透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

白い道と北こぶしのつぼみ

2019-02-11 16:07:10 | 日記

晴れ。最低気温-14.8℃、最高気温-4.2℃。

 

こぶしの枝先のふくらみかけたつぼみの向こうには青空がのぞいていました。白い道の向こうにも青い空が。その空の先には春が待っている・・・と確信できた明るい日差しの中の散歩となりました。

我が家に戻り、久しぶりに金子みすゞさんの童謡集を手に取り、目に留まったのが「このみち」という詩です。


 

「このみち」 金子みすゞ

このみちのさきには、

大きな森があろうよ。

ひとりぼっちの榎(えのき)よ、

このみちをゆこうよ。

 

このみちのさきには、

大きな海があろうよ。

はす池のかえろよ、

このみちをゆこうよ。

 

このみちのさきには、

大きな都があろうよ。

さびしそうなかかしよ、

このみちを行こうよ。

 

このみちのさきには、

なにかなにかあろうよ。

みんなでみんなで行こうよ、

このみちをゆこうよ。

          

(注 かえろ―かえる)

金子みすゞ童謡集『このみちをゆこうよ』から

コメント
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