平成3年8月12日
十勝岳温泉→ 上ホロカメットク山→ 十勝岳→ 十勝岳温泉
三浦綾子の小説「泥流地帯」の舞台にもなった北海道中央部に聳える十勝岳は、活発な活火山で今も盛んに噴煙を上げている。平成3年の夏、大雪山~トムラウシ山の登山を終えた我々夫婦は、十勝岳の山麓に建つ十勝岳温泉凌雲閣に投宿した。
ここの温泉は茶褐色の湯質で、鉄分?を多く含み如何にも効能有りそうだ。又露天風呂から眺める十勝連峰の展望も素晴らしい。そしてここは混浴風呂でもあり、私が入浴していた際に子供連れの若いお母さんが入浴し、彼女の白い背中が今でも瞼に焼き付いて忘れられない記憶になっている。
十勝岳温泉凌雲閣から十勝岳連峰
翌朝朝食を済まし妻と二人凌雲閣から歩き始める。すぐに三段山経由で十勝岳へ向かう道が左に分岐するが、我々は直進する道を進む。しばらく行くと次の上ホロ分岐に着く。右は富良野岳へ行く道で我々は左のD尾根の急坂を登って行く。
1時間余の急登を凌いで稜線に達した地点がかみふらの岳(1893m)で、十勝岳や富良野岳の眺めが素晴らしい。ここから荒々しい崩壊壁上にある上ホロカメットク山(1920m)までは僅かな距離で、十勝岳が一段と大きく見える。
かみふらの岳から富良野岳
かみふらの岳から上ホロカメットク山(手前)と十勝岳(奥)
上ホロカメットク山から三段山への下山道が分岐する大砲岩を越え、荒れた砂礫の道を登って十勝だ(2077m)に到着した。ここも360度の眺めだが、我々が着いた時はガスっていたのか展望を楽しんだ記憶が無い。
十勝岳山頂
その後山頂を後に大砲岩の分岐から三段山経由の道を下山し十勝岳温泉へ戻ったのだが、ネットで調べると現在この道は廃道になっているようだ。火山地帯の脆弱な地形なので、崩壊し易いのかも知れない。
三段山へ下山する尾根
十勝岳下山した我々はその後どうしたのかサッパリ記憶が無い。多分休暇日数も尽きて、札幌市内でラーメンでも喰って千歳空港から帰宅したのであろうと思う。
・・・・三百名山回顧もこれで6座目、このペースだと生きてるうちに(若しくはボケない前に)終わらぬかも知れない。