平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

春一番

2011-02-25 16:45:23 | 季節のこと
最高気温が20度を超え、4月後半から5月にかけての気候だった今日。
春一番も吹いたとのこと。
処方された薬を服用しているとは言っても、花粉の飛散量には敵わなかったと見えて、目は痒いしクシャミも半端なかった今日。
先月の寒波のお陰で、なかなか花開かなかったクリスマスローズがここへきて大分挽回してきました。


白系と薄紫系です。
濃紫系は、順調に行けばあとひと月ほどしてからでしょうか。




16年前の今日は、城達也氏が亡くなった日です。
享年63歳。
ワタシの20~30代の...そう、まだ夜更かしが何ともなかった頃、FMの深夜放送を毎晩のように聴いていた頃、午前0時になるとフランク・プールセル・グランドオーケストラの「ミスター・ロンリー」と、城達也の穏やかな美声のナレーションとともに始まる「ジェット・ストリーム」。
何をしていてもこのオープニングが聞こえてくると、“日付が変わったんだなあ”ということで、それは一つの区切りのようなものでもありました。
生活サイクルにおけるアクセントと言うべきか、句読点だったような気がします。
「そろそろ寝なくては」であるとか、またある時は「さあ、夜はこれからだぜ」だったりとか...
一日の疲れを癒し、そして海外旅行が夢だった当時、海外へ思いを馳せ夢膨らませる...そんな、思い入れ深い番組でした。

氏は「ジェットストリーム」でナレーションの時、機長の役に入り込むため必ずスーツを着て、スタジオの照明を暗くして臨んでいたとか。
(航空会社の操縦士の制服はダブルのスーツスタイルであり、また夜間旅客機のコックピットは当然真っ暗)
また機長としてのイメージを壊さないようにテレビ出演は一切しなかった、等々亡くなった後で知りました。

ジェットストリーム 城達也 (夜間飛行・字幕)



ジェット機の翼とともに、30年も昔にタイムスリップした心地がします。


以下「ジェット・ストリーム」のナレーションを引用。
(http://www002.upp.so-net.ne.jp/nyanko/jetstream_narration1.htm より)

<オープニング>
遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく、はてしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線もまぶたに浮かんでまいります。
日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリーム....
皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です。


<エンディング>
夜間飛行のジェット機のつばさに点滅するランプは
遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります。
お送りしております、この音楽も美しく、あなたの夢に、とけ込んでいきますように
日本航空がお送りした音楽の定期便、ジェットストリーム。
夜間飛行のお供をいたしましたパイロットは私、城達也でした
また明日、午前0時にお会いしましょう


<エンディング(最終回 1994年12月末)>
日本航空がお送りいたしました、ジェットストリーム。
そろそろ、お別れの時間が近づいて参りました。
皆さまのお相手は、わたくし、城達也でした。
25年間、わたくしがご案内役を務めて参りましたジェットストリームは、
今夜でお別れでございます。
長い間本当に、ありがとうございました。
またいつの日か、夢も遥かな空の旅でお会いいたしましょう。
そして、来年(1995年)1月2日からは、装いも新たなジェットストリームが旅立ちます。

夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります。
お送りしておりますこの音楽が、美しくあなたの夢にとけ込んでゆきますように。
では皆さま、さようなら。よいお年をお迎えください。