平成湘南日記...一語一絵

あせらずゆっくりのんびりと
花とニャンコとクッキング
時々俳句とデジ散歩
自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

箱根の紅葉

2006-11-25 22:05:42 | デジ散歩
今日は箱根に紅葉の名残りを見つけに出かけました。
今年は昨年に比べ紅葉が早いようです。
12月になってから訪れた昨年よりも散り具合が大分多いようです。

「箱根ガラスの森」は紅葉というより、もうXmasの雰囲気十分でした。
「ガラスの森」は近々upを頑張ります。
他に、初めての「長安寺」「蓬莱園」「千条の滝」、去年に続いて「箱根美術館」を訪れました。
どこもネット情報よりも冬化が大分進んでいるようでした。

古人の詠みたる一句
ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
(在原業平朝臣)

<今の時代はもちろんのこと、遠い神代の昔でさえも聞いたことがない、竜田川が紅葉の鮮やかな紅色で水をくぐり染めにするようなことは>

在原業平朝臣:六歌仙の一人、伊勢物語の主人公に擬せられる遊び人な美男貴族で、今で言うプレイボーイ?、シティ・ボーイ?、あるいはホスト?
学才や政治手腕はあまりなかったようで藤原摂関体制から疎外された分、人並み外れた遊びと歌才へと向ったのでしょう。

六歌仙:在原業平、僧正遍昭、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大伴黒主

落語に古今亭志ん生の得意ネタ“千早ふる”という噺があります。
知ったかぶりのご隠居が百人一首の意味を聞かれる。
「ちはやぶる........」

竜田川と言うのは大関で、千早と言うおいらんに恋したがふられ、その妹の女郎の神代も言う事を聞いてくれないで ”千早ふる神代もきかず竜田川”だ。

そして、竜田川は傷心して相撲をやめて故郷に帰り、家業の豆腐屋になる。十数年後、女乞食が卯の花(おから)をくださいと言われてふと顔を見ると昔ふられた千早だった。竜田川は怒ってやらない、千早は井戸に身を投げて沈む。
だから、”からくれないに 水くぐるとは”だ。
と説明する。
「では 最後の“とは”はどういう意味?」
「“とは”は千早の本名だった」
これが下げ。(落ち)

おいらん千早の美しさを、志ん生は「夜中のはばかり」と言う“クスグリ”を使っていて、「目のさめるようないい女」と言う事。


最新の画像もっと見る