情報公開と報道について。
また、原発事故と東電の話です。
今週になって、重大事実がいくつか明らかになりました。
それらのことをいろいろ見聞きししたことによると、東電および政府の記者会見の中でフリージャーナリストやネットジャーナリストそして海外メディアの質問から引き出されたものばかりであったようです。
以下、その経緯。
●プルトニウムが検出されたことについて、これはTVにもよく登場するフリー記者の上杉氏が質問したことがきっかけで明らかになったらしい。
東電から発表される資料の中に、原発事故で漏れ出る可能性が考えられるプルトニウムの項目が何故無いのか、と氏が質問した対して東電は、計測器械がないので測定していないと回答。翌日東電は、実は20日の時点でプルトニウム検出を確認していたと発表。
いずれにしても東電は虚偽の発言をしていたことになる。
しかも、プルトニウムは吸い込む危険だが、紙一枚で防護できる故に心配無用と発表。
危険だが、ことさら安全を強調している...これについては、海外メディアは驚きを以って伝えている。
言って見れば安心デマ、安全デマなのではないか。
●清水社長が入院していたことについても上杉氏が、この重大な局面に東電のトップが会見に出て来ないのは何故かと質問した後、実はということで明らかになった。
これも何らかの隠蔽があったのではないか。
●1,2,3号機の溜り水に規定の1000万倍、後に修正して10万倍の高濃度の放射性物質が検出されたことについても、記者クラブ以外のメディア(「赤旗」らしい)の質問から端を発しての発表であったと。
最善の手を打つためには最悪の事態を的確に想定しなければならない。
事故以前の1999年に、東電は想定を遥かに超えた地震・津波の来襲が指摘されていたにもかかわらず、全く対応検討すらしていなかった。
今回の震災発生当初には、炉心溶融(メルトダウン)の可能性が考えられるとしていながら、最初周辺住民の避難を2kmとしていた。
それが5kmになり、10kmそして屋内退避30km...米国は、いち早く在日米人に対して80km圏外への退避を指示した。
事態はスリーマイル原発事故(=発生時80km退避指示)と同じレベル5となっているにも関わらず、日本政府や東電は30km屋内退避で良いという理由を明確にしていない。
これは周辺住民や国民の不安を軽減する努力を怠っていると考えられる。
といったようなことを質問追及した上杉氏は、TBSラジオの番組から降されたとのこと。
徒に不安を煽る報道は慎むべきなのは理解しない訳ではありませんが、メディアに希望したいのは、事実は事実として正確に伝えるという使命を忘れないで...ということに尽きます。
その昔、日本には大本営発表という歴史的事実があります。
大本営発表に疑義を唱え事実を事実として記事を書いた記者は、直ちに赤紙そして最前線送りになったそうです。
今の日本は戦時下に似た非常事態にあると言えます。
くれぐれも間違った報道や偏った報道へと突き進んでいくことのないように願うばかりです。
この記事は、東電・政府・大手メディアに対する批判を趣旨としているのではないことをどうか理解してください。
また、原発事故と東電の話です。
今週になって、重大事実がいくつか明らかになりました。
それらのことをいろいろ見聞きししたことによると、東電および政府の記者会見の中でフリージャーナリストやネットジャーナリストそして海外メディアの質問から引き出されたものばかりであったようです。
以下、その経緯。
●プルトニウムが検出されたことについて、これはTVにもよく登場するフリー記者の上杉氏が質問したことがきっかけで明らかになったらしい。
東電から発表される資料の中に、原発事故で漏れ出る可能性が考えられるプルトニウムの項目が何故無いのか、と氏が質問した対して東電は、計測器械がないので測定していないと回答。翌日東電は、実は20日の時点でプルトニウム検出を確認していたと発表。
いずれにしても東電は虚偽の発言をしていたことになる。
しかも、プルトニウムは吸い込む危険だが、紙一枚で防護できる故に心配無用と発表。
危険だが、ことさら安全を強調している...これについては、海外メディアは驚きを以って伝えている。
言って見れば安心デマ、安全デマなのではないか。
●清水社長が入院していたことについても上杉氏が、この重大な局面に東電のトップが会見に出て来ないのは何故かと質問した後、実はということで明らかになった。
これも何らかの隠蔽があったのではないか。
●1,2,3号機の溜り水に規定の1000万倍、後に修正して10万倍の高濃度の放射性物質が検出されたことについても、記者クラブ以外のメディア(「赤旗」らしい)の質問から端を発しての発表であったと。
最善の手を打つためには最悪の事態を的確に想定しなければならない。
事故以前の1999年に、東電は想定を遥かに超えた地震・津波の来襲が指摘されていたにもかかわらず、全く対応検討すらしていなかった。
今回の震災発生当初には、炉心溶融(メルトダウン)の可能性が考えられるとしていながら、最初周辺住民の避難を2kmとしていた。
それが5kmになり、10kmそして屋内退避30km...米国は、いち早く在日米人に対して80km圏外への退避を指示した。
事態はスリーマイル原発事故(=発生時80km退避指示)と同じレベル5となっているにも関わらず、日本政府や東電は30km屋内退避で良いという理由を明確にしていない。
これは周辺住民や国民の不安を軽減する努力を怠っていると考えられる。
といったようなことを質問追及した上杉氏は、TBSラジオの番組から降されたとのこと。
徒に不安を煽る報道は慎むべきなのは理解しない訳ではありませんが、メディアに希望したいのは、事実は事実として正確に伝えるという使命を忘れないで...ということに尽きます。
その昔、日本には大本営発表という歴史的事実があります。
大本営発表に疑義を唱え事実を事実として記事を書いた記者は、直ちに赤紙そして最前線送りになったそうです。
今の日本は戦時下に似た非常事態にあると言えます。
くれぐれも間違った報道や偏った報道へと突き進んでいくことのないように願うばかりです。
この記事は、東電・政府・大手メディアに対する批判を趣旨としているのではないことをどうか理解してください。