千の虫 千々鳴いており 万の草
馬糞 Bafun
旧暦八月六日の夜は、心地よい、少し暖かな夜だった。
千の虫というほどにたくさんの虫の声が、一段と元気
よかった。
それほどたくさんの虫の声も、その姿を見たことがな
い。
万の草に庵を結んでいるのだろう。
稲穂のように、草が主役の秋である。
さて、2009年の秋、息をひそめているわけにはゆかな
い。
千の虫、万の虫がいようとも、一匹の虫が人生をかけ
て歌っている。
その合唱が、さわやかな秋を感じさせてくれている。
数が減ってこようとも鳴く。
一匹にても鳴く。
この世にある限り鳴く。
それが虫の生きがいであり、役割であると、鳴いてい
る。
千の虫でも、独立不羈に生きている。
【日本航空は自力で倒産すべきである】
自由主義の市場原理は、フェアプレイの精神による競
争の原理で成り立っているはずである。
競争の原理は、独立不羈の精神と向上心が求めた、や
る気の経済原理である。
競争原理に敗れた場合は、会社は倒産する。
倒産することによって、あらたな再生資源としてリサ
イクルされるものである。
日本航空の敗因は、日本航空の貧乏神というべき労働
組合にある。
分不相応の高額な人件費、殿様商売をしてきた無駄の
多い企業体質が禍している。
デフレに対応しない体質こそが問題なのだ。
その責任は、国にはないのではないか。
例外的に救済すべき事情は見当たらない。
地方の航空路線が切り捨てられるとか言うが、日本航
空は必要ない。
活力をもった体質の企業が出てきて、都市間小型航空
の時代を築く方が時代の要請と言うべきであろう。
受け皿となる航空会社はHIS、スターフライアー、ス
カイネットアジア航空など、九州からも生まれている。
パイロットが高給取りで優遇されるべき必然はない。
同様に、プロスポーツ選手が高給取りでなければなら
ない必然性はない。
その価値を決めるのは、やはり市場の支持である。
日本航空は、日本航空労組とともに、自力で倒産すべ
き会社であろうと思う。
GMのようにではなく、リーマンのようにである。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi