せみ時雨 その静寂を 満たさんと
馬糞 Bafun
骸mukuro となりて なお聞こえけり
馬草 Magusa
(モノローグ)
完成した草稿がすべて消えるという苦難を何度味わったことか。
90分の創作が消えてしまった・・・。
しかし、試練は乗り越えるためにある。
(存在と空)
そう、せみ時雨でさえも、それを聞いている意思に対して注がれて
いるのである。
存在の対極にあるの無ではない。
空というべき、求める意思である。
存在と空とが対を成している。
無とは無縁である。
すなわち、存在とは永遠であり、ただ、空との対話の中で変転して
やまないものである。
求める意思こそが存在の何者であるかを語る。
(目標とは何か)
空に答える存在の意思表示は目標である。
ところが、空しく数字を求め、空しく数字を追う者がある。
愚かなことだ。
目標の最低限は、それなくして目的を達しないという数字である。
目標の最大限は、こうすれば達成できるというシュミレーションが成
り立つ数字である。
上に立つものはその根拠を示さなければ、上に立つべきではない。
これは、組織のモラルである。
手向けたる 菊の黄色き 命かな
馬糞 Bafun
猛暑に少し、菊色の秋が迫った。
スイカに猛暑がいっぱいに詰まった頃、
秋の始めの盆になる。
梅士 Baishi