝まで咲いていた朝顔だったが、明日も咲いたらすごい!
【いじめは、なぜ、いけないか】
いじめとは、弱いものを陰湿な暴力で虐待することである。
暗くいじけた悪霊の心境が現れている。
生きながらにして地獄の悪霊となっている子供が増えている。
実に不幸ではた迷惑である。
人間は個人として完結することはなく、常に人間関係として存在し
ているから、悪霊人間になるということは、その者の不幸にはとど
まらない。
必ず、人間関係を害し、他人を苦しめることになる。
それが悪である。
自他を害すること、即ち悪である。
なぜ、悪霊人間になるのか。
調査によると、大半の場合、何らかの形で親からの虐待(ないし暴
力に匹敵する支配)を受けているらしい。
その悪の連鎖として、自ら悪に感染し、抵抗できそうもない弱い者
をいじめるのである。
八つ当たりである。
八つ当たりは連鎖する。
この連鎖を断ち切るのが、善悪の道理なのではないか。
八つ当たりしてさらに不幸は増すばかりなのだから。
マイナスは、マイナスに連鎖するのではなく、どこかでマイナスを損
切りしてプラスに転じなければならない。
マイナスをマイナスに連鎖するのは「裁き心」であり、「憎しみ」とい
う不幸である。
マイナスが自分を攻撃してくるなら、強い者を味方にして防衛体制を
しくことも大切であるが、マイナスの根っこを断たなければ根本的な解
決には至らない。
いじめている側は強い人間ではない。
苛められている人間で、しかも、それを克服できず凶暴化している
憐れで醜い姿なのだ。
しかも、子供である。
本来、親から愛され、保護されて育つべき宝であるのに、未熟なう
ちに害されているから憐れである。
憐れであるが、邪悪である。
これを、子供同士で解決することは困難だ。
どうしても傷ついてしまう。
この世は、試練の世界であり、修行のための人生であるとしても、
そのような環境を作る必要があるからこそ、権力があり、法がある。
ところが、まだ未熟な子供たちを預かる学校世界は閉鎖的であり、
しかも、そこでは法治主義が行われていない。
子供たちは、無法地帯に放り入れられ、弱肉強食のいじめ犯罪の
中で心までも傷つけられている。
本来、法によって裁かれるべき犯罪に対して、教員も校長も、教
育委員会も、PTAも、「知らない」か、「喧嘩両成敗」か、いじめはな
かったという認定で被害者を守ろうとはしていないのである。
子供の教育環境を、法的正義で守ることは、学校法人として特殊
な社会とすることではない。
学校については、子供の安全を守るために警察権力を入れるべき
であろう。
そこで、生命にかかわる犯罪が行われ、これを抑止する適性も知
識も、力も、教員にはないからである。
また、学校内に派出所があっても、教育には差し支えない。
さらに、宗教教育がなければならない。
なぜなら、恣意的な権力支配を抑止する力こそは、神の正義にあ
るからである。
神という存在を認めずして、倫理道徳はその根拠を見出せないであ
ろう。
法的正義のルーツもまた、神の正義に求められるのである。
学校教育に、心の教育を取り戻す必要がある。
心の教育は、儒教にせよ、仏教にせよ、キリスト教にせよ、これを
離れてはありえない。
哲学もまた、宗教に淵源を持たずしては成り立たない。
宗教教育を排除したところに現代の苛め社会がささくれ立って子供
を苦しめているのである。
その最たる弊害が、自殺社会と言う現象になって現れる。
自殺が最悪の苦しみとなることを知らないから、自殺などに走る。
死後の世界に展開する悪夢実在の世界があるのだ。
悪夢のままに自らの修行時間を断ち切ったものの行く世界が、天
国であろうはずもなく、無でもありえない。
無意識にさまよう世界であったり、自殺を繰り返す地獄霊の世界
に長く閉ざされることになる。
こうしたことを、学校では教えられないではないか。
それでは自殺問題は防止できない。
霊の世界を知る格好の本がある。
スウェデンボルグの「霊界著述」という大著は有名だが、最近翻訳
されたばかりというアラン・カルデックの「天国と地獄」(浅岡夢二訳)
という本がある。
全世界で400万部を超えるロングセラーであるらしい。
実にリアルで興味深い。
教育の世界に必要なものは、新しい心の科学としてのスピリチュア
リズムではないか。
そこに哲学を与えたのが本来の仏教であり、プラトン哲学であり、
本来のキリスト教であると思う。
宗教とは、心の世界を知らしめる精神科学に他ならないのである。
そうしたことを、子供たちに教えてあげられたらどんなに多くの子
供が救われることかと思う。
本来は税制について語ろうと思っていたが、あまりに深刻な状況
で本質に遠い議論が繰り返されていることに一論を加えてしまった。
ああ、名月は只でこれほどに美しく、雷は鮮やかに閃光し、秋は
爽やかに更けてゆくというのに、現代人はなぜ、永遠の生命である
心と言う神秘の実在に気づかないままでいるのだろうか・・・。
無明の自縛霊もまた、そうした愚かな一人であったのだ。
名月を見よ、空に月がなければ星を見よ、星がなければ風を見よ。
心の目はさらに無限を見ることもできるであろうに・・・。
梅士 Baishi
教育と税制が国内政治の要
人が集まる国づくり、街づくり
税制・・・ 所得税10% 消費税5%
法人税 売上げの10%に対して10%の課税
対中貿易関税は適正為替相場に換算して課税