初蝉や 夏を計りて 風を吸い
馬糞 Bafun
クマゼミが一斉に鳴き始めたが、三分咲きだろう。
朝の空気はまだ夏色には染まっていない。
種を植えて二年目の小菊が咲き始めた。
浴衣が似合いそうな十八の小菊である。
菊には想い出がある。
高校生の頃、学習月刊誌の短歌・俳句の欄に作品投稿をしていた。
その頃、くだらない授業や尊敬できない高校教師に反発して、最大
限に授業をサボっていた。
その間は、神主でもあった漢文の先生に俳諧を教えていただいて
いた。
先生の俳号は、「馬耳東風」である。
この師匠の「馬」の字を頂いて、馬糞 を名乗っているというわけだ。
当時の俳句・短歌の選者は、今は亡き寺山修二氏、劇団「天井桟
敷」で一世風靡した劇作家であり、詩人だった。
その寺山先生に何度か入選させていただいた。
今から思うと稚拙な俳句だったが、懐かしい。
そのうちの一つに、教室に飾られた菊の花を歌った作品が入選し
て万年筆を戴いた。
菊の部屋 黄色き声の 放射さる
寺山修二の人生は、未だ手付かずの課題である。
ただ、演劇は詩的な情景を表現しているのだなとは思う。
心象風景が絵のようにステージセットで表現される。
省略の技法はまさに詩である。
しかし、詩の世界はどうも、感傷的で自虐的な詩が多くていけない。
神を賛美する歌、神の創られた世界に感動する歌、
これが一番だ。
十八の 小菊咲いたり 夏祭り
馬糞 Bafun
【選挙の目的】
福岡天神にも大物政治家が街頭演説に立ち始めた。
「安部総理と握手してきましたー」
女子学生が公約のパンフレットを握ってうれしそうにしゃべった。
ばんざーい、という感じだった。
えっ、大伴家持と握手してきたとー・・・
「はいっ」
俺もゆくんだった・・・
選挙の目的は、政治の感動を伝えるところにある。
若者に政治の魅力、国を思うことの情熱と感動を盛り上げること
にある。
小難しい政策課題を説明する必要はない。
命がけで演説するその思いを、そうしてでも国民を激励し、国のこと
を熱く思う。
その思いを語ることである。
公約はシンプルでインパクトを持つことが肝要だ。
日本の独立、そのために、新憲法を作るのだ。
責任公務員制としての処断、公務員の無駄を残して消費税アップ
などはしない。
治安なくして教育なし、教職員の非公務員化と責任処断。
これでよいのである。
Bafun