5月27日(日) 戸倉山(伊那富士) 天気=晴れ
08:51戸倉山キャンプ場発→ 09:20馬止の松→ 09:38上ノ森コース合流点→ 09:53~10:01沢コース合流点→ 10:09金明水→ 10:23~24戸倉山西峰→ 10:27~56戸倉山東峰→ 11:00戸倉山西峰→ 11:09金明水→ 11:14沢コース合流点→ 11:23上ノ森コース合流点→ 11:32馬止の松→ 11:47戸倉山キャンプ場着
新緑を求めて妻と一泊の山旅に出掛けました。1日目の山は信州伊那谷の東に聳える戸倉山、端正な山容から伊那の里では「伊那富士」と呼ばれているようです。留守番をする猫のキキに「しっかり留守をしろ。」と声を掛けAM5時前に我家を出発、先週の山行では渋滞だった中央高速道も、この時間帯ではスイスイ走れ3時間足らずで駒ヶ根ICに着いた。
戸倉山目指して一般道を東に走る。沿道は老若男女地元の人が総出で清掃作業している。今日は一斉清掃日なのだろうか。ポイ捨てが絶えない我町の惨状に比べ、何と良い習慣なのだろうと妻と感心する。山麓の林道を登って行くと突然ゲートに前進を阻まれた。どうやら道を間違えたようだ。Uターンして少し戻ったら小さな標識があった。此処を左折しなければならなかったのだ。左折して10分足らずで登山口の戸倉山キャンプ場に着いた。
登山口の戸倉山キャンプ場
林間の駐車場には6台程の車が停まっている。我々と同年代のご夫婦がちょうど出発する間際だった。我々も準備を終えると出発する。沢沿いに少し進んで左の尾根を登る。ジグザグの急登も僅かで後は良く整備された歩き易い道が続く。樹林の道は爽やかな風が吹き新緑が輝いて癒しのメロディーを奏でているかのような気がする。
やがて松の大木がある「馬止めの松」に着く。看板には「地元の人が作業の馬を此処で繋いだ。」と書かれている。この付近は山ツツジの群生地らしいが大して咲いてない。開花時期を過ぎているのだろう。馬止めの松の先で先程のご夫婦を追い越す。次のポイントは上ノ森コース合流点、、右手から道が合わさるが踏み跡は薄くあまり利用されていないようだ。そこから15分程で沢コースの合流点、この道は更に踏み跡薄く「急登なので注意」と標識に書かれていた。
猿の松
「猿の松」と書かれた松の下で休んでいると、単独の中年男性が足早に我々を追い越して行った。彼を追うように我々も登って行く。「猿の松」の少し先に「天狗伝説の岩」と書かれた標識があり、どんな岩かと思ったら、ありふれた平凡な岩だった。小さなあづまやが建つ「金明水」の水場は涸れていて細いパイプからは一滴の流水もなかった。これでは山頂で暖かいコーヒーを飲む事はできない。
金明水から急登14分で戸倉山西峰(1670m)に到着した。立派な山頂標識には1680mと記されているが地図によると正しくは1670mで東峰より10m余低い。西側に視界が開き中央アルプスの眺めが良い。中年のご夫婦が風景を目出ながら食事中だった。我々は東峰へと進む。鞍部には小さな避難小屋があった。中を覗くと室内は良く整頓されている。
西峰から伊那谷と奥に中央アルプス
避難小屋の先、僅かな登りで戸倉山東峰(1681m)に到着。7~8名の登山者が思い思いに寛いでいる。こちらのピークからは東側の視界が良好で甲斐駒や北岳等南アルプスの山々が凄い高度感でせり上がって見える。コンロとコッフェルは持参したのに水が無いので冷えたお茶とパンだけの昼食を取る。
東峰から南アルプス方面
戸倉山東峰山頂
30分程帯在して山頂を後にする。下山は往路を忠実に降る。一度も休まず降ったので1時間も掛からずに登山口の戸倉山キャンプ場に戻った。これは我々の脚が早いという事では無く、登山道が家族向きで楽なのだ。明日の奥三界岳は手強そうなので今日は足慣らしの登山だった。でも山の木々は美しく山頂からの景色も良くて実に楽しい山でした。
登山口から降る途中にとても素敵な古民家があった。「木下家住宅」と看板にあり藁葺き屋根の日本昔話に出てきそうな風情のある建物だった。
山麓の木下家住宅
その後、伊那谷をしばらく走って松川ICから中央高速道に乗り岐阜の中津川まで行き、午後は馬篭宿等の見物で時間を過ごした。夜は道の駅で車中泊の予定だったが、明日に備えて休養したかったので、木曽路ふるさとユースホステルに電話すると「素泊まりだったらいいですよ。」と言うのでお願いする事にした。スーパーで食料を買い込んでPM6時頃ユースホステルに向った。オーナー夫妻はとても感じの良さそうな人達で宿の窓からも中津川市内が一望できて素晴らしい展望です。今度は食事つきで再訪したいものです。今宵の宿泊は我々夫婦のみでノンビリ休む事ができました。