曇りのち雨。最低気温2.6℃、最高気温9.8℃。
北海道開拓の村では「北海道と米」というタイトルの特別展を開催中です。これに因み、先週から特別展関連講座が開かれています。今日はその2回目。
13時半から約2時間にわたり、寒冷地の米作の祖・中山久蔵のお話を伺うことができました。没後100年となる今年は中山久蔵に再びスポットが当たり、見直されることになっているようです。
道南より北での稲作は難しいといわれた中で、久蔵は明治6年「赤毛」の栽培に成功します。その後、明治17年の不作を除き、安定した栽培を続けました。彼のもっとも注目すべき点は、無償で種もみを希望者に配布したことです。明治12年以後、明治41年までほとんど毎年種もみを配布し続けたとのこと。
そのお陰もあり、道内各地に稲作は広まり、北海道は昭和36年(1961年)、稲作生産高全国1を記録することになるのです。
北海道での稲作のルーツを、中山久蔵の業績に見ることができるという講演内容だったかと思います。
その久蔵が4代目の取扱人を担っていた旧島牧村駅逓所が10月22日までライトアップされているとのことで、また、訪ねてみたくなりました。